今回のお話は『かわいそうなぞう』。あらすじや読書感想文の例文、この本で伝えたいことなどをご紹介しています。対象年齢は小学校1~2年生くらいです。
戦時中に人間の身勝手な理屈で殺された、3頭の象のお話です。
人々を楽しませるために動物園で飼育されていた3頭の象は、爆弾が落ちておりが壊れ、町へ出て暴れたら大変なことになるからという理由で殺されたのです。ライオンやクマなども同じ理由で殺されました。
飢えて弱っていても必死で芸をしてえさをもらおうとする象。そんな姿を見るに堪えない飼育員。動物も人間も悲しすぎます。
誰も幸せにならない、それが戦争です。
うちの三男、グレーゾーンボーイです。
私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
この読書感想文の例文を活用して、文章を「書く価値がある」の?
夏休みといえば頭が痛くなるのが「読書感想文の宿題」ですよね。
親が代筆してまで子どもの読書感想文を手伝う。などは私のグレーゾーンボーイの三男にも行っていました。
じゃあなんで読書感想文なんて書かなければいけないのでしょう。
まぁズバリ言ってしまえば「宿題」だからです。なので難しいことは抜きにして提出しなければならないものはさっさと提出できるように、この読書感想文の例文を活用して下さいね!
また小学生の子どもを持つ親御さんにとって、このブログの読書感想文を使って「書く価値がある」のかもいくつか考えてみました。
1. 子どもたちの参考となる、具体的な読書感想文
この読書感想文により、どのように文章を構成し、どのような内容を盛り込むべきかが明確になるため、子どもが読書感想文を書く際のサポート役として活用することができます。
2.子どもとママのストレス軽減
夏休みの宿題は子どもや親にとって大きなプレッシャーになることがあります。
特に読書感想文は、文章を書くのが苦手な子どもにとっては大きな負担です。子育て世代のママたちは子どものストレスを軽減し、楽しい夏休みを過ごさせたいという気持ちも強いですよね。
3. 忙しいママと子どもの時間を節約
忙しいママや子ども(子どもは暇かな?)にとって、読書感想文の書き方やアイデアを一から考えるのは大変です。
このブログに掲載された読書感想文を参考にすることで、時間を節約し、効率的に宿題を進めることができますよ。皆さんも時間を節約するために、このブログに訪れるかたも多いのではないでしょうか!
この読書感想文のブログ記事を掲載することで、多くのパパ・ママの手助けができ、子どもたちの学びがより充実したものになると考えています。
私の読書感想文が多くのパパ・ママにとって貴重な情報源となることを願っています。
絵本『かわいそうなぞう』あらすじ
桜咲く春。上野動物園はたくさんの人でにぎわっています。象のおりでは、2頭の象が芸をして人々を楽しませていました。
そんなにぎわいから少し離れた所に、石のお墓があります。死んだ動物たちをまつってあるのです。ある日、動物園の人が石のお墓をなでながら、悲しい象の話を私に聞かせてくれました。
日本がアメリカと戦争していたころ、動物園には、ジョン、トンキー、ワンリーという3頭の象がいました。しかし、爆弾が動物園に落ちておりが壊れたら、町へ出て暴れ出して大変なことになるという理由で殺されることになってしまいます。
まずは暴れん坊のジョンから始めることになりました。でもジョンは毒のついたえさは食べませんでした。注射の針もかたい皮膚を通らないので使えません。しかたなくえさをやらないでいると、17日目に死んでしまいました。
次はトンキーとワンリーの番です。2頭は優しい象だったので、動物園の人は何とか助けたいと考えましたが、結局は殺すしかありませんでした。ジョンと同じくえさをやらない日が続きます。
どんどんやせ細っていくトンキーとワンリー。飼育員もじっとしていられず、おりの前をうろうろするばかりです。すると2頭はよろよろしながらも芸を始めます。そうすればえさをもらえるはずだからです。
たまらなくなった飼育員は、えさや水を2頭の象に与えます。これは決してやってはいけないことでしたが、みんな見て見ぬふりをしていました。それでも2頭はますます弱り、ワンリーは10いく日目、トンキーは20いく日目に死んでしまいます。
動物園の人たちはみんな声をあげて泣きました。そんなときでも頭上には爆弾をつんだ飛行機が飛んでいます。みんな「せんそうをやめろ!」とこぶしをあげて叫びました。
後で調べると、象の胃袋には一滴の水さえも残っていませんでした。
動物園の人は目を潤ませてこの話をしてくれました。そしてその人は石のお墓をいつまでもなでていました。
読書感想文 絵本『かわいそうなぞう』例文
絵本『かわいそうなぞう』小学校低学年向け(1~2年生)
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どうしてトンキーとワンリーは死ななければならなかったのでしょうか。
みんなを楽しませてくれていたのに、何も悪いことをしていないのに、殺されてしまいました。ぞう以外にもライオンやクマなども殺されました。動物たちはどんな気持ちだったでしょうか。えさをくれて世話をしてくれていた人間に毒を飲まされて殺されるなんて、思ってもみなかったと思います。
3頭の象は毒を飲ませたのではなく、えさをやらずに飢えて死ぬのを待っていました。
だんだん弱っていくトンキーとワンリーが芸をしてえさをせがむ姿がとてもかわいそうです。毒のついたえさは食べないし、注射の針も刺さらないから飢えて死ぬのを待つしかなかったのかもしれません。でも、苦しむ時間が長すぎて、よけいにつらかったと思います。早く殺した方がよかったとは思わないけど、いつまでもえさをもらえず弱っていくトンキーとワンリーの気持ちを考えると、本当にかわいそうです。
動物園の人たちも動物たちを殺したくはありませんでした。
動物たちはずっと世話をしてかわいがってきた友達です。命令だからと言ってそんなにすぐに従えるはずがありません。でも、戦争中だから、命令は絶対です。まちがっていると思っても、従うしかなかったのです。つらくて悲しかったのは動物園の人たちも同じでした。
だから飼育員さんたちは、やせ細っていくトンキーとワンリーを見ていられず、水やえさをあげてしまったことがありました。
それは命令違反で、絶対にやってはいけないことです。でも、周りの人たちも同じ気持ちだったようで、見て見ぬふりをしていました。本当は何とか助けてあげたいのに、命令だから嫌だとは言えません。何も悪くないトンキーとワンリーを殺すことは間違っています。みんなそう思っていたはずです。でもそれを言うことはできません。悪いのは戦争です。
えさをもらえなくなったトンキーとワンリーはどんどんやせていきます。
それでも必死で芸をして、えさをもらおうとします。そうすれば人間はえさをくれると信じていたからです。でも、いくら芸をしてもえさはもらえません。きっと人間のことを親切な友達だと思ってくれていただろうに、どんなにがっかりしただろうと思います。もしかしたらうらんでいるかもしれません。人間がうらまれてもしかたないとは思うけど、そうだったら少し悲しいです。
トンキーとワンリーが死んだことにして、誰にも見つからないようにかくしておいたらよかったのに、とも思いました。
でも、誰かが告げ口するかもしれないし、えさもそんなにたくさんはなかったのかもしれません。それに、トンキーとワンリーが生き残ったとしても、もうぞうのジョンやライオンやクマも殺されてしまっています。勝手にうばっていい命はないはずなのに。
動物園は楽しい所です。見たことのない動物を見れたり、かわいい動物にふれあえたりする場所です。
みんなが笑顔になれる場所です。でも、動物たちはどう思っているのかな、とふと思いました。私たち人間が楽しいように、動物たちにとっても幸せな場所だといいなと思います。
戦争がなければこんな悲しい出来事はおこらなかったはずです。
人間も動物も笑えなくなって、涙ばかり流すのが戦争です。トンキーとワンリーに「もう戦争はしないよ。」とちかわなくてはいけないと思いました。
絵本「かわいそうなぞう」が伝えたいこと
- 戦争の悲惨さ
- 人間の身勝手さ
- かわいそうなのはぞうか人間か、多分両方
戦争の悲惨さ
戦争は何のために起きるのでしょう。何か得られるものがあるのでしょうか。領土、資源、宗教、利権、求めるものはあるのでしょうが、戦争によって得られたものがあったとしても、それはまたきっと力づくで奪われてしまうものだと感じます。
戦争をしても誰も幸せにはなりません。人間に限らず、動物も道端の花も犠牲になります。当時実際に戦っていた人が悪かったとは思いません。その時の正義に従い、自らの命を投げ出して戦っていたのです。
ただ怖いのは、戦争をしていることだけが正義だと考えるようになり、思考停止することです。勝つためなら何でもする。命令は絶対。おかしいと思ってもそれを口にすることはできません。
戦争は人間から命はもちろん、言葉も思考も奪います。
人間の身勝手さ
動物にもなわばり争いがあります。しかし、人間ほど派手に他の生き物も巻き込んで争うものはいません。戦争中、人間は勝手に他の動物のなわばりを蹴散らします。
かと思えば人間は動物園を作って様々な動物を集め、人びとを楽しませようとします。昔はぞうに芸をさせたりもしていたようです。人間を喜ばせるために、ぞうはやらなくてもいいはずの芸をやらされるのです。そうやって大人しく人間の言うとおりにしていたのに、”おりが壊れて逃げ出し、町で暴れたら大変だ”と言う身勝手な理由で殺されてしまうのです。動物園にどうぶつを集めたのも、戦争を起こしたのも人間なのに。
とはいえ、人間も同じ種族の人間を守ろうとした、いわば本能なのかもしれません。
また、ジョンの場合とトンキーとワンリーの場合の対応の違いも考えさせられます。暴れん坊だからまずジョンを処分することになります。そしてジョンが死んでしまっても、あまり悲しむ様子は見られません。一方トンキーとワンリーには何とか生き延びてほしいと願ったり、死んでしまうと泣き叫んで悲しみます。この差はどこから生まれるのでしょう。
ここにも人間の身勝手さが現れている気がします。自分たちに都合がいい存在には寄り添うけれど、そうでなければわりと無慈悲な行動がとれるのです。トンキーとワンリーの描写は詳しく長く書かれていますが、ジョンについてはわずかです。ジョンは何を思って死んでいったのでしょうか。
かわいそうなのはぞうか人間か、多分両方
えさも水も口にできずにやせ細り、死んでいくぞうはとてもかわいそうです。何の罪もありません。罪もないどころかそれまでずっと人間たちを喜ばせてくれていた感謝すべき存在です。芸をすればえさをもらえると考え、ヨロヨロと芸を見せる姿は本当に切ないです。
いつもおりの中でえさを運んできてくれるのを待っているしかなく、頼れるのは飼育員の人間だけです。「何でえさをくれなんだろう。芸もしているのに。」と、どれだけ悲しい思いをし、絶望したことでしょう。
一方でそばで弱っていくぞうを見ていた飼育員もかわいそうです。本当は生きていてほしいのに、命令だから逆らえない。弱っていくことを分かっていながら、ぞうのためにしてあげられることは何もないのです。戦争という状況の中で、間違っていると思っても声を上げられない苦しみの中にいたのです。
子どもには「ぞうがかわいそう」というほうが強くイイメージに残ると思います。「飼育員の人もつらかったんだな。」とは思っても、飼育員さんがきまりを破ってぞうにえさをあげた時に、唇をかみしめていた園長の気持ちまではなかなか届かないでしょう。
でもそれでいいと思います。戦争はみんなかわいそうになってしまう、そういうものです。
他にも、絵本『そして、トンキーもしんだ』という本もあります
同じ上野動物園の3頭のぞうの話として『そして、トンキーもしんだ』という本もあります。
『かわいそうなぞう』は少し物語っぽく感情的に描かれている部分もありますが、『そして、トンキーもしんだ』のほうが、事実に忠実かもしれません。
『そして、トンキーもしんだ』で明らかになる事実として次のようなことがあります。
おりが壊れたら大変だからという理由で動物を殺せという命令が下ったが、実際はまだ空襲の心配はなかったこと。
動物を殺せという命令の本当の意味が「人気者のぞうまで殺すことで、この戦争がどんなに大変なことになっているかを日本中の国民に分からせるため」だったこと。
上野動物園で慰霊祭が行われた日も、トンキーとワンリーはまだ生きていたこと。国民に「動物たちはお国のために死んでくれたのだ」と思わせたこと。
怖いのは、動物たちの死を国民の感情のコントロールに使った所です。戦争のひっ迫した状況を国民に知らしめ、勝利するためのさらなる忠心を集め、さらなる我慢を強要するために、動物たちの命が使われた所です。
この本のあとがきに「終戦直後のこと、動物園にえさのいもを運ぶ馬車が、母親たちの集団に止められたことがあります。そのいもをわが子に、と言って動物園行きの馬車を止めたのです。戦争は、人びとを狂気の鬼にするものなのです。とあります。戦争は人々がみな生きるだけでギリギリの状態です。そんな中で、日本という国に生きる人が人間らしい優しい気持ちを封印せざるを得なかった状態に、想いを馳せる必要があります。
是非『かわいそうなぞう』と『そして、トンキーもしんだ』の2冊を合わせて読んで頂きたいと思います。
絵本『かわいそうなぞう』読書感想文とあらすじのまとめ
今回も400字詰め原稿用紙3枚分です。(1200字)
悲しいお話です。そしてこれは実話です。
昨日まで仲間だとしてかわいがっていた動物たちを、命令とは言え殺してしまうのです。戦争中という狂気の時代に、物言えず犠牲になった多くの命があったことを忘れてはいけません。
人間の身勝手さや非常な面がクローズアップされますが、時は戦時中です。
人間も食べるものがなく、家族は戦地へと奪われ、自分自身が生きるか死ぬかの状況です。人としての理性や優しさはどこかに封印しておかなければ、生きてはいられなかったのです。そんな中での上野動物園での悲しい出来事でした。
上野動物園の飼育員さんたちは、動物たちを殺したいなんて思っていませんでした。でも、命令に逆らうことはできません。戦争は世界から優しさを奪っていきます。
現在普通に食事がとれ、家族がいる、穏やかな生活が送れている人がほとんどだと思います。
でも同時に、地球のどこかでは今も戦争が起こっています。そこにはやはり優しさのない、殺伐とした世界があるのです。いつも地球のどこかで争いが起こります。何のためなのか、何が残るのか、誰が幸せになるのか、その答えは見つからないのでしょうか。
大切なこと チャットGPT編
「読書感想文」を書くためには、まずは本(本物:現物・電子書籍)を一度は読んだ方がよいですね。
皆さんにこの「読書感想文」の記事を参考にして頂けることは、大変ありがたいと思っています。
しかし、本(本物)を読まずに、この読書感想文の記事(ある意味贋作:偽物)だけをたよりに文章を書けば、皆さんの書く読書感想文の内容がチグハグになってしまうからです。
実際に皆さんもたくさんの読書感想文のブログ記事を見ながら、読書感想文を書こうと思っているのではないでしょうか。
そして危険なのが、グ-グルのランキング(5位以内)に入るような読書感想文の記事でも、ウソが書いてあることです。
まあ、実際に本を読めばその読書感想文の記事が間違っているのが分かるのですが、もう書いてあることがデタラメです。
ひどい記事になると作者や主人公の名前自体が違ってますし、主人公がとった行動も違います。また架空の人物を作って物語に出演させたりもしています。
学校の先生に見せたら「何の本を読んだの?」と言われちゃいそうです。
ですから図書館で借りればOKですので、必ず本(本物)に触れて、読んでから読書感想文を書くことが大切です。
本をかる~く読んでから、チャットGPTを使い読書感想文を書いてみましょう。
そうすればAI風の?最強の読書感想文が出来上がります。新しい道具も上手に使っていきましょう!(このサイトの読書感想文はチャットGPTは使用していませんが、チャットGPTの学習には利用されていました…。微妙)
もちろん自分の頭で考えるのが、無敵なのは言うまでもありません!!
↓こちらは読書感想文と詩の一覧表です。
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↓こちらは夏休みの詩の宿題です