今回は夏の代表”セミ”をテーマに詩を作ってみました。
小学生の男の子の目線で、セミの元気さに辟易しながらもちょっと同情している、そんな気持ちを表現してみました。
いったいいつの間にあんなにたくさんの卵を産んでいるのかというほど、毎年たくさんのセミが現れますね。
私はセミが大の苦手です。あの存在感、恐怖です。
最近は虫かごをもってセミをとっている子どもも減った気がします・・・。
うちの三男、グレーゾーンボーイです。
私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
詩は見たまま、感じたままを言葉にしてみよう
「詩を書こう」と言われても、どんな風に書けばいいのか、わからなかったりします。夏休みの宿題に出されることも多いので、頭を悩ますところですね。
わが家のグレーゾーンボーイの三男にも書けるはずがなく、いつもわたしが作っていました。
たとえば今回の詩だったら、「やかましい」「1週間しか生きられない」「アブラゼミがいない」といった思いついたキーワードをあげていって、それをつないで作っています。上手くつながなくても、キーワードを箇条書きしただけでも詩になりますよ。
”セミの夏”の詩 『全力のセミ』
晴れた夏の朝
まだ6時少し過ぎたころなのに
セミの大合唱で目が覚める
そんなにむきになって鳴かなくてもいいのに
朝から全力でつかれないのかな
セミってけっこう自己主張が強い
だいたい体も声も大きい
おれは生まれたぜと言わんばかりに
ぬけがらも出てきた穴もきれいに残す
おれは目いっぱい生きたぜと言わんばかりに
えんりょなく所かまわず死んだ姿をさらす
でも どこにいるんだろうと木をよく見なければ
実際にセミを見ることって案外少ない
飛んでいる姿もほぼ見かけない
あの体のわりに頼りない羽根は
遠くまで飛べるためのものではないらしい
フラッと飛んできて驚かせるのは
ちょっと弱ったようなやつが多い
昔はアブラゼミっていうのもいたみたいだけど
今見るのはクマゼミばかりだ
どうしてだろう セミ界で何が起きたんだろう
セミは何年も土の中にいて 1週間くらいしか生きられない
だから生まれた瞬間からトップスピードで全力で生きなければ
遠慮して小さな声で鳴いていたら すぐに命が終わってしまう
まあ セミはそんなことは考えてはいないわけで
こっちが勝手に命のこととか考えちゃうんだけど
セミも頑張る ぼくも頑張れってところかな
全力でわんわんと大合唱する”セミ”をテーマに詩を作ってみました
セミってどうしてあんなに大声で鳴くのでしょうか。
あれだけのパワーを温存すればもう少し長生きできそうな気もするのですが。まあセミはそんなケチなことはしませんね。やっと生まれたんだから、やりたいようにやるさ!というところでしょうか。
何年も土の中にいて、やっと地上に出ても1週間くらいしか生きられないという所に、命の不思議やはかなさを感じることもあるでしょう。スタートから全力のセミのいさぎよさは、夏という季節に外せない生き様かもしれません。
その昔、わが家の子どもたちが虫かごいっぱいにセミを捕まえてきたものです。
ぎゅうぎゅう詰め。あれを見た時のわたしの驚きと恐怖・・・。今ではそんな子どもを見かける機会も少なくなりました。
アブラゼミがいなくなったように、帽子、水筒、網、虫かごを持った子どももいなくなりつつあります。夏のキーワードも変わってくるかもしれませんね。
お子さんに本をたくさん読んでもらいたいと思っている親御さんに、絵本定期購読がおすすめです
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文部科学省 小学校指導要領