今回のお話は『もったいないばあさん』。
あらすじや読書感想文の例文、伝えたいことなどをご紹介しています。
対象年齢は3才からです。
真珠まりこさん作の”もったいないばあさん”シリーズの最初の本です。他に『もったいないばあさんがくるよ!』『もったいないばあさんのいただきます』『もったいないばあさんのおばあちゃん』など、多くの作品があります。
茶碗についたご飯粒、出しっぱなしの水、短くなった鉛筆、みかんの皮、ことあるごとに「もったいない」と言ってくるおばあさん。怖い面もあるけれど、短くなった鉛筆でにじ色鉛筆を作ってくれたり、みかんの皮をお風呂に入れると温まるというように、楽しくなる知恵も教えてくれます。
もったいないばあさんは、自分の周りにある物への感謝と愛情を「もったいない」という言葉で表し、子どもの心にも「もったいないってそういうことか。」とじんわりと伝わっていきます。
この本の対象年齢は3才からで、幼児さん向けではありますが、わが家の長男は小学校1年生の時にこの本で読書感想文を書き、表彰されました。・・・いいえ、長男は書いていません。私が書きました。
- 「もったいない」とはどういうことかを教えてくれる
- 我慢だけではなく、親子で楽しめることがいっぱい
- 「もったいない」は世界につながる
この辺りが見どころであり、読書感想文を書く時のポイントにもなりますね。
うちの三男、グレーゾーンボーイです。
私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
この読書感想文の例文を活用して、文章を「書く価値がある」の?
夏休みといえば頭が痛くなるのが「読書感想文の宿題」ですよね。
親が代筆してまで子どもの読書感想文を手伝う。などは私のグレーゾーンボーイの三男にも行っていました。
じゃあなんで読書感想文なんて書かなければいけないのでしょう。
まぁズバリ言ってしまえば「宿題」だからです。なので難しいことは抜きにして提出しなければならないものはさっさと提出できるように、この読書感想文の例文を活用して下さいね!
また小学生の子どもを持つ親御さんにとって、このブログの読書感想文を使って「書く価値がある」のかもいくつか考えてみました。
1. 子どもたちの参考となる、具体的な読書感想文
この読書感想文により、どのように文章を構成し、どのような内容を盛り込むべきかが明確になるため、子どもが読書感想文を書く際のサポート役として活用することができます。
2.子どもとママのストレス軽減
夏休みの宿題は子どもや親にとって大きなプレッシャーになることがあります。
特に読書感想文は、文章を書くのが苦手な子どもにとっては大きな負担です。子育て世代のママたちは子どものストレスを軽減し、楽しい夏休みを過ごさせたいという気持ちも強いですよね。
3. 忙しいママと子どもの時間を節約
忙しいママや子ども(子どもは暇かな?)にとって、読書感想文の書き方やアイデアを一から考えるのは大変です。
このブログに掲載された読書感想文を参考にすることで、時間を節約し、効率的に宿題を進めることができますよ。皆さんも時間を節約するために、このブログに訪れるかたも多いのではないでしょうか!
この読書感想文のブログ記事を掲載することで、多くのパパ・ママの手助けができ、子どもたちの学びがより充実したものになると考えています。
私の読書感想文が多くのパパ・ママにとって貴重な情報源となることを願っています。
絵本『もったいないばあさん』あらすじ&おすすめポイント
- 絵本『もったいないばあさん』あらすじ
- お話の見どころ・読みどころ&おすすめポイント
絵本『もったいないばあさん』あらすじ
もったいないばあさんは、なんでもかんでも「もったいない!」と言ってきます。
お茶碗や口の周りについたご飯粒も「もったいない」と言って顔をなめまわします。
歯磨きの時に水を出しっぱなしにしていると「もったいない、コップ1杯でたりるだろ!」と怒られて、ぼくは泣き出してしまいました。
でももったいないばあさんは、ただ小言を言っているだけではありません。
くしゃくしゃに丸めた紙はのばしてくっつけて、怪獣スーツを作ってくれました。そして短くなった鉛筆をまとめてくっつけて、にじ色鉛筆を作ってくれました。みかんの皮は干してお風呂に入れるといいことを教えてくれました。
夜になって暗くなると「電気をつけるのがもったいない。」と言って家に帰っていき、「暗くなったら寝るだけさ。」と言って眠ってしまいました。
お話の見どころ・読みどころ&おすすめポイント
この本では、お子さんに「もったいない」の意味や物の大切さを伝えられます。そして「もったいない」は我慢することばかりではなく、楽しむこともできることが分かります。
お子さんと一緒にもったいないばあさんの知恵を楽しんでみましょう!
幼児さんへの読み聞かせはもちろん、親子が一緒になって工夫を楽しめるようになる頃の、小学校低学年のお子さんにもおすすめです!
読書感想文『もったいないばあさん』
『もったいないばあさん』 対象年齢は3才から
もったいないばあさんは、ちょっと怖いけどとても物知りなおばあさんです。
水を流しっぱなしにしていると怒られます。でも、怪獣スーツやにじ色鉛筆を作ってくれたりして、楽しいことも教えてくれます。
ぼくは水を流しっぱなしにすることはないけれど、ご飯は残してしまうことがあります。
ピーマンはどうしても食べられないし、朝早く起きられなくて時間が無くなって、朝ごはんを全部食べられないことがあります。ぼくが残したピーマンはお母さんが食べてくれます。食べられなかった朝ごはんはどうしているんだろうと思って聞いてみたら、お母さんが食べることもあるし捨ててしまうこともあるみたいです。
ぼくはちょっと反省しました。とてももったいないことをしていると思ったからです。
世界にはちゃんとご飯を食べられない子どももいるのに、ぼくは残してしまっているからです。忙しいのに朝ごはんを作ってくれているお母さんもがっかりさせてしまっていたかもしれません。
これからはもう少し早く起きて、きちんと朝ごはんを食べようと思います。ピーマンも少しずつ食べられるようにしたいです。
みかんの皮を干してお風呂に入れると、ホカホカのみかん風呂になることも知りませんでした。
うちでもやってみたいとお母さんに言ったら「え~めんどくさい。」と言われてしまいました。むいた皮を干しておくだけなのに、どうしてめんどくさいんだろうと思いました。干すだけだったらぼく一人でもできるから、自分でやってみようと思います。それを試すことができないお母さんは、もったいないことをしたなと思います。
でも、みかん風呂はお母さんにも入ってもらいたいです。そして温まって幸せな気持ちになってくれたらうれしいです。
お母さんに、おばあさんの知恵みたいなものが他にもあるか聞いてみました。
そうしたら「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」ということがあるそうです。昔は電気もなくて夜はとても暗く、手元がよく見えずにケガをしてしまうから、ということらしいです。きっともっといろんなおばあさんの知恵があるんだろうなと思います。そして、昔の人の知恵はきっと「もったいない」につながっていると思います。
でも、夜になっても電気をつけないのはちょっとまねできません。
とくに冬はすぐに真っ暗になってしまって、電気をつけなかったら何もできません。ご飯を食べる時間もなくなってしまいます。けれど、使っていない所の電気を消したりすれば、ほんの少しはもったいないことを止められると思います。
お年寄りは早寝早起きの人が多いです。それだけですごくエコな生活なんだなと思いました。
それでも、たまには真っ暗な中で生活してみるのもおもしろいかもしれません。
あんがい窓から外の明かりが入ってくるかもしれないし、空の月や星をゆっくり見ようという気持ちになるかもしれません。ああ、ゆっくり夜空を見ないのもきっと「もったいない」ことなんだなと気づきました。
『もったいないばあさん』を読んで、「もったいない」は面倒なことが多いけど、楽しいこともあるということが分かりました。とくに、おばあさんが作ってくれた怪獣スーツはとても楽しそうです。ぼくのいえにいらない紙ってあまりないけど、少しずつためて作ってみたいと思いました。
『もったいないばあさん』が大型絵本に!
引用元:講談社(アマゾン)
ものを大切にする心が育つと話題のベストセラー絵本『もったいないばあさん』が、迫力いっぱいの大型絵本になりました。多人数での読み聞かせに最適です。
絵本『もったいないばあさん』が伝えたいこと
- 「もったいない」はすべての物、命を大切にすること
- 昔からの知恵を知り、「もったいない」を楽しもう
- 「もったいない」はケチとは違う
「もったいない」はすべての物、命を大切にすること
わたしたちはいつも何不自由ない暮らしをしています。蛇口をひねれば水が出る。食事もきちんととれる。楽しいこともたくさんあります。
でもそれらは当たり前ではありません。わたしたちの口に入るものはすべて何かの命です。肉や魚もそうですが、お米や野菜も変わらない命です。わたしたちは命を頂いているのです。そのことを理解し、すべての命への感謝の気持ちを持ち続けていたいものです。
そしてわたしたちの周りにあふれる様々な物。これらはすべて何らかの資源を使って作られています。そして誰かが働いて作ってくれたものです。限りある資源を大切にし、作ってくれた人への感謝も忘れてはいけませんね。
そう。「もったいない」はあらゆるものへの感謝の気持ち、リスペクトする気持ち、大切にする優しい気持ちなのです。
昔からの知恵を知り、「もったいない」を楽しもう
「もったいない」は窮屈な約束事ばかりではありません。紙切れが怪獣スーツになったり、短くなった鉛筆がにじ色鉛筆になったり、ちょっとワクワクする経験もできます。捨てる前にもう一度考えてもうひと遊び。捨てようとしているものともう少し長く仲良くしてみましょう。
そして、昔からの知恵は理にかなったものが多いです。そして必ず物を大切にする気持ちから生まれています。おばあさんが教えてくれた、みかんの皮を干してお風呂に入れることもそうですね。命を無駄にせず、わたしたちも楽しく豊かに暮らせるような知恵ばかりです。
「もったいない」はケチとは違う
もったいないばあさんの言動は”ケチくさい”と思うことがあるかもしれません。短くなった鉛筆は書きにくく、たとえにじ色鉛筆になったとしてもまたすぐにいらなくなってしまうのかもしれません。
でも「もったいない」が「ケチ」と決定的に違うのは、そこに物や命へのリスペクト、愛情があるかないかです。「もったいない」の基本にあるのは、すべての物を大切に思う気持ちなのです。
自分の欲を満たすため、自分の利益のみを考える「ケチ」とはまったく違うのです。
もったいないばあさんの、憎めない、お茶目なキャラが愛されるゆえんでもありますね。
もったいないばあさんがつなぐ世界(政府広報オンラインより)
- ワンガリ・マータイさんによる「MOTTAINAI」キャンペーン
- 世界に広がる『もったいないばあさん』
ワンガリ・マータイさんによる「MOTTAINAI」キャンペーン
ケニアの環境保護活動家である故ワンガリ・マータイさんが「もったいない」という言葉を日本語のまま世界に広めようとしました。
マータイさんは「もったいない」を「Reduce」「Reuse」「Recycle」の3Rを言い表せるだけでなく、かけがえのない地球資源に対する「Respect」までも込めて一言で表す言葉だと考え、自らが提唱した「MOTTAINAI」キャンペーンのキャッチフレーズにしました。
『もったいないばあさん』は、ものの大切さを伝えるおばあさんが主人公の絵本である。現在、多言語に吹き替えられたアニメもネットで配信されており、世界中で楽しまれている。
引用元:政府広報オンライン
世界に広がる『もったいないばあさん』
『もったいないばあさん』はシリーズ17作品が多言語に翻訳され、世界各国の子どもたちに読まれています。
また、2020年、講談社と環境省の共同プロデュースでアニメになりました。日本語、英語、フランス語、スペイン語、中国語、ヒンディー語の6か国語に吹き替えした4作品がYouTubeでオンライン配信されています。
絵本『もったいないばあさん』読書感想文とあらすじのまとめ
今回も400字詰め原稿用紙3枚分です。(1200字)
初めはちょっと怖くておせっかいなもったいないばあさん。ですが、ただ我慢を強いるわけでなく、子どもと一緒に楽しんでいるのがみそですね。「もったいない」は楽しめると長続きしそうです。
もったいないばあさんがおそらく生きてきたであろう昭和の時代と今とでは、時間の流れの速さや価値観が違います。タイパ、コスパ、という言葉が浸透し、極力無駄を省いていこうという流れがある気がします。「もったいない」はこれには逆行するかもしれません。
わたしたちは日々の生活で時間ややることに追われがちです。出勤前にゆっくり朝ご飯を食べる子どもに、「もう残していいから早くしたくして。」と言ってしまったり、何かが壊れても直そうとしないで新しく買ってしまったりすることも多いです。
1日ずっと「もったいない」では過ごせないでしょうが、1日ひとつ『もったいない』を実践することで、優しさ貯金ができると思います。
そして「もったいない」は物に対してだけでなく、人の気持ちに対しても当てはまります。すぐにあきらめてしまったり、できるのにやろうとしなかったり、自分でやろうとしなかったり、そんなことも「もったいない」のです。
もう少し頑張ってみたらできるかもしれない、見える世界が変わるかもしれないのに、それをやらないのは「もったいない」のです。
「もったいない」は余裕と優しさ。そして先人の知恵を楽しむこと。子どもへの”しつけ”としてとらえるのでなく、一緒に楽しむことで、物を大切にする気持ちや環境問題への関心につながっていくはずです。
出典 文部科学省 これからの時代に求められる国語力について
↓こちらは読書感想文と詩の一覧表です。
↓ここから下は夏休みの読書感想文です
↓こちらは夏休みの詩の宿題です