今回のお話は『アザラシのアニュー』。あらすじや読書感想文の例文、この本で伝えたいことなどをご紹介しています。
2024年夏の青少年読書感想文全国コンクールの課題図書で、小学校低学年(1~2年生)が対象になっています。
タテゴトアザラシはうまれてたった2週間で親離れしなければなりません。野生の動物というのはとても厳しい環境で生きています。そしてその暮らしは地球環境といつも隣り合わせ。まさに共存しているわけです。
私たちもこの先ずっと共存させてもらえるでしょうか。そのためにできることの第一歩は、地球上で起きていることを自分で調べて確かめてきちんと知ることではないでしょうか。
うちの三男、グレーゾーンボーイです。
私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
この読書感想文の例文を活用して、文章を「書く価値がある」の?
夏休みといえば頭が痛くなるのが「読書感想文の宿題」ですよね。
親が代筆してまで子どもの読書感想文を手伝う。などは私のグレーゾーンボーイの三男にも行っていました。
じゃあなんで読書感想文なんて書かなければいけないのでしょう。
まぁズバリ言ってしまえば「宿題」だからです。なので難しいことは抜きにして提出しなければならないものはさっさと提出できるように、この読書感想文の例文を活用して下さいね!
また小学生の子どもを持つ親御さんにとって、このブログの読書感想文を使って「書く価値がある」のかもいくつか考えてみました。
1. 子どもたちの参考となる、具体的な読書感想文
この読書感想文により、どのように文章を構成し、どのような内容を盛り込むべきかが明確になるため、子どもが読書感想文を書く際のサポート役として活用することができます。
2.子どもとママのストレス軽減
夏休みの宿題は子どもや親にとって大きなプレッシャーになることがあります。
特に読書感想文は、文章を書くのが苦手な子どもにとっては大きな負担です。子育て世代のママたちは子どものストレスを軽減し、楽しい夏休みを過ごさせたいという気持ちも強いですよね。
3. 忙しいママと子どもの時間を節約
忙しいママや子ども(子どもは暇かな?)にとって、読書感想文の書き方やアイデアを一から考えるのは大変です。
このブログに掲載された読書感想文を参考にすることで、時間を節約し、効率的に宿題を進めることができますよ。皆さんも時間を節約するために、このブログに訪れるかたも多いのではないでしょうか!
この読書感想文のブログ記事を掲載することで、多くのパパ・ママの手助けができ、子どもたちの学びがより充実したものになると考えています。
私の読書感想文が多くのパパ・ママにとって貴重な情報源となることを願っています。
『アザラシのアニュー』あらすじ
寒い冬の日、タテゴトアザラシの赤ちゃんがうまれました。名前はアニューといいます。
体は黄色く、まだへその緒もついたままです。アニューはお母さんのおちちをいっぱい飲んでどんどん大きくなっていきます。数日で毛の色は白くなり、そして1週間もたつとうまれたころの3倍の大きさになります。
うまれて10日たつと、海に入って泳ぎの練習が始まります。お母さんと一緒に毎日練習して、少しずつ泳げるようになっていきます。
そして2週間がたち、春が近づいて氷が溶け始める頃、お母さんは北極へ旅立ってしまいます。アニューは一人ぼっちです。何も食べずに数日たつと、アニューは初めて一人で海へ入ります。泳ぎも上手くないので魚はなかなか捕まえられませんが、やっとの思いで小さなオキアミを食べることができました。
さらに2週間がたち、毛の色が灰色になった頃、アニューも北極へと旅立ちます。初めて見る美しい海に感動し、シロイルカに出会い、魚も上手にとれるようになりました。シャチに襲われて、とても怖い思いもします。
それでも何とか北極へたどり着いたアニュー。とても幸せな気持ちで仲間のアザラシと一緒に海を泳ぎまわりました。
読書感想文『アザラシのアニュー』例文
24年夏 青少年読書感想文全国コンクール課題図書
↓童心社(アマゾンヘ)↓
この本はタテゴトアザラシのアニューがうまれてからひとりだちするまでのことがかかれています。
うまれたばかりのときはきいろくて、へそのおもついています。
へそのおってなんなのかわからなかったので、おかあさんにきいてみました。そうしたら、あかちゃんがおなかの中にいるときに、おかあさんとあかちゃんをつなげているものだよ、とおしえてくれました。あかちゃんはこのへそのおをとおして、おかあさんからえいようをもらうそうです。アザラシもにんげんもおなじなんて、なんだかふしぎです。
うまれたばかりのころのアニューはきいろいけど、すぐにしろくなります。フワフワしていてとてもかわいいです。さわったりだっこしてみたいです。さむいときにはいっしょにねたらあったかいだろうなとおもいます。
それに大きくなるのがとてもはやくてびっくりしました。たった1しゅうかんでうまれたときの3ばいにもなります。10日でおよぐれんしゅうをはじめます。そして2しゅうかんたつと、もうおかあさんとおわかれしなくてはなりません。
2しゅうかんなんてあっというまです。およぐことはできるようになっても、そんなにじょうずではないとおもいます。だからえさだってうまくとれません。
ほんとうはまだまだおかあさんといっしょにいたいはずです。おかあさんにおしえてほしいこともたくさんあったとおもいます。おかあさんといっしょにたのしいこともたくさんしたかったとおもいます。
おかあさんもしんぱいでしかたなかったんじゃないのかな。
えさはちゃんととれるのかとか、ほかのどうぶつにたべられてしまわないかとか、さみしがるんじゃないかとか、いっぱいきになるとおもいます。おかあさんもほんとうはアニューといっしょにいたかったとおもいます。それなのにやっぱりはなれないといけなかったのかな。あざらしのせかいではそういうものなのかな。おかあさんもアニューもかわいそうです。
わたしはにんげんでよかったです。おかあさんと2しゅうかんではなれないといけないなんてぜったいいやです。
あにゅーはずっとひとりでいきていかなくてはなりません。さみしくないのかな。なかまがいるからいいいのかな。でも、かぞくがいないのって、やっぱりさみしいとおもいます。
からだのけのいろがはいいろになると、アニューもほっきょくへとたびだちます。
いきかたもわからないだろうに、たったひとりでいくのはすごくゆうきがいるとおもいます。でも、こわくてもおもいきっておよぎだしたから、うつくしいうみのせかいもしることができたし、シロイルカにもあえました。シャチのおそろしさもよくわかったとおもいます。
しぜんのなかにいるどうぶつってすごいなとおもいます。
たいへんなことがたくさんあっても、ひとりでなんとかしていきていきます。たいへんなことにもんくもいいません。アザラシはこおりがとけてきたらもっとさむいほっきょくへいどうして、ちきゅうのじかんにあわせているみたいです。
さいごのあとがきに、このごろうみのこおりがへっているとかいてありました。
ちきゅうおんだんかがげんいんみたいです。しぜんのなかでがんばっているどうぶつが、いきていけなくなるかもしれません。ちきゅうとなかよしのアザラシみたいに、わたしたちもちきゅうとなかよくして、いきものみんながずっとこのちきゅうでくらしていけるといいなとおもいました。
大切なこと チャットGPT編
「読書感想文」を書くためには、まずは本(本物:現物・電子書籍)を一度は読んだ方がよいですね。
皆さんにこの「読書感想文」の記事を参考にして頂けることは、大変ありがたいと思っています。
しかし、本(本物)を読まずに、この読書感想文の記事(ある意味贋作:偽物)だけをたよりに文章を書けば、皆さんの書く読書感想文の内容がチグハグになってしまうからです。
実際に皆さんもたくさんの読書感想文のブログ記事を見ながら、読書感想文を書こうと思っているのではないでしょうか。
そして危険なのが、グ-グルのランキング(5位以内)に入るような読書感想文の記事でも、ウソが書いてあることです。
まあ、実際に本を読めばその読書感想文の記事が間違っているのが分かるのですが、もう書いてあることがデタラメです。
ひどい記事になると作者や主人公の名前自体が違ってますし、主人公がとった行動も違います。また架空の人物を作って物語に出演させたりもしています。
学校の先生に見せたら「何の本を読んだの?」と言われちゃいそうです。
チャットGPTを使って、適当に記事を量産しているのがうかがえますね。
ですから図書館で借りればOKですので、必ず本(本物)に触れて、読んでから読書感想文を書くことが大切です。
本をかる~く読んでから、チャットGPTを使い読書感想文を書いてみましょう。
そうすればAI風の?最強の読書感想文が出来上がります。新しい道具も上手に使っていきましょう!(このサイトの読書感想文はチャットGPTは使用していませんが、チャットGPTの学習には利用されていました…。微妙)
もちろん自分の頭で考えるのが、無敵なのは言うまでもありません!!
『アザラシのアニュー』で伝えたいこと
- 厳しい環境で生き抜く野生動物のすごさ
- 勇気をもって飛び込まないと、見えない世界がある
- 地球環境を守る重要性
厳しい環境で生き抜く野生動物のすごさ
タテゴトアザラシはうまれてからたった2週間で親離れをしなくてはなりません。
当然エサも自分でとり、シャチなどの天敵からも逃げなければなりません。なんという厳しさ。タテゴトアザラシにとっては何の疑問もない当然のことなのでしょうが、ぬくぬくと暮らす人間にとっては驚きです。
タテゴトアザラシに限らず、野生で生きる動物はみな厳しい環境の中にいます。
その厳しさは、いつ自分の命が終わるかさえ分からない、というレベルのものです。それでもその状況に文句を言うことなどなく、遺伝子レベルで組み込まれているであろうその種としての生き方を全うします。誰に教わらずとも、迷わずに北極へたどりつけること、神秘的です。
自分の存在、置かれた環境を受け入れ、その環境の変化に自分を合わせていく、人間にはなかなかできない生き方かもしれませんね。
実際私たちは、寒くなったから南の地域へ、暑くなったから北の地域へ、などという生活はできません。野生動物から見れば、私たちの方がしばられて窮屈な生き方なのかもしれませんね。
勇気をもって飛び込まないと、見えない世界がある
アニューが北極へと旅立つとき、どれほどの勇気が必要だったことでしょう。
たった一人で行き方だってよく分からないのに、何があるのか分からない広い海を泳いでいかなければならないのです。道に迷ってしまうかもしれないし、シャチに襲われてしまうかもしれません。不安なことばかりです。
でも、その場にとどまっていることもできません。アニューのいた氷は春になるとどんどん小さくなってしまいます。怖くても行くしかないのです。
そして勇気を振り絞って泳ぎ出すと、海の中には見たこともない美しい世界が広がっていました。
出会ったことのなかったほかの生き物たち。シャチに襲われたときは本当に怖かったでしょう。でも、実際のシャチの恐ろしさを知ったことは、アニューにとって貴重な経験になったはずです。
勇気をもって一歩踏み出すことで、これまでと違った世界がきっとみつかります。
地球環境を守る重要性
アニューの話の中に地球環境についてのことは書かれていませんが、あとがきに温暖化がもたらす影響についてしっかりふれられています。
温暖化によって海氷が減少することで、タテゴトアザラシの赤ちゃんは、海に流されたり、エサ不足になったりと、厳しい状況に追い込まれます。
人間の住むところでも、永久凍土が溶けることで地盤沈下や家屋の崩壊がおき、移住を迫られたりしています。
地球の生き物すべてが生き残れるよう、温暖化を少しでも防ぐことが重要です。そのために私たち一人一人が何ができるかを考え、すぐに実行することが大切です。
今回も400字詰め原稿用紙3枚分です。(1200字)
『アザラシのアニュー」読書感想文とあらすじのまとめ
うまれたばかりのアニューの白くてフワフワの姿がとても可愛らしいです。小さな子どもにも手に取りやすい本ではないでしょうか。
そしてたった2週間で独り立ちしなければならないことも驚きです。
なんと厳しい自然界。わたしたち人間は2週間たっても泣いて寝ているだけです。お母さんがいなければその命は間違いなく失われることでしょう。野生の動物から見たら、私たち人間は甘ちゃんで歯がゆい存在かもしれませんね。
それなのに人間は、地球上でわりと大きな顔をして暮らしています。
やりたいようにやってきたとも言えます。私たちの活動が地球温暖化に影響を与えていることは確かでしょう。かといって人間の活動を止めることはできません。あらゆる技術の進歩も進めていくべきだと思います。
地球環境と人間の生活、どちらを優先させるのかという天秤にかけることではなく、共生の道を探ることができれば一番なのかなと思うのです。
人間も地球で生きる生物の一種にすぎません。そこを忘れずに、謙虚さとすべての命を敬う気持ちを持ち続けることが大切だと思います。人間の工夫と少しの我慢で地球の健康は改善されるかもしれません。
↓こちらは読書感想文と詩の一覧表です。
↓ここから下は夏休みの読書感想文です
↓こちらは夏休みの詩の宿題です
出典 文部科学省 これからの時代に求められる国語力について