わたしの子どものような「境界知能・発達障害グレーゾーン」と呼ばれる子どもたちは、日常の中で”独自”といいますか”ナゾ”の成長を見せつけてくれます。
わたしの三男も”ナゾ”の成長をしている、その一人です。
中学2年の夏休みに、三男と川遊びに出かけた際、素手で魚を捕まえた瞬間、私は三男の集中力と成長と”ナゾ”の力強さを改めて実感しました。
この記事では、グレーゾーンの中学生である三男との夏休みの一日を通して、彼の成長や親としての思いを綴ります。同じような悩みを抱えるお父さん・お母さんにとって、少しでもヒントや共感のきっかけになれば嬉しい限りです。
- 境界知能・発達障害グレーゾーンの子どもとの夏休みの過ごし方
- 川遊びで親子が共有した幸せな時間と、親としての喜び・悩み
- 子育てにおける「やり遂げたい」という気持ちの重要性
- 同じような境遇の親に向けた、子育てのヒントや共感のメッセージ
私は、地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事(+ちょっと愚痴)などを通じて、少しでもグレーゾーンのお子さんを持つお父さん・お母さんのお役に立てる記事を書ければと思っています。
境界知能(発達障害)の三男が見せた集中力 川遊びで感じた成長
- 境界知能・発達障害グレーゾーンの子供との日常と、親の思い
- 子離れって意外と難しいのでしょうか
境界知能・発達障害グレーゾーンの子供との日常と、親の思い
前だけ見て成長していく子供たち
長男・次男は家を離れ独り暮らし。出掛けたりするのは旦那さん、三男、私の3人で、ということがほとんどです。ついこの間までどこへ行くのも家族5人だったのに、そんなあわただしくも楽しい日々はあっという間に過ぎていきました。
成長していく子供たちは前だけを見ているので、とても楽しそうでうらやましい・・・。
日々新しいことにチャレンジしたり、好きなことに打ち込んでいる様子です。(もちろん、それなりに悩んでいることもあるのでしょうが・・・)家にいる家族が減ったことは、気楽ではありますが寂しくもあります。
子離れって意外と難しいのでしょうか
旦那さんは休みになると、必ず三男を連れ出します。
三男はそんなお父さんが大好き!お父さんの休みを心待ちにしています。
普通の中学2年生なら、もう親と一緒に行動することは恥ずかしい、と思う頃ですが、三男はまったく気にしませんでした。それは高校生になった今でもです。
何ならお父さんと手をつないで歩きます!そのたびに私が「手をつながない!」と言うのですが、すーぐにひっついていきます。
お父さん、手つなごう!
うん。はいっ ”手”!
おい!おまえら!中二で
手ぇつなぐな!ゴラァ(怒)
こんな感じで幼さ全開
学力も精神的にも、実年齢×0.7歳位らしいです。当時三男は13歳なので、13×0.7=約9歳。見ていても、まあだいたいそのくらいの感じでしたね。
かわいく感じることも多いですが、「おーい、大丈夫か?」と、つい同じ年の子たちと比べてしまったりもしてしまいます。
グレーゾーンの子どもを育てて感じる成長の瞬間
- 夏休みの川遊びエピソード
- 川遊びで見せた三男の集中力と成長
- 「やり遂げたい!」という衝動が引き出される瞬間
- 「やり遂げたい」気持ちをちょっぴり引き出す
夏休みの川遊びエピソード
川へは車で1時間半ほど。
地方都市に住んでいるので、お出かけは基本、車で移動します。
車での移動中、三男が文句を言うことはありません。
なぜなら、ずーっとYouTubeをみたりゲームをしたりできるから。
これがないと、いろいろこちらにちょっかいを出してきたり、あれこれしゃっべたり、とてもうっとおしい(ごめんよ)ので、車での移動中は好きにやらせています。
この日、川にはたくさんの人
コロナ禍で、みなさん近場の屋外、と考えていらっしゃるのでしょうか。
やはり、小さなお子さん連れの家族が多かったです。
私たちのようなおじさんおばさん、中学生、というグループはありません(汗)。
うちの3兄弟も小さい頃はよく来たものです。
遊び場も世代交代。多少のアウェー感をおぼえながらも、川に降りていきます。
なんだか、若いお父さん
お母さんばかりだね!
この中じゃ、私たち
おじいさんと、おばあちゃんだよ。
あいたたたーーー。(真実)
川遊びで見せた三男の集中力と成長
たくさんの樹木ときれいな川の流れはやっぱりいい
子供たちの楽しそうな声で、こちらも楽しくなります。
なんだか幸せな時間です。
私はちょっとだけ川にはいって、それからは岸でボーっと眺めていました。旦那さんと三男は、一生懸命魚だかカニだかを探しています。
魚を捕まえるぞ!(全集中・水の呼吸)
でも、人の多さからなのか、まったく見つからない様子。
「もうあきらめればいいのに・・・。」
と思っていたら、なんと三男、素手で小さな魚をゲット!自分がかぶっていた帽子の中へ!その根気、珍しい限りの集中力、反射神経、お見事!一匹捕まえて満足したのか、
「もう帰ろう。」ということに。
帽子の中の魚は、近くで魚を探していた小さなお子さんにあげました。
三男に「あの子にあげておいで。」と言ったのですが、そういうのは恥ずかしいのか、行こうとしないので、旦那さんがあげていました。
🐡 魚、とったどー!
(素手で)
自分で魚を捕ったことがよほどうれしかったのか、「おれが素手でとっただよ!」と自慢げに話します。
「やり遂げたい!」という衝動が引き出される瞬間
このちょっと魚を捕まえる行動を見ていて、ちょっと気づいたことがあります。
子ども達って、日常の中でも途中で作業や行動をやめたくない、まだ続けたいと考えたり、行動したりしていませんか?またそういった瞬間を目撃したことってないでしょうか?
私の三男も、普段は集中力が続かないことが多いですが、ある瞬間、突然「あと少し!」とやる気を見せることがあります。
これは、作業や行動が中断されたり未完のままだったりすると、その状態が頭に残り続け、「やり遂げたい!」という強い達成欲求が生まれるからかもしれません。
この「やり遂げたい・やりきりたい」という気持ちは、未完のままでいることに対する不快感から発生するもののようですね。「おれはぜったいできる!」という自己肯定感や、自分の力を認めてほしいという欲求もあると思われます。
こういうちょっとしたことも、子どもが持続的な集中力を発揮することに繋がる気がします。
この「やり遂げたい」気持ちをちょっぴり引き出す
小さな達成感を重ねる
小さくても、一度何かをやり遂げた経験は、次の挑戦への自信を生み出します。
まったくたいした事ではありませんが、三男が魚を捕まえたことで得た達成感は、今後彼が新たなチャレンジに向かう際の原動力にも少しはなるのではないでしょうか。
こうした小さな達成感や成功体験は、境界知能や発達グレーの子どもはなかなか得られないものです。だからこそ、ほんの小さなことでも、自分でやってみてできたという経験は大きな意味があります。
などと、母親の私は言いたくもなりましたが、この日はちょっぴりガマンしました。(笑)
「やり遂げたい」気持ちの背中を押す
このような子どもの気持ちを少しでも理解することで、親としてどのようにサポートすればよいのかが見えてきます。
子どもが途中でやめたくないと思う瞬間に寄り添い、少しだけ励まし、見守り、その気持ちを尊重することが、子どもの成長につながっていくと思っています。
たとえば、三男が魚を捕まえるまでやり続けたように、何かに挑戦し続けたいという気持ちが芽生えた時、そのままやり遂げさせることが大切です。ここは親の忍耐もいります。親が手を出せばあっという間に終わることであっても、そこはぐっと我慢です。子どもが何かをやり遂げたいと思った時、いちばん嫌なのは親が口や手を出してくることです。
子どもにしてみれば「おれはできるから、だまってみてて!」という気持ちだと思います。
三男が魚を捕まえた時も、何度「もうやめよう。」と言おうと思ったことか。でも、その一言を言わなかったことで、少し大げさですが、少しは自己肯定感や達成感も育むことができた!と自己満ですが思っています。
境界知能・発達障害グレーゾーンの三男が見せた集中力 まとめ
境界知能・発達障害グレーゾーンである三男との生活で、ごくたまに、ちょっとした成長や集中力を感じさせる瞬間があります。今回の川遊びで見せた「やり遂げたい・やりきりたい」という気持ちは、私にとっても意外な発見でした。
三男が魚を捕まえるために見せた集中力や根気強さは、普段の三男からは想像しにくいものでした。
しかし、このような瞬間があるからこそ、親としての寄り添い方や接し方・サポート方法を改めて考えさせられます。
未完の作業や中途半端な状態が、子どものやる気や集中力を意外にも引き出すことを知り、日常生活でも三男が「やり遂げたい・やりきりたい!」と思えるような環境ができればいいな!と思います。そして小さな成功体験を積み、もっと自分に自信を持てるようになってほしいと思います。
今回のお話は、同じように境界知能・発達障害グレーゾーンの子どもを育てる保護者さん方に、少しでも共有できたらいいなと思い記事を作成してみました。
それと三男からは、今回の川遊びのこと
「ブログにあげてよ!」と注文を受けましたので、その通りあげさせていただきましたよ!
生まれてから~保育園までのできごと
↓こちらの記事は、生まれて間もないころのお話です。
グレーゾーンの三男にはこんな「あるある」な特徴もありました。
保育園時代に気になっていたことの記事を書いてみました。よろしければお読み下さい。
【発達障害】グレーゾーンの子供のひどいいびきは、アデノイドによる睡眠時無呼吸症かも?治療で劇的改善!発達にも影響!?治療費は?
小学生時代
こちらは小学1年生、小学校でおもらしばかりしていた頃のお話です
小学1年生、勉強やおもらし、のどの手術(アデノイド除去)について書いてます
こちらは小学生の頃、普通級の子どもさんと上手くコミュニケーションが取れなかった時のお話です。
中学生時代
↓そして療育手帳を取得しようとしたところ、断られてしまったお話です。
↓こちらは療育手帳の取得を申請しても、交付を受けることが叶わなかった時のお話です。
↓こちらでは、高校(専修学校)入学までの紆余曲折についてお話しています。
↓義務教育の終わりが見えはじめ、将来について考えてたころのお話です
↓三男の中学生時代について書いています。(現在、高校生です)
進路と将来
↓こちらは中学生になって支援級と普通級のどちらが良いかを考えてみた記事です。
↓こちらは体調の悪さを誰にも伝えられない不安について考えた記事です。
↓こちらでは、高校(専修学校)入学までの紆余曲折についてお話しています。
↓こちらは日本政策金融公庫で借りた学費のお話です↓
高校生時代
↓こちらは高校(専修学校)へ入学してから初めての中間テストの結果です。
↓こちらは”専修学校各種学校連合会”についての記事です