今回のお話は『エルマーのぼうけん』。
このお話のあらすじや読書感想文の例文、伝えたいことなどをご紹介しています。
初版の発行はなんと1963年です。実際に読んでみるとこんなに長く愛されている理由が分かります。
困難を乗り越えてりゅうを助けようとするエルマーはさることながら、出てくる動物たちのキャラクターがとても魅力的です。また、裏表紙にかかれているみかん島とどうぶつ島の地図を見ながら読み進めることで、ワクワク感がさらに高まります。
読み終えたらどこかへ探検に行きたくなりそうです。
うちの三男、グレーゾーンボーイです。
私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
この読書感想文の例文を活用して、文章を「書く価値がある」の?
夏休みといえば頭が痛くなるのが「読書感想文の宿題」ですよね。
親が代筆してまで子どもの読書感想文を手伝う。などは私のグレーゾーンボーイの三男にも行っていました。
じゃあなんで読書感想文なんて書かなければいけないのでしょう。
まぁズバリ言ってしまえば「宿題」だからです。なので難しいことは抜きにして提出しなければならないものはさっさと提出できるように、この読書感想文の例文を活用して下さいね!
また小学生の子どもを持つ親御さんにとって、このブログの読書感想文を使って「書く価値がある」のかもいくつか考えてみました。
1. 子どもたちの参考となる、具体的な読書感想文
この読書感想文により、どのように文章を構成し、どのような内容を盛り込むべきかが明確になるため、子どもが読書感想文を書く際のサポート役として活用することができます。
2.子どもとママのストレス軽減
夏休みの宿題は子どもや親にとって大きなプレッシャーになることがあります。
特に読書感想文は、文章を書くのが苦手な子どもにとっては大きな負担です。子育て世代のママたちは子どものストレスを軽減し、楽しい夏休みを過ごさせたいという気持ちも強いですよね。
3. 忙しいママと子どもの時間を節約
忙しいママや子ども(子どもは暇かな?)にとって、読書感想文の書き方やアイデアを一から考えるのは大変です。
このブログに掲載された読書感想文を参考にすることで、時間を節約し、効率的に宿題を進めることができますよ。皆さんも時間を節約するために、このブログに訪れるかたも多いのではないでしょうか!
この読書感想文のブログ記事を掲載することで、多くのパパ・ママの手助けができ、子どもたちの学びがより充実したものになると考えています。
私の読書感想文が多くのパパ・ママにとって貴重な情報源となることを願っています。
『エルマーのぼうけん』のあらすじ
ある日少年エルマーは年とったねこに出会い、家へ連れて帰ります。でも、お母さんにとても叱られ、ねこは放り出されます。
それでもエルマーは家を抜け出してねこを見つけます。
そしてねこから、どうぶつ島でりゅうが捕まえられていて、動物たちが川を渡るためにこき使っていることを聞きます。そこでエルマーはそのりゅうを助け出そうと決心します。ねこに持っていくものを教えてもらってリュックサックに詰め、まずはみかん島へ向かいます。
みかん島はいたるところにみかんがはえています。
そこで出会った漁師にどうぶつ島のことを尋ねると、「誰も生きて帰ってこない。」とひどく怖がっていました。でもエルマーは平気でした。夜のうちに岩をつたってどうぶつ島へと渡ります。
どうぶつ島では、まず、ねずみ、かめ、いのししに出会います。いのししの話から残したみかんの皮で自分が侵入したことを知られてしまったことに気づきます。
次に7匹のとらに出会います。
すぐにでも食べようとするとらに、エルマーはチューインガムをあげます。「緑色になるまでかんで、それを地面にまくとたくさんのチューインガムがなる。」と言うと、とらたちは夢中でかみ始め、エルマーはピンチを逃れます。
次に出会うのはさいです。
さいには水の中に沈められそうになります。しかし、さいからつのが汚くなって泣きたくなっていると聞き、歯ブラシと歯磨き粉を渡します。それで磨くと、つのは真珠のように白く光りました。さいは夢中になって磨き、エルマーはまた逃げ出すことに成功します。
次はライオンです。
ライオンもエルマーを食べようとします。しかし、ライオンがくしゃくしゃのたてがみを気にしていることを聞いたエルマーは、くしとブラシと7色のリボンを使ってきれいにしてあげます。それを見ていたライオンは自分でやると言って夢中でとかしはじめます。エルマーはまたまた逃げ切りました。
次にゴリラに出会います。
ゴリラは「お前の腕をねじってしまうぞ。」とおどかしますが、自分の体についているたくさんのノミがかゆくて我慢できず、小さなサルを呼んでノミをとらせます。エルマーは「ノミ探しにもってこいだ。」と言って虫メガネを渡します。夢中になったサルたちに囲まれて、ゴリラはエルマーが見えなくなってしまいました。
やっとりゅうがつながれているであろう川岸の反対側にたどり着いたエルマーですが、何とかしてその反対側へ渡らなくてはなりません。しかし、やはりエルマーを襲おうとしてわにが近づいてきます。そこでエルマーは、わにのしっぽに輪ゴムで棒つきキャンディーをくくりつけ、順々にわにをつないでいきます。エルマーはこのわにの橋をわたって反対側へ行くことができました。
川の反対側には太いつなでつながれたりゅうがいました。
つなはなかなか切れません。おこって動物たちも後を追って迫ってきています。りゅうは焦りますが、エルマーは「じっとしているんだよ。まにあうとも。」と言って安心させながらつなを切り続けます。
後を追ってわにの橋を渡っていた動物たちですが、わにはキャンディーを食べ終わると気まぐれに川を泳ぎ出し、動物たちもわにの背中の上に乗ったまま川をさまようしかなくなってしまいます。
エルマーはその間につなを切り終え、りゅうはとても喜びます。エルマーはりゅうの背中に乗り、みかん島へと出発します。2人とも「もうどうぶつ島にはもどらないぞ。」と思いながら。
読書感想文『エルマーのぼうけん』例文
- 読書感想文『エルマーのぼうけん』小学校低学年向け(2~3年生)
- 『エルマーのぼうけん』おすすめポイントは?
読書感想文『エルマーのぼうけん』小学校低学年向け(2~3年生)
シリーズ累計770万部、日本語刊行60周年!
「エルマーのぼうけん」シリーズは、りゅうの子を助けに行った9才の男の子エルマーが、機転をきかせて危機をのりこえていく冒険物語です。1948年から51年にかけてアメリカで出版され、1963年に福音館書店はじめての翻訳童話として、日本語版が刊行されました。半世紀以上たった現在でも、多くの子どもたちに読み継がれている大人気のシリーズです。
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エルマーはりゅうの子どもを助け出すことができるのでしょうか?
エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ) 単行本 – 1963/7/15
この本は表紙のうらにかかれてある地図を見ながら読んでいくのがとてもおもしろかったです。
エルマーはどうぶつ島でつかまってこき使われているりゅうを助けてあげようとして、いろんな困難を乗り越えていきます。とてもゆうかんでやさしい男の子です。自分がもしかしたら死んでしまうかもしれないくらい危ない目に合っているのに、そこから逃げ出さずに頭を使って切り抜けていきます。
そのアイデアがとてもおもしろいです。どうぶつ島へ行くための準備をしている時、エルマーはリュックサックにいろんなものを詰め込みます。「そんなもの何に使うんだろう。」と思うものばかりだったのですが、それがすべて役に立ちました。
とらには大好きなチューインガムをあげて気をひき、つのの汚れを気にしているさいには歯ブラシと歯みがき粉をあげて、みがくこととに夢中にさせました。そして、たてがみの乱れを気にしているライオンにはブラシとリボンをあげて、きれいになることに夢中にさせました。
ぼくが一番気に入ったのは、最後にわにに使った棒つきキャンディーと輪ゴムのアイデアです。わにのしっぽに輪ゴムでキャンディーをつけていきます。するとわにの橋ができて川を渡ることができたのです。凶暴なわにが仲間のしっぽについたキャンディーをなめながら一列に並んでいるのを想像するとおかしくなってきます。
おこった動物たちもエルマーを追いかけてわにの橋を渡ろうとするけれど、キャンディーをなめ終わったわにが動き出してしまいます。動物たちはわにの背中に乗ったまま、川の上をさまよいます。その様子の絵があるけれど、とぼけたようなライオンの表情がとてもいいです。「え、おれどうなっちゃうの?」とでも言いたそうな顔をしています。
りゅうに出会えたエルマーは必死でつなを切ります。なかなか切れなくてりゅうもあわてるけれど、エルマーはとても落ち着いていました。エルマーは、怖い動物たちが追いかけてきているのに、りゅうにもやさしい言葉をかけながら、あきらめずにつなを切ろうとします。そんな状況で落ち着いていられるなんて、エルマーはすごいなと思います。ぼくだったらりゅうをおいて逃げ出してしまうかもしれません。エルマーはやさしいし、勇気もあるし、頭もいいし、落ち着いているし、ヒーローみたいです。
そしてあきらめない気持ちが大切だと思いました。エルマーは動物に囲まれてピンチの時も、つなが切れなくても、「もう無理!」と投げ出さずに考えて、切り抜ける方法を見つけました。ぼくも、難しいことが起きてもすぐにあきらめないで、できることを考えるようにしようと思います。
動物たちはりゅうにひどいことをしていたけど、それぞれはおもしろいキャラクターでした。りゅうをつかまえたりしないで、最初から友達になれば、りゅうは喜んで背中に乗せて飛んでくれたんじゃないかなと思います。やっぱりやさしい気持ちでみんなと仲良くすることが大切だと思います。
この本を読んで、ぼくもどこかの島へ行って探検してみたいと思いました。でもエルマーのようにピンチを乗り越えるいいアイデアが浮かぶ気がしないので、あんまり危ないのはやっぱりいやです。安全だと分かっている島をあちこち探検してみたいです。
リュックサックには何を詰めよう。まずは食べ物、飲み物、ごみ袋、タオル、軍手。リュックサックに詰めているだけでワクワクすると思います。
『エルマーのぼうけん』おすすめポイントは?
1. 子どもの冒険心をくすぐるストーリー展開
エルマー少年が”りゅう”の子どもを助けるために「どうぶつ島」へ冒険に旅立つこの物語は、子どもたちの冒険心ちょっぴり刺激するでしょう。そしてエルマーが知恵と勇気を使ってさまざまな困難を乗り越える姿は、読んだ子どものこころに勇気とわくわく感を与えますね。
2. たくさんの魅力的なキャラクター
この本には、さまざまな魅力的な動物たちが登場します。トラ、サイ、ライオン、ゴリラ、ワニなど、個性豊かなキャラクターたちがエルマー少年の行く手をさえぎり、困難な冒険を彩り演出していきます。また子どもたちは動物たちの特徴なども感じとることができるでしょう。
3.とても斬新的な困難を乗り越えるためのアイデア
エルマーは、リュックサックに詰めた日常的なアイテム(チューインガムや輪ゴムなど)を使って、次々と降りかかる動物たちとの困難や危険を乗り越えていきます。
かなり斬新すぎて大人の私には本に出てくるような問題解決の方法は、なかなか思いつきません。この本を読んだ子どもたちは、柔軟な思考の大切さを感じ取れるのではないでしょうか!
4. 読み継がれた時代を超えた名作物語
日本語化されて60年、そして本国アメリカで初版が発行されたのが1948年です。この本が発刊されて以来、世代を超えて愛され続けているこの物語は、時代を超えた圧倒的な魅力を持っています³⁷。
5. シリーズ3部作・累計770万部発行の圧倒的な魅力
『エルマーのぼうけん』はシリーズ第1作であり、第2部・3部と続きます。続編からエルマーのさらなる冒険を楽しむことができ、子どもたちの読書の楽しみがもっと広がります。
大切なこと チャットGPT編
「読書感想文」を書くためには、まずは本(本物:現物・電子書籍)を一度は読んだ方がよいですね。
皆さんにこの「読書感想文」の記事を参考にして頂けることは、大変ありがたいと思っています。
しかし、本(本物)を読まずに、この読書感想文の記事(ある意味贋作:偽物)だけをたよりに文章を書けば、皆さんの書く読書感想文の内容がチグハグになってしまうからです。
実際に皆さんもたくさんの読書感想文のブログ記事を見ながら、読書感想文を書こうと思っているのではないでしょうか。
そして危険なのが、グ-グルのランキング(5位以内)に入るような読書感想文の記事でも、ウソが書いてあることです。
まあ、実際に本を読めばその読書感想文の記事が間違っているのが分かるのですが、もう書いてあることがデタラメです。
ひどい記事になると作者や主人公の名前自体が違ってますし、主人公がとった行動も違います。また架空の人物を作って物語に出演させたりもしています。
学校の先生に見せたら「何の本を読んだの?」と言われちゃいそうです。
チャットGPTを使って、適当に記事を量産しているのがうかがえますね。
ですから図書館で借りればOKですので、必ず本(本物)に触れて、読んでから読書感想文を書くことが大切です。
本をかる~く読んでから、チャットGPTを使い読書感想文を書いてみましょう。
そうすればAI風の?最強の読書感想文が出来上がります。新しい道具も上手に使っていきましょう!(このサイトの読書感想文はチャットGPTは使用していませんが、チャットGPTの学習には利用されていました…。微妙)
もちろん自分の頭で考えるのが、無敵なのは言うまでもありません!!
『エルマーのぼうけん』が伝えたいこと
- あきらめなければ困難は乗り越えられる
- 自分の知識の引き出しを増やすこと、準備することが大切
- 失敗から学ぶこと、先を見通すことが大切
- やさしい気持ちが大切
- ちょっぴり気になった点(私の子ども時代はこうでした)
あきらめなければ困難は乗り越えられる
エルマーは最悪のピンチを何度も切り抜けます。とらやライオンといった猛獣を前にしたら、普通は万事休す、という感じになることでしょう。しかしエルマーは、ひらめきと自分の知恵を絞って突破口を見つけていきます。あきらめないで道を探すことが大切ですね。
エルマーなら、最初の方法がダメでもきっと別の方法を試したことでしょう。あきらめずにチャレンジする気持ちがあれば、乗り越えられる困難は多いでしょうね。
最後にりゅうのつなを切るシーンも、あきらめずにつなを切り続けていたことで事態は好転します。そんなラッキーが訪れるのも、あきらめずに努力し続けたことへのご褒美かもしれません。
自分の知識の引き出しを増やすこと、準備することが大切
エルマーはりゅうを助けに行く前に、ねこからどうぶつ島へ行くのに必要なものを教えてもらっています。そして、どうぶつ島がどんな場所か、りゅうがおかれている状況、どうぶつ島への渡り方なども教えてもらいます。
結果的にねこに教えてもらってリュックサックに詰めたもので、エルマーはピンチを脱することができたわけです。何か持ち物一つ、情報一つでもなかったとしたら、エルマーはりゅうを助けるどころか、自分の命さえもあやうかったのです。
何か行動しようと思った時、それについての自分の知識を増やしておくこと、経験者の話を尊重すること、先を見越して準備することが大切です。
失敗から学ぶこと、先を見通すことが大切
エルマーは、初め、食べたみかんの皮をそのまま残してしまいました。そのことから誰かがどうぶつ島へ侵入したことが知られてしまいます。これは大失敗。見つからないように夜のうちにどうぶつ島へ渡ったのに、すぐにバレてしまいました。当然その後はみかんの皮も残らずリュックにしまうようにします。同じ失敗はしないようになりますね。
そしてエルマーが賢いのは、先を見通せるところです。本当はもっと食べたいけど、何があるか分からないからみかんを残しておくところ、りゅうのつなを切れなかったらとりあえず川の反対側へ渡ろうと考えるところ、といったように、先のことを考えられるところです。先を見通すには、冷静に、あらゆる状況を考慮する必要があります。エルマーはとても大人な考え方ができる子どもだったのですね。
やさしい気持ちが大切
エルマーがりゅうを助けに行こうと思ったのは、空を飛びたい気持ちがあったのは確かですが、根本にあるのは優しさです。ねこも、エルマーが自分を助けてくれるくらいやさしかったから、りゅうの話をしたのでしょう。
また、どうぶつ島の動物たちも、猛獣ではありますが憎めないキャラを持っています。そんなに悪いわけでもないような気もします。りゅうが空から落ちてきたときも、りゅうのけがを心配してあげたり、初めから仲良くして友だちになれば、つなでつながなくてもりゅうは喜んで背中に乗せて飛んであげたのではないでしょうか。
私のちょっぴり感想(子ども時代の体験より)
物語の冒頭、エルマー少年は年老いたのらネコを拾ってきます。
ネコの嫌いなお母さんは、ネコにはエサを絶対に与えません。しかし、エルマーはこっそりとエサを与え続けます。
そのうち、やっぱりネコにエサを与えているのをお母さんに見つかってしまいます。
そしてお母さんはとても怒り、エルマーを「ムチ」でたたいてしまいます。
この本は幼年童話の最高峰の一つとして、今でも読み継がれている名作です。
”ムチで子どもをたたく”という表現があたり前のように普通に書かれていますが、今風でいうと児童虐待でしょうか…。
そもそもムチなんて家庭にある物でしょうか?原作はアメリカなのでアメリカの家庭には普通にあるのですかね?(確かに昔の映画ではちょこちょこ見ますけど…。)
私のような昭和世代にとって、親や先生にぶたれるというのはあたり前のようにありました。令和の今ではあり得ないですし、叩いたり手を出したりすることはダメです。
でも昭和の頃は大丈夫だったんですよね。ほんと時代の移り変わりを感じてしまいます。
『エルマーのぼうけん』読書感想文とあらすじのまとめ
- 今回も400字詰め原稿用紙3枚分です。(1200字)
- 24年「エルマーのぼうけん展」福岡が開催されました(終了)
今回も400字詰め原稿用紙3枚分です。(1200字)
登場するライオンやさいといった猛獣たちが、些細なことを気にしていることもおかしいですね。ライオンはたてがみが乱れていると母親から叱られるからというし、さいは自分のつのが汚いと勝手に悲しくなっています。はたから見ればどうでもいいようなことも、本人には気になってしかたないことなのです。
また、最初に出てくるエルマーのお母さんは、エルマーがいなくなって心配したのでしょうか。結構ひどいことを言うお母さんですが、いくら何でも自分の子どもが突然いなくなれば相当心配し、探し回ったことでしょう。・・・そうであってほしいです。
そしてこの本がおもしろかったのは、何より裏表紙のみかん島とどうぶつ島の地図です。話を読みながら「今ここなのか。」と照らし合わせることで、エルマーのたどった道を追体験でき、位置関係を確認しながらそういうことねと納得でき、ワクワク感も増幅します。
この地図の役割はとても大きいと思います。そして「リュックサックと地図をもって探検したい。」と思う子どもがたくさん生まれてきたことでしょう。
24年「エルマーのぼうけん展」福岡が開催されました(終了)
「エルマーのぼうけん展」は、日本初の展覧会で、エルマーの冒険の世界を体験できる素晴らしいイベントでした。
残念ながら展示会は終了していますが、以下にその詳細をご紹介します。
展覧会の概要
開催期間と場所
2023年7月15日(土)~10月1日(日): PLAY! MUSEUM(東京・立川)
2024年3月23日(土)~5月19日(日): 明石市立文化博物館(兵庫)
2024年7月16日(火)~8月25日(日): 福岡アジア美術館(福岡)
見どころ
貴重な原画と資料の展示
約130点の美しい絵本原画や、貴重なダミー本、「りゅう」の人形などが初公開されます。
残念ながら展示会は終わってしましたが、この美しい絵本原画は「エルマーのぼうけん展」展覧会図録(公式)という書籍の中で、原画とおはなしが美しく展開されています。
会場に行けなかったかたは、ぜひ!この「エルマーのぼうけん展(本)」で感じとってみてください!
この本は「エルマーのぼうけん」の世界観を大切にしたイラスト(原画)の豊富で、お子さんにもとっても読みやすい本でしたよ!
↓ブルーシープ 出版社(アマゾンヘ)↓
物語の世界を体験
展示会ではエルマーになった気分で、物語の4つのシーンを体験できました。
ワニの背中をジャンプして川を渡ったり、嵐の中をりゅうとともに空を飛んだりすることができ、子どもさんもちょっぴり喜びましたね。
オリジナルグッズ
ぬいぐるみ、ウォータードーム、冒険のおとものキャンデーや歯ブラシなど、さまざまなオリジナルグッズが販売されました。
現在、グッズのオンライン販売は終了してしまいました。
再販売もされましたが、転売防止のため展示会入場者のみ販売でした。たしかにヤフオクで調べてみると大変高価となっていました。やっぱり大人気のグッズでしたね!
大人気!エルマーのぼうけん展で発売されていた”りゅう”のぬいぐるみ!
作者ルース・スタイルス・ガネットさんの紹介
とても残念なんですが、「エルマーのぼうけん」を書いた米児童文学者のルース・スタイルス・ガネットさん(女性)は24年の6月11日に亡くなっています。年齢はなんと、100歳でした。おどろきですね!
このルース・スタイルス・ガネットさんは、アメリカの児童文学作家で、1923年にニューヨークで生まれました。
彼女の代表作『エルマーのぼうけん』シリーズは、世界中で愛され続けています。1948年に発表されたこのシリーズは、エルマーという少年の冒険を描いており、ニューベリー賞優秀作品にも選ばれています。
この「エルマーのぼうけん展」の展示会にあわせて、展覧会図録(公式)として「エルマーのぼうけん展」書籍が発売されました。
この本を読んだいちファンの私としては、なぜこの作者のルース・スタイルス・ガネットさんが、この「エルマーのぼうけんセット(3部作)」で物語を書くのを辞めたのかがとっても気になりました。
本人が語るところによれば、「大人になったら、ずっと『お母さん』をやりたいと思っていた」そうです。また「子供の頃のように自分が楽しむためであり、仕事としてではない」とも語っています。
ちょっぴりなぞな気もしますが、さすが7人もの娘さんを生んだ女性は違いますね!
ガネットさんは、創造力と冒険心を育む物語を通じて、世代を超えて今でも多くの読者に感動を与え続けています。
↓こちらは読書感想文と詩の一覧表です。
↓ここから下は夏休みの読書感想文です
↓こちらは夏休みの詩の宿題です
出典 文部科学省 これからの時代に求められる国語力について