今回の読書感想文は『としょかんライオン』です。
ある日突然図書館にライオンが現れます。
館長さんは約束が守れるならそのままいてもいいと言います。お話を聞くのが大すきなライオンは大喜び。毎日図書館にやってきて、お手伝いをします。ある日、館長さんがケガをしてしまい、図書館内を走って大声で叫んでしまいます。
約束を守れなかったと責められ、ライオンは姿を見せなくなってしまいますが、館長さんも図書館にやってくる人たちもさみしくてしかたなく・・・。
お話好きの優しいライオンと館長さんの友情、図書館にライオンがいることに不自然さを感じさせない人々の表情。
約束は大切だけど、何のための約束なのか。約束のためにほかの大切なことを見失っては意味がありません。
あり得ないシチュエーションではありますが、館長さんのようにいろいろなことを大きく受け止めて動じず、分け隔てない関わりを持てたら素晴らしいですよね。
まあ、わたしには到底無理なのですが…。
私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
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以下感想文です。
読書感想文 『としょかんライオン』
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ライオンなんてどうぶつえんでしかみたことがありません。
さくのむこうでのしのしあるいているすがたとか、えものをおそっているすがたしかしりません。だからライオンはこわいというイメージしかもっていません。としょかんにライオンがいるなんてありえないけれど、ほんとうにそんなやさしいライオンがいたらやっぱりにんきものになるとおもいます。
このおはなしは、としょかんでのおはなしがだいすきならいおんのおはなしです。
としょかんにいたいから、きまりをきちんとまもってかんちょうさんのおてつだいもします。
おはなしをきいているということは、このライオンはにんげんのことばがわかるということです。
きまりをまもることができて、おてつだいもできるなんて、とてもあたまがいいんだなとおもいます。こどもたちをせなかにのせてあげたりして、とてもやさしいです。としょかんにライオンがいたらすごくおどろくし、こわくて中に入れないとおもうけど、みんなへいきです。よっぽどこのライオンはやさしそうなかおをしていて、おとなしかったんだろうなあとおもいます。
わたしもライオンのせなかにのってみたいし、ライオンにもたれながらゆっくり本をよんでみたいです。
やさしいライオンだから、きっと毛もふかふかしていてきもちいいとおもいます。
ある日、かんんちょうさんがけがをしてしまったとき、ライオンはたすけをよぼうとしてはしってしまい、大きなこえでほえてしまいます。
きまりをまもれなかったことをおこられて、ライオンはとしょかんからいなくなってしまいます。
ライオンはかんちょうさんをはやくたすけてあげたかっただけなのに。
なんだかかわいそうです。きまりはやぶってしまったけど、ほんとうにわるいことをしたとはおもえません。だからかんちょうさんも
「たまにはちゃんとしたわけがあって、きまりをまもれないことだってあるんです。」
といっています。かんちょうさんはいつもきまりにはきびしい人だけど、まもれないこともあるってちゃんとわかってくれる人でした。
でもそれからライオンはとしょかんにこなくなって、みんなもさみしそうです。
としょかんにくるたのしみがなくなってしまったみたいです。
ライオンをおこってしまったマクビーさんもライオンがきになって、いっしょうけんめいさがします。マクビーさんもほんとうはやさしくていい人でした。そしてライオンを見つけて、わけがあるときはきまりをまもれなくてもいいとおしえてあげます。
ライオンはうれしかっただろうなあ。
また大すきなおはなしがきけて。としょかんにくる人たちも、またライオンにあえて、としょかんにくるたのしみがふっかつしたとおもいます。もうこのライオンはとしょかんになくてはならないそんざいになりました。
きまりをまもることはたいせつです。
でもそのときにいちばんたいせつなことはなにかをかんがえることもたいせつなんだとおもいます。じぶんのきもちもだいじにして、たいせつなものはしっかりまもりたいとおもいます。
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としょかんライオンで伝えたいこと
![図書館での勉強風景](https://www.grayzone.blog/wp-content/uploads/2023/11/toshokan_benkyou.png)
きまりを守ること以上に大切なことがある
きまりを守ることはとても大切です。
きまりはその場にいるすべての人が快適に過ごせるために存在します。きまりを守ることができない人ばかりになれば、その場は存在することができなくなってしまいます。
図書館では静かに本を読みたい人がたくさんいます。
病院では、体調がすぐれない人、誰かのお見舞いに来ている人などがほとんどなので、当然騒いだり走り回ったりするのはご法度です。なので、基本的にきまりは守るべきものです。
それでもきまりは”絶対”のものではありません。
ライオンもメイウェザーさんを助けたい一心で大きな声で叫んだのです。そうやって誰かに知らせなければ、メイウェザーさんはなかなか助けてもらえず、長い時間辛い思いをすることになっていたはずです。
きまりに支配されない、きまりを武器にしない
横断歩道を青信号の間に渡りきれないお年寄りがいたとしましょう。渡っている間に信号が赤に変わってしまったら、信号無視でしょうか?車側の信号が青に変わったからといって、お年寄りがいる横断歩道に突っ込んでいきますか?
たとえが極端でしたが、その時々で一番優先すべきことは変わります。きまりが最優先ではありません。きまりを理解しつつ、その時々で柔軟な考え方や行動ができるといいですね。きまりに支配されないこと、きまりを武器にしないことが大切です。
分け隔てなく受け入れる寛容さ
冷静に考えれば、図書館にライオンがいるなんてありえません。ライオンというのはあまりにも現実離れしていますが、例えばブランド品のお店に、ボロボロの服を着て、髪もぼさぼさの人が訪れた時、何のためらいもなく「いらっしゃいませ」と言ってもらえるでしょうか。目が見えない人が美術館を訪れていたら不思議に思ってしまったり。
メイウェザーさんはきまりには厳しい人でしたが、相手がライオンであることは一切気にしていません。きまりを守れるのなら誰でも受け入れる。図書館が好きでそこにいたい人ならば、誰でもウェルカムなのです。これは案外難しかったりします。周りからの苦情を恐れたり、何か問題が起きないかと心配したりしてしまいがちです。
でもメイウェザーさんはかっこいい。すべてを受け入れて、ライオンでもOKというわけです。寛容さを持つためには、その裏にしっかりとした自分自身の考え方と心の強さが必要ですね。
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今回も400字詰め原稿用紙3枚分です。(1200文字)
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本が好きならどんな人でも、たとえライオンでも拒まない館長さん。
ただ一つ、きまりを守ることにはとても厳しい。その寛容さと厳格さは館長さんの人間の大きさを感じさせます。そのうえ、ライオンが戻ってきたときに嬉しくて思わず走ってしまう、キュートさも持っていらっしゃる。館長さん、素敵。
約束を守ることは大切です。でもその約束、何のための約束なのでしょう。
約束ってお互いが気持ちよく過ごせるためのもの。約束を守るために苦しんでいる人を見過ごすのは違いますよね。自分の中で大切なものの順位付け、価値判断基準をしっかり持つことが大切ですね。
小さな子供にそんなことを言ってもよく分からないので、
「約束は守らなければならないけど、困っている人がいたら守れない時もあるよね。」
くらいの感想で充分ですよね。なんでみんなライオンが怖くなかったんだろうとか、マクビーさんはライオンに焼きもちを焼いているんだとか。
全国の図書館に巨大なライオンのぬいぐるみを置いたらどうかな。
その周りでこどもがもたれかかって本を読んでいる姿が浮かんで・・・何かいい感じ。
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