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読書感想文『青い鳥』あらすじ・伝えたいこと

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あらすじと今回の記事を簡単にお話します

今回のお話はメーテルリンクの『青い鳥』。
「幸せの青い鳥」や「チルチルミチルの青い鳥」とも呼ばれていますね。
また『青い鳥症候群」などという言葉があるほどに広く知られているお話です。

チルチルとミチルは貧しい木こりの子ども。クリスマスプレゼントもありません。クリスマスイブの夜、魔法使いのようなおばあさんがやってきて、”青い鳥”を探してほしいと頼まれます。おばあさんに本当のことが見えるという帽子を渡され、ふたりは青い鳥を探しに行きます。

おもいでの国ではおじいちゃんおばあちゃに会い、夜のごてんのとびらを開けると、数えきれないほどの青い鳥が飛んでいました。どちらの国でも青い鳥をつかまえますが、その国を出るとみんな死んでしまいます。

そして妖精のような「しあわせ」と「よろこび」にも出会います。たくさんの「しあわせ」「よろこび」はいつもチルチルとミチルのそばにいる、と言います。

未来の国ではたくさんの赤ちゃんがうまれるのを待っていました。赤ちゃんはそれぞれ得意なことを持っていました。

次の朝、ふたりはお母さんに起こされます。そして自分の家の鳥が青い鳥だったことに気づきます。幸せになれる青い鳥はずっと前からふたりのそばにいてくれていたのです。

よく目を凝らしてみると、誰の近くにも青い鳥はいるはずです。青く見えない時があっても、本当はきっと青いのです。

うちの三男、グレーゾーンボーイです。

私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。

家族:だんな 定年間近の会社員
  長男 大学生 勉強が大好き
  次男 大学生 自由が大好き
  三男 高校生 ウルトラマン大好き

三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。

このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。

読書感想文のイラスト
読書感想文は息子には本当にむりでした。

お子さんに本をたくさん読んでもらいたいと思っている親御さんに、絵本定期購読がおすすめです

目次

読書感想文『青い鳥』 例文

以下感想文です。

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わたしはクリスマスやたん生日にはプレゼントがもらえます。
もらえることはあたりまえだと思っていました。でも、この本にでてくるチルチルとミチルのいえはまずしくて、クリスマスのプレゼントはないみたいです。それはやっぱりさみしかったとおもいます。チルチルとミチルはおやにもんくをいったりはしないけど、ほんとうはプレゼントがほしかっただろうし、ごちそうがたべたかったとおいます。

ふたりはクリスマスイブのよるにあらわれたおばあさんにたのまれて、青いとりをさがしにいきます。そのとりがいれば、だれもがしあわせになれるそうです。そして、おもいでのくに、よるのごてん、みらいのくに、いろんなところで青いとりを見つけるけれど、そのくにをでるとすぐにみんなしんでしまいました。

おもいでのくにでおじいちゃんが言った「わたしたちはしんだけれど、だれかがおもいだしてくれるたびに生きかえるんだよ。」ということばがこころにのこりました。すごくいいことばだなとおもいました。しんでしまったり、とおくにはなれて会えなくなった人がいても、わたしがわすれなかったらいつでも会えるのです。ずっといっしょです。これもすごくしあわせなことだとおもいます。だから、いいおもいではたくさん作りたいです。

それと、チルチルとミチルといつもいっしょにいるという「しあわせ」「よろこび」という子どもたちのシーンがとてもすきです。ごはんをたべるとき、本をよむとき、体がじょうぶなこと、うたがうたえること、どれもがしあわせとよろこびなのです。こういうことはやっぱりあたりまえだとおもっていました。わたしはいつもあたたかいごはんがたべられるし、体もじょうぶです。それはあたりまえではなくて、しあわせなことなのです。

この本にもかいてあったけど、せんそうの中にはしあわせはありません。たべものもなくなり、すむいえもなくなり、かぞくまでもいなくなってしまうかもしれません。なにもなくなって、かぞくまでいなくなってしまうなんて、とてもさみしいしこわいです。そんなところで生きている人たちのことをかんがえると、わたしのせいかつはとてもしあわせです。

あさになっておかあさんにおこされ、じぶんのいえのとりが青いとりだったことにきづきます。ふたりがさがしていたしあわせの青いとりはずっといえにいたのです。しあわせとかよろこびって、そういうものなんだなとおもいました。チルチルとミチルもプレゼントはもらえないけれど、おとうさんもおかあさんもいます。ごはんもたべられるし、びょうきでもありません。

ふだんのせいかつでいろいろなしあわせにきづくことはありませんでした。べんきょうができることがしあわせでよろこびだなんて、おもったこともありません。

だれかとくらべると「なんでわたしにはないの。」とおもってしまうことがあるけれど、じぶんがいましあわせなんだとおもうことができれば、ずっとしあわせでいられます。そして、この本をよんで、すこしかんがえがかわりました。しあわせやよろこびは、わたしがきづくかきづかないか、ということだとおもいます。

クリスマスイブのよるにチルチルとミチルのところにきたおばあさんは、もしかしたらサンタクロースだったのかもしれません。ふたりへのプレゼントは「しあわせとよろこび」だったとおもいます。

『青い鳥』 モーリス メーテルリンク (著), いもと ようこ (イラスト) 金の星社より

『青い鳥』で伝えたいこと

図書館でお勉強
作者が伝えたいことって何だろう・・・?

”幸せ” はすぐそばにある

私たちは自分がいかに恵まれた幸せな状況にあるのか、なかなか気づきません。
周りの人々と比較し、自分にないものを持っている人をうらやましがり、それを持たない自分は不幸であると思ってしまいます。

幸せにはいろいろなものがあります。経済的に成功してたくさんの財力を持つことや、社会的に名声を得て誰からも認められることは、大きな幸せです。でもそんなことではなく、健康であること、ご飯が食べられること、家族がいること、笑っていられること、本を読めること、これらすべてが幸せなことなのです。

要は自分の気持ち次第。自分の今ある状況に感謝する気持ちも大切です。ないものを嘆いているより、近くにある小さな幸せをめいっぱい楽しんで過ごす方が、人生はいいものになりますよね。

幸せな家族
しあわせはなかなか気づきませんよね。

探すと手に入れられない ”幸せ”

チルチルとミチルは幸せの象徴の青い鳥を探し回ります。
でも、つかまえたと思ったとたん、鳥はみんな死んでしまいます。幸せは探して見つけられるものではないのですね。”幸せ” というものがどこかに転がっているわけではありません。これをすれば幸せになれる、というものはないのです。

お金持ちでも家族がいなくて寂しい思いをしているかもしれません。あれもこれもと望めば、幸せはどんどん遠くなってしまいます。

”幸せ” は自分の心の中にしかありません。求めなくても、探さなくても、ずっと自分の中にあるはずなのです。それに気づけるかどうか。

”青い鳥症候群” というものがあります。理想とする自分と現実の自分とのギャップに失望し、もっといいものがあるはずだ、こんなはずじゃない、とよくわからない幸せを追い求め続けることです。

より良いものを求めるのはいいことです。でも、今の自分を支えてくれているものへの感謝を忘れ、差し伸べてくれる手を払いのけてまで探す幸せとはどんなものなのでしょう。探すべきは自分の心の中です。

青い鳥
あー、青い鳥(しあわせ)がどっかにないかなぁ(笑)

本当のことは見えにくい

おばあさんはチルチルに本当のものが見える帽子を渡します。
帽子のダイヤを回すことで、おもいでのくにや夜のごてんやみらいのくにに行けます。一見それらの国は夢の中のことのようですが、本当のことなのかもしれません。

私たちは目に見える現実の中で生きています。でも、人びとの心の中にある思いまでは見えていません。笑って話している相手がもしかしたら傷ついているかもしれない。そんな本心は分かりにくいものです。

何が本当なのかは分からないことも多いです。同じ状況も、立場やその人の心の在り方で本当の答えは違ってくるでしょう。「本当のことは見えていないんだ。」と謙虚になり、周りの人の意見や見方を取り入れて、みんなが幸せになれるといいですね。

あやしい人
顔が見えないとちょっと不安ですよね。。。

↓いろんな本にふれる機会があるといいですね! ↓

今回も400字詰め原稿用紙3枚分です。(1200文字)

私がいいなと思ったのは『おもいでのくに』でのおじいちゃんの言葉。
「わたしたちはしんだけれど、だれかが思い出してくれるたびに生きかえるんだよ。」というものです。とても温かくて安心できる言葉です。

おじいさんの病院風景
おじいさん、おばあさんは心の中で生きているのかなぁ・・・。

死別だけでなく、引っ越しなどで遠く離れてしまうこともあります。でも思い出は消えない。思い出の中ではいつでも会えるのです。自分が忘れない限り、その人は自分の中で生き続けてくれます。だから、思い出はたくさんあった方がいい。物はなくなっても思い出は消えません。

”幸せ” ってなかなか気づきません。ついいつもの日常に不平不満を言ってしまいがち。そして他の誰かと比べがち。幸せは誰かに決められたり、誰かが与えてくれるものでもない。いつも自分の中にあるのです。

私にまかせて!
ほんと、しあわせって気づかないですよね。

↓こちらは読書感想文の一覧表です。

↓ここから下は夏休みの読書感想文です

↓こちらは夏休みの詩の宿題です

発達障害の支援施策についていろいろ調べたい方はこちら

出典 厚生労働省 発達障害者支援施策の概要
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