グレーゾーンの子ども【発達障害】　どうする？身辺自立問題

グレーゾーンボーイの三男、不器用です

グレーゾーンのお子さん、不器用なことが多くありませんか？わが家の三男は発達障害グレーゾーン、境界知能の持ち主の高校１年生。もれなくとても不器用です。

身体の使い方がよくわからなかったり、手先の細かい作業が苦手だったりします。なので球技もダンスも苦手、靴紐も結べません。自転車に乗るのも少々危なっかしい。（最近なぜかバッティングはできることが判明・・・）

中学生の時、体育館シューズの紐がほどけても、ほどけた紐を靴の中に突っ込んでそのまま履いていました。そして気づいたときに家に持ってきて、

「ほどけた。結んで。」

となります。友達に頼むこともありません。まあ、頼むのも恥ずかしいですかね。これは高校生になった今でも同じです。

不器用だと自分の身の回りの始末さえ心許ないのです

身体の使い方が分からない、手先が不器用ということは、日常生活でもいろいろ不都合が出てきます。料理をするとか字を書くということ以前に、自分の身の回りの始末さえ心許ないのです。

うちの三男にとっては、歯磨き、洗顔、お風呂で体や髪を洗う、爪を切る、手洗い、シャツのボタンを留める、シャツをズボンの中に入れる・・・様々なことが難しいミッションです。

そして何一つ自分からやろうとはしません。放っておけばやるでしょ、と思われるかもしれませんが、放っておいたら一生やりません。歯を磨かなくても顔を洗わなくても、手が汚くても、シャツの裾がひらひらしていても、本人はまったく気にしません。他人から自分がどうみられるかなんて、思いもしません。

食事に関しては自分で食べます。箸の持ち方は下手くそです。私も教えていません。マナー的に叱られそうですが、まあ食べられればいいかなと思いまして。トイレも一人で行きます。（さすがにね・・・）一人で食べることができて、トイレにも行けるので、とりあえずは生きていけます。

そのあたりの最低限のことはまあ良しとして、身だしなみと言われるあたりのことが本当に苦手です。苦手というか、やろうとしない、無頓着。

高校生になって学校の制服をきちんと着るのにも一苦労でした。気慣れないワイシャツ、そのワイシャツのたくさんのボタンを全てとめること、シャツをズボンの中に入れること、ぱかっとはめるタイプのネクタイ、上着の襟を整えること、いまだに完璧には程遠い状況です。

また、特に下着のシャツなどの裏表、前後はだいたい間違えます。よく見ればわかるでしょ、と言っても「めんどい！」と言って適当なままです。当然靴下はハチャメチャで、ただ”ひっかかっている”ような感じです。

教えるのも忍耐とパワーがいります

一つのことができるまでに、とんでもない時間がかかります。毎回毎回教えていると、ふてくされて

「もういい！」（三男）

と言うこともあるので、こちらも忍耐が必要だし、パワーを使います。

「できないと自分が困るよ。」（私）

というワードもまったく響きません。

「別に困らんし。汚くても〇なんし。〇んでもいいし。」（三男）

そんなふうに言って私のメンタルを打ち砕いてきます。

と言っても、普通大好き、周りの目が気になって仕方ない弱々メンタルの私は、みんなと同じようにやれるようになってほしいと思ってしまいます。

やれるようになってほしい→まだきちんとできない→教える→できない→手伝う・・・。この繰り返しでなかなか身に付きません。本人が困っていないので、やる気なんて出ないのです。困らない、という所が全く理解できないのですが。

恥ずかしいという気持ちもあまりないので、その辺りも特性と言えるのでしょうか。

恥ずかしながら、お風呂は中学３年生まで一緒でした・・・

お恥ずかしながらうちの三男の場合、歯磨きは寝かせて仕上げ、足の爪は切ってあげる、手洗いも朝の洗顔もいちいち声掛けをしています。そして極めつけは何と中学３年生までお風呂は一緒に入っていました・・・。髪や体の洗い方に、そこ洗ってない、まだシャンプー残ってるよとあれこれ毎回口出ししていました。キモイですかね・・・。

なんかね。きちんと洗えてないと臭くなるんじゃないか、そしたら周りの人に何か言われたり、仲間外れにされるんじゃないか・・・そんなふうに思ってしまうのです。

高校生になってもう一緒には入らないことにしました。多分超テキトーにやってるでしょうね。気にはなるけどもう仕方ない。

第一印象や見た目は大切

第一印象や見た目って大切ですよね。不潔そうだったり、ボタンが掛け違っていたり、靴紐がほどけている人と親しくしようとはあまり思いません。それどころか

「この人、やばくない？」

って思われてしまうのではないでしょうか。

特に仕事をする上では大切。職場の人やお客さんとの関係にも影響するでしょう。見た目がだらしない人に進んで仕事を頼もうとは思わないかな。

そのあたりのことをうちの三男に話したところで、何も感じてはくれません。出かける前は毎回私がチェックしています。１００歩譲って見た目がきちんとしていなくてもいいとして、歯磨きなどは自分の健康に直結します。やらなくなって虫歯になって、自分から歯医者に行くのか、そんなお金もあるのか。・・・そこまで心配しても仕方ないですかね。

↓こちらでは、グレーゾーンの子どもの将来についてお話しています。

みなさんどうしていますか？

疑問なんです。みなさんどうしているのかなあって。どこまで手を出しているのか、どうやって教えているのか、どのくらいできれば良しとしているのか。

うちの三男の場合は口で「もっと左、歯ブラシ上に向けて。」と言っても、それで手をどう動かせばいいということにつながらないので、手をもって一緒に動かすわけです。しっかりできるのを１００％とすれば、４０％くらいでまあいいかとしないといつまでも終われません。いや、３０％くらいかな・・・。

細かいことは気にしない、人の目線も気にしない、自分の健康も気にしない、うちの三男はそんな感じです。グレーゾーンだからなのか、単にそういう性格なのかもわかりませんが。みなさん、どうしていますか？（質問です）

↓こちらは境界知能の息子がどんな高校に行けばよいのか考えてみた記事です。

↓こちらは普通級と支援級のどちらが良いかを考えてみた記事です。

↓こちらは体調の悪さを誰にも伝えられない不安について考えた記事です。