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読書感想文『葉っぱのフレディ』あらすじ・伝えたいこと

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あらすじと今回の記事を簡単にお話します

今回の読書感想文の本は、名作『葉っぱのフレディ』です。

葉っぱのフレディは春に生まれました。

親友のダニエルは物知りで、いろんなことを教えてくれます。

春、夏と楽しく過ごし、秋になります。すると葉っぱはみな紅葉します。でも、同じ木に一緒に生まれた葉っぱなのに、同じ色になることはありません。「何ひとつ同じ経験はない。だからちがう色にかわるんだ。」とダニエルは教えてくれます。

冬になると葉っぱは落ちてしまいます。つまり死んでしまうのです。怖がるフレディに「死ぬことも変わり続けることのひとつ。”いのち”は永遠に続いていく。」とダニエルは優しく語ります。

そして「ぼくは生まれてきてよかったのだろうか。」と悩むフレディには「じゅうぶん遊んで働いて、人びとも楽しませた。楽しかったし、幸せだった。」と励まします。

そしてフレディも雪の上で穏やかな最期を迎えます。


作者はレオ・バスカーリアという哲学者。死ぬことは怖くないの?生きていることに意味はあるの?哲学者らしく深くて答えのない問題を投げかけてきます。

死んで命が変化することによって、新たな命が生まれつながっていく。
わたしたち人間も自然の大きな流れの一部に過ぎないのですね。

うちの三男、グレーゾーンボーイです。

私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。

家族:だんな 定年間近の会社員
  長男 大学生 勉強が大好き
  次男 大学生 自由が大好き
  三男 高校生 ウルトラマン大好き

三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。

このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。

グレーゾーンの三男には読書感想文はむりなんです

お子さんに本をたくさん読んでもらいたいと思っている親御さんに、絵本定期購読がおすすめです

以下感想文です。

目次

読書感想文『葉っぱのフレディ』例文

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このお話を読みおわった時、何とも言えないような気持ちがしました。
かなしいようなこわいような気持ちが強かったです。でもそれだけではなくて、少し安心できるような勇気がもてるような気持ちもありました。じぶんが死んでしまうことなんてこわくて考えたくありません。とてもこわいけれど、このお話を読むとこわいだけではないんだと思えてきます。

フレディは春に生まれて秋から冬になるとかれて落ちてしまいます。
フレディにはたくさんの友だちもいます。たくさんの友だちもみんな冬にはかれてしまいます。それでも夏には木かげを作り、秋には紅葉してきれいに色づき、人びとを楽しませます。

「ひとつとして同じ葉っぱはない。」

「同じ木の葉っぱなのにどうしてちがう色になるのか。」

という言葉が心にのこりました。ふだん木を見ても葉っぱの一まい一まいのちがいなんて気にしたことはありません。でもたしかによく見てみれば、まったく同じ形や同じ色の葉っぱなんてないと思います。

これはわたしたち人間のことにも当てはまるんだなと思います。
みんな人間なんだけど、せの高さもかおもちがいます。せいかくもちがいます。わたしがすきなものでもほかの人はきらいかもしれません。

葉っぱがいろんな色に紅葉するように、いろんな経験をすることでわたしたちのこせいもそれぞれちがったものになるんだと思います。紅葉している葉っぱはどれもきれいなのだから、それぞれのこせいをもったわたしたちもきっとすばらしいんだと思います。

死ぬのがこわいというフレディにダニエルは

「世界は変化し続けている。死ぬことも変わることの一つ。」

と言います。

たしかに今日と明日はちがいます。でも明日が来ることをこわいとは思いません。今日とは変わるのに。死ぬことも変わることの一つ、と言われてもやっぱりこわいです。死ぬことはあたりまえなのかもしれないけど、わたしはまだそんなふうには思えません。

それでも花もかれるし、セミもすぐに死んでしまいます。
花はたねをのこし、セミはたまごをうみます。そうやってずっといのちがつながっていきます。しぜんがそういうものだということはわかります。わたしたち人間もしぜんのなかまなのだから、死んでもいのちはつながっていくんだとも思います。

フレディがいなくなっても、その木には春になればまたちがう葉っぱが出てきます。だれひとりフレディのことなんかおぼえていないと思います。だれにもおぼえられていないなんて、さみしいです。だれもフレディがいたことを知らないのはあたりまえだししかたないけど、フレディがいたことは本当のことです。

わたしのお父さんとお母さんにもそれぞれお父さんとお母さんがいます。
わたしもしょうらい子どもができるかもしれません。いのちは変化してつながっています。なんのために生きているの、って思うしやっぱり死ぬことはこわいです。でもこの本を読んで、いつもは考えないことをたくさん考えることができました。

『葉っぱのフレディ いのちの旅』 レオ・バスカーリア作 みらいなな訳 島田光雄 画 
童話屋さんより

母親の書いた読書感想文をただ写して提出してました

葉っぱのフレディ 伝えたいこと

図書館でお勉強
作者が伝えたことって何でしょう・・・?

お話のテーマが深すぎて、言葉にまとめるのが難しかったです。私なりに感じたこととしてまとめてみます。

生きることは命の循環 すべてに意味がある

なぜ生まれたのか、なぜ死ぬのか。これは説明が難しい問題です。生まれた以上、その先に待っているのは死。それが分かっていながら日々暮らすことに、大きな疑問が生じることもあるかもしれません。

しかし、大きく自然界の流れで考えた時、そこに一人間の思考は全く無意味なのかもしれません。自然はあらゆる命を生み、変化させ続けます。人間の生死もその大きな流れの一部分。人間の死も自然界の変化の一つです。

人間の思考を軽んじるわけではなく、命あるものすべてが平等に尊重されるべきだ、ということです。どんな命にも存在する意味があります。わたしたち人間も自然の一部なのだと、すべての命へのリスペクトを忘れずにいたいですね。

生きる意味って?
生きる意味ってなんでしょう・・・。

個性の違いを尊重する

フレディは生まれて間もなくの頃、葉っぱはどれも同じ形をしていると思っていましたが、やがてひとつとして同じ葉っぱはないことに気づきます。そして紅葉する時、仲間がみんな違う色になることを不思議に思います。するとダニエルは「なにひとつ同じ経験はないんだ。だからみんな違う色に変わってしまうのさ。」と答えています。

同じように見えても、実は違う所がたくさんある。その違いに気づいて認め、尊重することが大切です。同じである必要はないのです。どんな色に紅葉しても、すべて美しい。ある人からは美しいと思われなくても、別の人からは称賛を受けるかもしれません。自分の価値観にとらわれず、多様な見方ができるといいですね。

また、紅葉する色が変わるように、経験によってその人の持ち味・カラーも変わります。経験は変化のきっかけです。子どもの頃の心の色のイメージは青とか赤とか黄色とか、わりとはっきりした明るい色を想像することが多いですが、大人になると、心の色はグレーや茶色あるいは黒といった濁った色が想像されます。これも多くの経験を通して、いろんな色を重ねていった証拠ですね。これは嘆くことではなく、変化し続け、努力し続けた勲章だと思います。

紅葉したもみじ

無意味な生はない

自分が生きていることが ”自然の命の循環の一部にしかにすぎない” のなら、フレディのように「生まれてきてよかったのだろうか。」という疑問がわいてくるのも不思議ではありません。実際に、「自分は何のために生まれてきたのか。」と感じている人は多いのではないでしょうか。生きていると辛いことや苦しいことが多くあります。自分ばかりが損をしていると感じることもあります。

それでも ”自然の命の循環の一部を担っている” のだとしたら、生まれてきた意味も生きている意味もあるのではないでしょうか。ありとあらゆる生命はその命をつなぎ、変化させていくのです。生まれてきたことは、確実に命をつなぐ役割を果たしています。死んでいくことも自然の変化です。自然の一部としての役割を全うすることになります。

しかしそこに ”こうやって生きろ” という指定はありません。ありのままの自分でどのように生きたとしても、その人が存在していること、それだけで十分に役割を果たしているのです。

緑の葉っぱ

生きることは経験の連続 でも死ぬことは経験できない

これまで経験したことのない場面に踏み出すことは勇気がいります。不安になるのも当然。それでも進学、就職、引っ越し、様々な経験はやってきます。その度に少しの不安を抱え、少しの勇気を出し、新しい一歩を踏み出していくのです。

でも本当は、生きることそのものが、その毎日が新しい経験の連続です。同じ毎日のように思いますが、その日の天気、気持ち、出会う人、何かしら違っているはずです。

ただ唯一、死ぬことだけは誰も経験として記憶することができません。すべての生命が必ず経験するのに、誰一人として死を説明できません。だからやっぱり怖いのです。自分の存在や思考はどこへ行ってしまうのか。分からないことは怖い。

でもフレディが落ちた雪の上は ”やわらかで意外とあたたか” でした。命をつなげていく役目としての死ならば、そういう穏やかなものなのではないでしょうか。

亡くなった人のイラスト
死ぬことを経験したくはないですね、、、。

↓いろんな本にふれる機会があるといいですね! ↓

今回も400字詰め原稿用紙3枚分です。(1200文字)

このお話はグレーゾーンのお子さんには少し難しい内容かもしれませんね。
グレーゾーンのお子さんのみならず、大人が読んでも、答えのない哲学的な内容に様々な思いを巡らせることになります。

小さなお子さんは、生きることは何かとか、死はどういうものなのかといった、この本の本質ともいえる部分はあえて考えなくてもいいのかなと思います。死ぬことはやっぱり怖い、死にたくない、という死への恐怖の部分だけで止まってしまっても無理はないと思います。

死ぬことが分かってもしっかりと生きているフレディは強いなあ、なんていう感想でも充分ですよね。感想文中でも触れましたが、人それぞれの良さをもっと大切にしようという部分を強く主張してもいいと思います。

難しいですね。哲学ですよ、哲学。お子さんにはぼんやりと感じるものがあるくらいかもしれませんが、大人には言葉の一つ一つが刺さります。

「この絵本を 死別の悲しみに直面した子どもたちと 死について適確な説明ができない大人たち 死と無縁のように青春を謳歌している若者たちへ贈ります」と作者のレオ・バスカーリアがメッセージをよせています。

生きることに迷いを感じた時、今の自分を悲観している時、読み返してみると、少し前を向けるかもしれません。

普段何気なく生活しているだけでは考えない命のこと。一瞬でも立ち止まって考えることができるだけで、この本を読む価値はあるのではないでしょうか。

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