今回のお話は『赤いくつ』。言わずと知れたアンデルセン童話です。
美しい赤い靴に魅せられたカーレン。自分の気持ちを優先させ、いくつかの過ちを犯します。
すると靴は脱げなくなり、踊り続けることになってしまいます。カーレンは足を切り落としてもらい、最後には天に召されます。なかなか怖い内容ですね。
うちの三男グレーゾーンボーイです。
私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
お子さんに本をたくさん読んでもらいたいと思っている親御さんに、絵本定期購読がおすすめです
この読書感想文の例文を活用して、文章を「書く価値がある」の?
夏休みといえば頭が痛くなるのが「読書感想文の宿題」ですよね。
親が代筆してまで子どもの読書感想文を手伝う。などは私のグレーゾーンボーイの三男にも行っていました。
じゃあなんで読書感想文なんて書かなければいけないのでしょう。
まぁズバリ言ってしまえば「宿題」だからです。なので難しいことは抜きにして提出しなければならないものはさっさと提出できるように、この読書感想文の例文を活用して下さいね!
また小学生の子どもを持つ親御さんにとって、このブログの読書感想文を使って「書く価値がある」のかもいくつか考えてみました。
1. 子どもたちの参考となる、具体的な読書感想文
この読書感想文により、どのように文章を構成し、どのような内容を盛り込むべきかが明確になるため、子どもが読書感想文を書く際のサポート役として活用することができます。
2.子どもとママのストレス軽減
夏休みの宿題は子どもや親にとって大きなプレッシャーになることがあります。
特に読書感想文は、文章を書くのが苦手な子どもにとっては大きな負担です。子育て世代のママたちは子どものストレスを軽減し、楽しい夏休みを過ごさせたいという気持ちも強いですよね。
3. 忙しいママと子どもの時間を節約
忙しいママや子ども(子どもは暇かな?)にとって、読書感想文の書き方やアイデアを一から考えるのは大変です。
このブログに掲載された読書感想文を参考にすることで、時間を節約し、効率的に宿題を進めることができますよ。皆さんも時間を節約するために、このブログに訪れるかたも多いのではないでしょうか!
この読書感想文のブログ記事を掲載することで、多くのパパ・ママの手助けができ、子どもたちの学びがより充実したものになると考えています。
私の読書感想文が多くのパパ・ママにとって貴重な情報源となることを願っています。
読書感想文『赤いくつ』
読書感想文『赤いくつ』1200文字で書いています
※注 この本は現在は絶版となっております。
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とてもこわいお話でした。
おどりつづける赤いくつも、足を切ってほしいというカーレンも、本当に足を切ってしまうくび切り役人もみんなこわいです。ふつうではかんがえられません。もう少したのしくおどったりするお話かと思っていたのですが、ずっとこわくておどろきました。
カーレンはきれいな赤いくつをはきたくて、してはいけないことをいくつかしてしまいます。
教会には黒いくつで行かなければならないのに、赤いくつで行ってしまいます。それに、年おいたおくさまのかんびょうをほうっておいて、赤いくつをはいてぶとう会にも行ってしまいました。そしておこった天使に
「おまえはいつまでもおどりつづけるのだ。」
と言われ、本当におどりつづけることになってしまいます。
カーレンがさいしょにもらった赤いくつは、くつやのおばあさんが作ってくれた布でできたものでした。
このときのカーレンはあまりうれしそうではなく、はくものがないからはいている、というかんじです。くつがきれいとか思っていなかったし、じぶんのうつくしさにも気づいていません。布の赤いくつを作ってくれたおばあさんにもっとかんしゃして、おくさまのおやしきにいってからも大切にしていたら、ここまでかなしいことにはならなかったんじゃないかなと思います。
でも町で見つけたきれいな赤いくつに心をうばわれてしまいます。
教会のきまりが何であっても、このきれいな赤いくつをはきたいという自分のきもちをゆう先してしまいます。なにも教会にはいていかなくても、町へでかけるときとかにおしゃれをしてはけばいいのに、と思います。まるで赤いくつにのろわれてしまったように赤いくつのことばかりかんがえるカーレンは、この赤いくつを手にしたしゅんかんからふつうではなくなってしまったと思います。
自分のうつくしさも知ったカーレンは、人びとにもっと自分を見てほしい、ほめてほしいと思ったのでしょうか。
「きれいなわたしがきれいな赤いくつをはいているの、すてきでしょ。」
とじまんしたかったのでしょうか。でもなんとなくそれだけじゃないような気がします。
じまんしたければもう少しはなやかなきもちになると思うのですが、カーレンはただ赤いくつをはいて見つめているだけです。赤いくつに心をうばわれているけれど、ときめいているかんじはしません。じぶんがほしくて手に入れた赤いくつなのに、はいているカーレンがあまりうれしそうでないのはどうしてなのでしょうか。
くつがぬげなくなり、おどりつづけなければならなくなったカーレンはどんなにこわかったことでしょう。
あまりのきょうふから、足をきりおとしてくれなんておねがいすることになってしまったんだと思います。すぐにきりおとしてしまうくびきり役人もどうかしています。みんな赤いくつにのろわれてしまったような気がします。
そのご、牧師さんのところでけんめいにはたらいたカーレンは、天使にもゆるされたのか、かみさまのもとへのぼっていくことになります。あのときおくさまのかんびょうをきちんとしていたら、くつやのおばあさんにも、そだててくれたおくさまにももっとかんしゃの気もちをもっていたら、カーレンはずっとわらっていられたかも、と思います。
※注 この本は現在は絶版となっております。
大切なこと
「読書感想文」を書くためには、まずは本(本物:現物・電子書籍)を一度は読んだ方がよいですね。
皆さんにこの「読書感想文」の記事を参考にして頂けることは、大変ありがたいと思っています。
しかし、本(本物)を読まずに、この読書感想文の記事だけをたよりに文章を書けば、皆さんの書く読書感想文の内容がチグハグになってしまうからです。
図書館で借りればOKなので、必ず本(本物)に触れて、読んでから読書感想文を書くことが大切ですね。
「赤いくつ」物語の舞台
この「赤いくつ」の物語の舞台は、ヨーロッパ地方の田舎町や村です。
具体的に国や都市・町の名前は記されていませんが、アンデルセンの他の作品と同様に、デンマーク地方やその周辺の国々の風景が想像されます。
物語の中では、教会や靴屋、牧師の家などが重要な場所として登場していますね。
「赤いくつ」物語の時代背景
この「赤いくつ」は19世紀のヨーロッパの時代を背景としています。
この時代は、産業革命の真っただ中であり、社会的な変革が多く見られました。
特に、貧富の差が大きく、カーレンのような貧しい少女が多く存在していた少し悲しい時代です。物語の中で描かれる貧困や社会的な階層社会が、この時代の現実を反映しております。
おすすめポイントと読みどころ
赤い靴との出会い
カーレンが赤い靴に魅了されるシーンは、物語の重要な転機です。彼女の心の変化(ウキウキ感)がよく描かれています。
踊り続けるカーレン
赤い靴を履いたカーレンが踊り続けるシーンは、物語のクライマックスであり、彼女の苦悩と絶望が伝わってきます。
悲しい描写です。なんでこんな悲しいお話になっているのでしょう…。
最終的な救済
カーレンが牧師の元で懸命に働き、最終的に天に召されるシーンは、かなり衝撃的です。
このシーンが物語の感動的部分とおっちゃる方もいますが、私にはとても悲惨な結末に感じてしまいました。
登場人物の魅力
カーレン
主人公のカーレンは、美しい赤い靴に魅了されてしまった悲しい少女です。
彼女の成長と内面的な変化、そして哀れみが物語の中心となっています。
靴屋のおばあさん
カーレンに最初に布で赤い靴を作ってくれた靴屋のおばあさん。優しさと愛情の象徴ですね。
牧師さん
最後にカーレンを救う牧師は、赦しと救済の象徴として描かれています。
でも、もうちょっとやさしい救済はないの?と思ってしまいます。外国の本だからでしょうか…。
赤いくつで伝えたいこと
詳しくは分かりませんが、キリスト教の考えを色濃く感じるお話ですね。厳しい一面とゆるし。根底にはそういった深い宗教的な面もあると思われます。
自分の気持ちだけを優先させず、感謝の気持ちを持つこと
まず言えるのは、自分の気持ちばかりを優先させてはいけないということ。教会に赤いくつをはいて行くのはダメだったし、おくさまの看病もきちんとするべきでした。その時一番大切なことは何なのかを考えた行動をしたいですね。
そこから派生してくるのが、周りの人への感謝のきもちを忘れない、ということでしょうか。最初に布の赤いくつをくれた靴屋のおばあさん、育ててくれたおくさまに、きちんと感謝のきもちを持つべきですね。いろんな人の愛情を受けていたんだと思い返すことができれば、あんなに赤いくつに支配されることもなかったかもしれません。
本当の美しさは内面にある
また、見た目の美しさは時に人を惑わすものであり、本当の美しさではないかもしれない、ということもあるでしょう。実際、美しい赤いくつを手に入れてカーレンが幸せだったのかといえば、かなり疑わしい。本当の美しさとはやはり人の内面的なものなのでしょう。その証拠に、「もうゆるされただろう」と安易に考えたカーレンの目の前には、再び踊る赤いくつが現れますが、心から改心した後はもう現れることはありませんでした。赤いくつにはカーレンの心が分かっていたのですね。
過ちを犯しても、ゆるしを得ることはできる
同時に、どんなに過ちを犯しても、心から反省し懸命に生きていくことでゆるされる、ということでもあります。カーレンは足を切り落とすほどの罰を受けたのですが、その後牧師の元で懸命に働くことでゆるされ、天に召されます。
私はキリスト教徒ではないですし、現代に生きておりますので、天に召されることがゆるされたことになる、という考えは正直なところ全面的に同意とは思いません。とは言っても物語的には、天使を怒らせ、その天使からゆるされたからこそ神のいる天に召されたということは、”ゆるされた”ということ、カーレンに穏やかな時間がやってきたということですね。
赤いくつがはきたかっただけ、女の子がちょとしたわがままを言っただけとも思いますが。それも現代の自由な世界に生きているからこそ言えるのでしょうか。
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今回も400字詰め原稿用紙3枚分です。(1200文字)
時と場所をわきまえずにタブーを犯し、自分の気持ちを優先して赤い靴を履き続けるカーレン。
美しさへの憧れ。美しいものを身に着けることのできる自分、そして何より美しい自分自身に注目してほしい気持ち。女の子ならだれでも持ち得る感情ですね。
それでも、その時々で一番大切なことや守らなければならないことをきちんと優先して行動することが大切ですね。
カーレンの肩を持つなら、カーレンはただただ純粋にきれいな赤い靴を履きたかっただけ。
年頃の少女のわがまま。今に生きる私たちにはそんなふうに思えても、厳格なキリスト教の世界では、許されることではないのですね。
宗教、時代、国、お話に影響を与えるのは様々な要素があります。
お子さんの感想としては、赤い靴を履くのが怖くなったとか、おくさま以外の大人ももっと注意してあげればよかったのに、といったものもいいのではないでしょうか。
教会の前を赤い靴だけが踊っているシーンがありますが、他の人々には見えないのかなあとかもいいですね。
↓ここから下は夏休みの読書感想文です
↓こちらは夏休みの詩の宿題です