今回のお話は『美女と野獣』。
ディズニー映画でもおなじみですね。歌とともにふたりがダンスをしているシーンがよみがえります。
お金持ちの商人の3番目の娘のビューティー。とても美しく、2人の姉はそれを妬んでいました。姉たちは贅沢三昧の毎日を過ごします。
しかし、父親が財産を無くしてしまい、一家は田舎へ移り住むことになります。父親とビューティーは懸命に畑仕事をしますが、姉たちはおかまいなし。
ある日、父親が迷い込んだ森のお屋敷で恐ろしい見た目のビーストに出会います。バラをとろうとした父親はビーストの怒りを買い、ビューティーをお屋敷へ連れてくるように命じられます。
ビーストのお屋敷で過ごすビューティーですが、ビーストはとても優しく、おいしい食べ物、きれいなドレスと至れり尽くせり。そしてビーストは何回も「私の妻になってくれませんか。」とビューティーに言います。でもビューティーは受け入れません。
しばらくすると、ビューティーは悲しむ父親を思い、家に帰りたいとビーストにお願いします。一週間後に戻る約束をしてビューティーは父親のいる家へ。しかし、姉たちのたくらみにより、戻るのが遅れてしまいます。
ある夜、ビューティーはビーストが倒れている夢を見ます。その時、ビューティーはビーストがどれだけ優しくしてくれていたのかに気づきます。そして慌てて戻り、倒れているビーストに向かって「あなたの妻になります!」と叫びます。すると、ビーストにかけられていた魔法が解け、美しい王子に変わりました。ふたりはお互いのきもちを確かめ合いめでたく結ばれます。
ビューティーはきれいなドレスも欲しがらず、贅沢がしたかったわけでもありません。父親を心配し、自分がビーストの元へ行くことでみんなが無事に暮らせるのなら、という優しい心の持ち主でした。
美しさは見た目やきれいなドレスで作られるものではない。人を思いやれる心を持った人が、本当に美しく、幸せにもなれる。そんなお話です。
うちの三男、グレーゾーンボーイです。
私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
![読書感想文のイラスト](https://www.grayzone.blog/wp-content/uploads/2023/04/sakubun_dokusyo_kansou-1.png)
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読書感想文『美女と野獣』 例文
以下感想文です。
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![美女と野獣 絵本](https://www.grayzone.blog/wp-content/uploads/2024/01/beauty-and-the-beast.jpg)
わたしはディズニーが大すきです。
あそびにいくのもすきだし、えいがも大すきです。ディズニーのプリンセスみたいになりたいとおもっています。ディズニーのプリンセスは、いつもきれいでつよくてやさしくて、とてもあこがれます。だからこの本をみてよんでみたいとおもいました。
いちばんいやだったのは2人のおねえさんです。
おむこさんこうほの人にはもんくばかりいいます。お父さんとビューティーがやっている、はたけしごともてつだいません。そして、うそをついてビューティーをおとしいれようとします。もうさいあくです。
おねえさんたちは、じぶんたちがおかねをいっぱいもっていて、きれいなふくをきて、ゆうがにすごすことしかかんがえていません。お父さんやビューティーがつらいめにあってもおかまいなしです。
かぞくなんだから、おねえさんたちももっとお父さんをたすけてあげたらいいのに、とおもいます。みんなでやればはたけしごとももっとはかどって、たべものもたくさんできたはずです。ぜいたくしなければ、お父さんのしゃっきんももっとすくなかったとおもいます。そうしたら、いえはせまくなっても、みんなでたのしくくらせたのに、とおもいます。
ビューティーがビーストのもとへもどってしまったあと、お父さんやおねえさんたちはどうやってくらしていたのかなあ。お父さんはさみしかったとおもいます。でも、ビューティーがしあわせなんだとわかって、あんしんもしたとおもいます。おねえさんたちはどうおもったのかなあ。ビューティーばかりしあわせになって、とまたおこっているのかなあ。
それにしても、どうしてビーストはかいぶつのすがたになってしまったのかな。なにかかなしいりゆうがあるようなきがします。
そして、あんなにこわいすがたのビーストといっしょにくらせるなんて、ビューティーはつよいとおもいます。わたしだったらこわくてにげだしてしまうとおもいます。ビューティーははじめから
「あなたはじひぶかいおかただとおもいます。」
といっています。いくらやさしくされても、みためがかいぶつだったらなかなかそんなふうにはおもえません。ビューティーにはビーストの心のうつくしさややさしさがわかっていました。みためにだまされないビューティーはやっぱりすごいなとおもいます。
おねえさんたちだったらぜったいむりだったとおもいます。
ビーストもおねえさんたちのせいかくをわかっていて、はじめからビューティーをよんだのかもしれません。
「やさしそうにみえる人のなかに、こころもちがかいぶつのにんげんがいるということです。」
とビューティーはいっています。これはおねえさんたちのことだとおもいます。でも、おねえさんたちだけでなく、そういう人ってたくさんいるんだとおもいます。こころもちがいつもかいぶつ、というほどではなくても、ときどきかいぶつみたいになることはよくありそうです。
みためじゃなくておたがいの心にひかれたビューティーとビーストなら、なにがあってもずっとしあわせでいられるとおもいます。
みためじゃないんだけど、やっぱりこの本にでてくるようなきれいなドレス、きてみたいです。
『美女と野獣』で伝えたいこと
![図書館でお勉強](https://www.grayzone.blog/wp-content/uploads/2023/11/toshokan_benkyou.png)
見た目でなく、真の心の美しさを見よう
見た目の美しさは作ることができます。
きれいなドレスで着飾れば、「おかねもちなんだな。」とか「うらやましいな。」という気持ちを持たれることもあるでしょう。でもいくら着飾っても、このお話に出てくる姉たちのように、ずるく、自分のことしか考えないようでは、真の幸せはなかなかやってこないようです。
ビーストも見た目は怖い怪物でした。でも実際は、弱っていたビューティーの父親に食事や寝るところを用意したり、ビューティーの願いを聞き入れ、ビューティーを信じて待つなど、優しさと思いやりにあふれた人でした。
![見た目で若さが変わるイラスト](https://www.grayzone.blog/wp-content/uploads/2023/12/hair_wakagaeri.png)
美しさを見抜く力を持とう
前述のことと似ていますね。
前述のことは「見た目にだまされないように。」というニュアンスの内容です。「この人は見かけはいいけど、本当のところはどうなのか。」を見る努力をしよう、ということです。
しかし、人の本質なんてそう簡単には分かりません。この人は絶対心が美しいと思っても、自分の思い込みに過ぎなかった、なんてことはよくあります。
その人をいい人だと信じ続けることは難しいです。信じるということは時に忍耐も必要とします。そして、本当にその人の心が美しいのかを見極めることのできる、自分自身の力が必要です。
人の本質なんて、本当のところ他人には分からない。なので難しいことではありますね。
![目利きの上手な人のイラスト](https://www.grayzone.blog/wp-content/uploads/2023/12/rakugo_hatena_chawan.png)
人を思いやる気持ちは強さにもなる
ビューティーは家族みんなを守るために、自分がビーストのもとへ行く決心をします。家族に大変な思いをさせまいとするビューティーの気持ちは、ビーストに食べられてもいい、という強い気持ちを生みます。
もしも姉たちにもう少し家族を思いやる気持ちがあれば、家族みんなで幸せに暮らし続けることができたかもしれません。そんな絆の強さもを生むことができたかもしれないのです。
そして、お互いを思いやるビューティーとビーストは、魔法にも打ち勝つことができました。まさに強い力だったのではないでしょうか。
![力持ちのイラスト](https://www.grayzone.blog/wp-content/uploads/2023/12/ohimesama_dakko_macho_man.png)
↓いろんな本にふれる機会があるといいですね! ↓
![](https://www.grayzone.blog/wp-content/uploads/2024/02/Picture-book-subscription-500x281.jpg)
今回も400字詰め原稿用紙3枚分です。(1200文字)
![美しい?女性のイラスト](https://www.grayzone.blog/wp-content/uploads/2023/12/smartphone_camera_bijin.png)
それにしてもひどいお姉さんたちですね。
シンデレラのお姉さんたちもそうですよね。どうして自分の妹なのにつらく当たるのでしょう。自分より美しいものへの妬みでしょうか。ビューティーがビーストと結婚した後の父親と姉ふたり、その夫の生活も気になるところです。ビューティーをうらやましがって、無理難題を言って自分たちの夫を困らせていないといいのですが。
ビューティーもちょっとお人好しすぎるところもありますね。姉たちにころっとだまされていては、世間の荒波の中では上手くやっていけないかも・・・。
そんなこと言ってはいけませんね。
そんなことを言うのは私の心がけがれているからです。ビューティーは純粋に美しい心の持ち主なのです。いつも悲しそうだったビーストの心を解きほぐしたのは、まぎれもなくビューティーの優しさですね。
![そうです!イラスト](https://www.grayzone.blog/wp-content/uploads/2023/05/talk5_blue_woman.png)
↓こちらは読書感想文の一覧表です。
↓ここから下は夏休みの読書感想文です
![](https://www.grayzone.blog/wp-content/uploads/2024/02/New-adventure-500x281.jpg)
↓こちらは夏休みの詩の宿題です
![](https://www.grayzone.blog/wp-content/uploads/2024/06/typhoon-poem-500x281.jpg)
出典 厚生労働省 発達障害者支援施策の概要