中学2年生になって初めての期末テスト。
いくらテスト勉強をしてもまったく点数がとれず、いつも学年最下位だったころのお話をします。
ただ、まったく勉強が出来なくても”行ける高校(専修学校)はある”こともお伝えしています。
- 発達障害グレーゾーンの中学生が直面する学習の悩み
- 学年最下位のテスト結果をどう受け止め、親としてどう向き合うべきか
- 試した勉強法と、それでも思うように結果が出ない現実。
- 高校進学の道はある!進路選択に関するヒント
私は、地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事(+ちょっと愚痴)などを通じて、少しでもグレーゾーンのお子さんを持つお父さん・お母さんのお役に立てるような記事を書かせて頂きます。
グレーゾーン中学2年生の、1学期期末テスト結果
- 発達障害グレーゾーンの子どもの勉強とは
- 期末テストに向けた、三男の勉強方法…
- 親として、できるサポートの限界
- 親の悩み ほんとに勉強って必要なの?
発達障害グレーゾーンの子どもの勉強とは
勉強はやれるだけは、しました
7月に1学期の期末テストがありました。
5教科の点数は・・・国語23点、数学13点、英語22点、社会20点、理科13点! 合計91点、学年順位は123位!受験者数は130人に満たないくらいでしょうか。
三男としては、できるだけの勉強をしてこの結果です。
私としては「1ケタの点数じゃなくてよかったー。」というところ。
三男に「勉強したのに点数よくなくて、がっかりした?」と聞いても、「ぜんぜん!」との返事です。本当に気にしていないのか、強がっているのか、本心はよくわかりません。
勉強したのに、がっかりした?
ぜんぜん!(きっぱり!)
まじか…こいつ?
期末テストに向けた、三男の勉強方法…
テスト期間中、勉強時間だけは人並みにやってるんですが…。
この時間だけ、というのがポイントです。
テスト週間にはテスト週間の課題があります。この課題をこなすだけで精一杯なのです。ワークなども見事に1問もわかりません。
1年生のはじめの頃は、教科書から答えを探していましたが、これは鬼のように時間がかかりました。それでもまったく頭には残りません。
なので、ひとまず答えを写し、課題としては終わらせて、そのあとでワークの答えの部分を隠し、何回かやってみる、ということをやってみました。
しかし、これもあまりよくはありませんでした。それならと、教科書をひたすら読んだこともあります。
結果は変わりません。どう勉強しても結果は同じでした。
本人が気にしていないのに、なんとかいい点を取らせたいと思うのは、やっぱり親の身勝手でしょうか・・・。
普通級にいるのだから、みんなと同じように課題をこなし、テストを受け、成績を上げたほうがいい、と考える自分もいます。
一方で、三男は今の成績で困っていないし、今の点数以上をのぞむのは、三男の持っている能力では難しいだろうから、無理にみんなに合わせなくてもいい、と考える自分もいます。
親として、できるサポートの限界…
三男はテスト期間中でも、放っておけばまったく勉強はしません
何をしたらいいのかさえも分からないようです。
「私が手を出しすぎかも・・・。放っておくか。」と試したことも何度かありましたが、自分で何かすることはありませんでした。
なので、「今日はこの教科の教科書の問題、この日はこの教科のワーク・・・」と毎回私が計画を立てます。
「これをやるよ。」と言ったことに三男が文句を言うことはありません。
時間はかかりますが、なんとかこなします。多分「やりたくないなあ。」と思っても、我慢してやってくれているのでしょうね。
すぐにイライラして怒り出す私の性格を知っているので、怒られないようにしているのです。
親の悩み ほんとに勉強って必要なの?
「もう何も勉強しなくてもいいよ。」と思うこともあります
努力不足ではないのです。努力すればわかるようになるというレベルではないのです。ワークにしても答えを写すだけの作業です。中学は追試もないし留年もありません。何もしなくても卒業はできます。それなら、まったく分からない勉強を、苦しい思いをしてする意味があるのか、なんて思ってしまいます。
でも、融通の利かない、肝っ玉の小さい私は、やはり、”みんなと同じように” ”決められたことはちゃんとやる” ということをめざしてしまいます。
決められたことはちゃんとやる!
まぁ、
ぼちぼちやったら…(適当)
うん。そうそう!
そうそうって!
お前が言うなーーー!(怒)
自分の器の小ささに、それに付き合ってくれている三男の素直さ、まじめさに、自分が情けなくなることが度々です・・・。
後日談&まとめ 『高校進学』発達障害グレーゾーンでも選択肢はある!
中学校時代のテストの成績は、同学年で毎回ほぼ最下位でしたが…
・田中ビネー式の検査で IQ80
・WICSの検査ではIQ74位
・中学校時代のテストの成績は、同学年で毎回ほぼ最下位
・幼いころ ”特定不能の広汎性発達障害” という診断をうけています。
このようなさんざんなテスト結果が続き、中学3年生の時はさらに点数はひどいものに。あまりのできなさに、特別支援学校を考えたりもしました。
しかし、グレーゾーン故療育手帳を取得することはできず、特別支援学校は断念。そこで、なるべく勉強が難しくなさそうで通いやすそうな高等専修学校を考えるようになりました。
高等専修学校とは専門学校の高校生版。単独では高卒資格が取れないため、たいていは技能連携校というものがあって、そちらでのスクーリングなどを通して高卒資格が認定されます。
私どもの地域の高等専修学校は、三男のようなグレーゾーンの子どもや不登校の生徒の受け皿的な面もあります。普通、高校受験のためには内申点が必須ですが、三男が通う高等専修学校は、内申点のない特別支援級からの生徒さんも何人かいます。
今となって思えば、高校受験のために中学校では普通級で、と考えて三男に頑張らせたこともどうだったのかなと思います。結局のところ、三男も支援級で自分のペースでゆっくり過ごしても、今と同じ高等専修学校に行けたはずだからです。
こうしたことから、境界知能や発達障害(グレーゾーン)であっても、特別支援級からでも、行ける高校はある、ということが分かりました。
↓こちらでは、高校(専修学校)入学までの紆余曲折についてお話しています。
高校生になった今から思えば、このように勉強はまったく出来ませんでしたが、どの様なお子さんでもとりあえずどこかの学校には進学する事は出来ると分かりました。
出典:文部科学省公式サイトより
↓こちらは中学生になって支援級と普通級のどちらが良いかを考えてみた記事です。
↓こちらは境界知能の三男がどんな高校に行けばよいのかを考えてみた記事です。
↓こちらは日本政策金融公庫で借りた学費のお話です↓
↓こちらは日本政策金融公庫で借りた学費のお話です↓
↓こちらはグレーゾーン高校生のテスト結果です。中学生時代との違いが少しあります。