わが家の三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
あっという間の中学の3年間。当然卒業後の進路はとても悩みます。私立の普通高校に入学できればいいなあと思っていたのですがどうやらそれも難しいようで。
そこで、早めの中学2年生の時からいろいろと動き始め、夏に行われた高等専修学校へ初めて行った時のお話です。こちらの学校は三男がお世話になっている児童精神科の先生もお勧めでした。
自宅からは遠く、通学は大変になることが予想されましたが、授業の内容やスピード感は三男にあっていたように思います。何より先生方が熱心で、生徒さんも穏やかそうで楽しそう。学校全体の雰囲気がとても良かったです。
実際は自宅から近い高等専修学校へ入学したのですが、遠くても頑張ってこちらの学校にした方がよかったのかな、と思うこともあります。
三男のような発達障害グレーゾーンであったり境界知能のお子さんは、早めに動いて選択肢を増やしておくことをお勧めします。きっとお子さん自身はどこへ行けばいいのか分からない状態です。一緒にいろんな学校を見て、肌で感じて、少しでもお子さんに合った学校を見つけられるといいですね。
- 普通高校への進学が難しいお子さんにも、高等専修学校という選択肢がある
- 高等専修学校の雰囲気や、授業内容、先生など、具体的なエピソード
- いろんな学校を検討し、最終的にどの学校を選ぶのか

うちの三男、グレーゾーンボーイです。
私は地方在住の50代の主婦。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事を、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
【体験入学 感想】発達障害の中学生でも大丈夫?高等専修学校の雰囲気
- 高校の体験入学をする目的
- 夏休みに入ってすぐの、高等専修学校の体験入学
- 体験入学で行ったゲームプログラミング
- 高等専修学校の授業の進め方
高校の体験入学をする目的
うちの三男が実際に高校の体験入学をした目的は、進学先の学校の雰囲気や教育内容を事前に体験することで、進学先の選択に役立てれると考えたからです。
特に、学校の施設や設備、教育内容を実際に体験することで、子どもが自分に合った学校を見つける手助けとなります。実際に体験入学をしてみて、子どもの学校生活を具体的にイメージし、進学後の生活に対する不安を軽減することができました。
それでは、以下から実際に高校(専修学校)の体験入学をした時のお話をしていきます。
夏休みに入って、初めての高等専修学校の体験入学 中学2年
児童精神科の先生や中学校の先生に勧められ

そこの学校は、三男が通っている児童精神科の先生に勧められ、中学校の先生からも話のあった所です。
↓療育手帳の取得を申請しても、交付を受けることが叶わなかった時のお話
その学校は自宅からは少し離れています。
自宅を出てから学校につくまでの時間は、電車を使って1時間半くらいでしょうか。
小学校は徒歩1分、中学校は徒歩5分と、恵まれた場所で過ごしたので、片道1.5時間はやはりとても長く感じます。
そのうえ、電車は乗り換えがあります!そしてそして、乗る電車の時間によって、乗り換える駅も変わります!なんということでしょう・・・。
これはかなりハードルが高いです。超がいくつもつくような方向音痴で、地図も読めない、スマホのナビ機能もよく分からない、困っても人に聞けない三男にとっては本当に難しいミッションです。
もし本当にこの学校に通うことになったら、猛練習が必要です・・・。

うーん。。。
🚋 電車通学は、難しそうだなぁ・・・。
初めての体験入学は、旦那さんも一緒に同行


お父さんが大好きな三男はとてもうれしそうです。
旦那さんも二つ返事で同行に同意してくれました。有難いことです。
やはり、実際に目で見てもらった方が話は早いですよね。
私からの話をまた聞きするだけでは伝わらない空気感も感じてもらえます。


さあ駅に到着。
改札を出ると、すぐに学校の先生が待機してくれていました。
学校まで歩いて3分くらいなのですが、何人も何人も何人も先生が・・・。迷いようがなかったです!
こうしたところから、この学校の姿勢や生徒への対応が垣間見えます。体験入学で親も一緒だから、この時だけは特別に手厚いかも、という点を考慮しても、先生方の一生懸命さを感じられて好印象でした。
体験入学で行ったゲームプログラミング


この日の体験入学は ”簡単なゲームをプログラミングして作ってみよう ” というものでした。
思ったよりたくさんの生徒さんや保護者の方がいて、少しびっくりです。
圧倒的に男子が多かったですね。
まあ情報系の学校なので、そうなるのかもしれません。
この日を含めて3日間日程があったので、トータルではとてもたくさんの参加があったということでしょうか。



情報系だから、
男子が多いのかなぁ・・・?
まずは全員一緒に学校の概要の説明を受けます。
授業の内容や進路のことなど、おおまかな説明がありました。個別で相談している方も。
皆さん真剣に考えていらっしゃることが伝わってきます。
さて、いざゲーム作りへ。一人ずつにパソコンを貸してもらい、とても丁寧なガイドブックも用意してくれてありました。
しかも、USBをいただけて、作ったゲームを持ち帰ることができました!


しかし、”ゲームをタダ”でもらうと後がこわい?
ただ・・・むかし、車の販売店でカルピスをご馳走になり、代わりに車を買ったことを思い出してしまいました・・・。





プログラム作成で使用したUSBは
差し上げますのでお持ち帰り下さい(無料)



わーい!ラッキー。


むむっ?タダとは何・・・?
昔だんなが車を衝動買いした時を思い出した!
車を衝動買いした、あの日のこと



いらっしゃいませ!
今日はどんな、お車をお探しですか?
まずは、コーヒーでもどうぞ!



いらない、いらないよ。タダで
貰うと後が高くつくからね!(笑)


お父さんも飲みん!
美味しいよ!(カルピス ごくり)



はっ?もう飲んどるんかい!
じゃあ、今日はコーヒー☕だけ頂こうか。
話を聞くだけだよ、はなしを。。。



もちろん!お話だけですよ!



ふむふむ。なるほどね。
いいねこの車🚙!



毎度ありがとうございますーーー!


はぁ?あんた(だんな)なんで車を買っとんの?(怒)



何でだろう・・・分かんない。
しょぼーん (´・ω・`)
さいごに、購入した車はもちろん中古車です…。


高等専修学校の授業の進め方
授業の進め方はゆっくり丁寧
話がそれてしまいましたが、こちらの高等専修学校の授業の進め方はとてもゆっくり、丁寧でした。


おそらくは、ガイドブックだけを渡され、10分くらいの説明を受け、「あとはやっといてー。」というレベルだと思うのですが、それをみっちり2時間かけて指導していただき、子どもたちが作っていきます。
途中で休憩もあり。おかげでみんな、しっかり完成したようです。
”ようです” というのは、三男のパソコンだけがなぜだかバグってしまい、最後で少しバタついたからです(汗)彼の名誉のために言えば、三男の作業は完璧でした。
そういうこともありますよね・・・。
授業のガイドブックがとても丁寧


そして、このガイドブックの丁寧なこと。
わたしはパソコンやスマホといった機器が大の苦手なのですが、そんなわたしでもゆっくり読めば、このガイドブックのおかげでプログラミングができそうなくらい易しいものでした。何なら、パソコンの電源はここ、くらいのところから案内されていましたよ。
なので発達障害グレーゾーンの子どもでも、丁寧にステップバイステップで進めることができそうでした。
このようなゆっくり丁寧な進め方は、大きな安心材料でした。
↓中学生になって支援級と普通級のどちらが良いかを考えてみた記事
↓高校(専修学校)入学までの紆余曲折
【体験入学 感想】三男に合っていた高等専修学校の雰囲気
- 体験入学で感じたゆっくりさとは?
- 体験入学に参加していた生徒さんたちの雰囲気
- 進学先はまだまだ検討中(当時)
体験入学で感じたゆっくりさとは?
体験入学でのこのゆっくりさは、この学校の授業すべてに当てはまるのかなあと感じました。
普通級でみんなのスピードにもまれている三男にとっては、安心できる材料です。
中学での授業についていこうとしているかどうかはわかりませんが、中学の授業についていけていないのは明らかで、いつも退屈じゃないかなあと思っています。



中学の授業って、ひま??
うん。ぼーーっとしとる。


中学の授業はどんな感じかと思い三男に「授業中、ひま?」と聞いてみると、「うん。ぼーっとしとる。」と。
つらいとまでは感じてないようですが、そんな状態での6時間は、私なら結構つらいかなあ・・・。
鈍感力はかなりあるようです。
体験入学に参加していた生徒さんたちの雰囲気
そして何より、体験入学に参加していた生徒さんたちの雰囲気が、何となく三男に似ていたのです。
ここなら三男も教室で独りぼっちでなく、友達と話もできるかも・・・といいイメージを持ちました。
この辺りは旦那さんも同じイメージを持っていたようです。
「遠いし、お金もかかるけどなあ・・・。」と気になることもありますが、否定的ではないようです。


良いんだけど、お金が逃げていく、、、とほほ
三男に聞いてみたところ、「う~ん、・・・まあいいんじゃない?」とあまり気のない返事です。
普通級と支援級を選ぶ時も「どっちでもいいんじゃない?」と、考えていないのかわからないのか、本心が見えない返事しかしてこなかった人なので、仕方ないといえば仕方ない。
今回もよくわからないなあと思いつつ「悪いイメージはなかった?」とさらに聞いてみました。
すると、「うん、悪くはないよ、ぜんぜん。」と答えました。
この答えは三男の中ではかなりいいイメージの部類に入ると思われます。
「あー、ならいいね。」と私もちょっと安心しました。
進学先はまだまだ検討中(当時)
まだこの学校に決めたわけではなく、選択肢の一つではありましたが、見学に行った家族3人ともが悪いイメージを持たなかったのは収穫でした。
「でもおれ、ここだったら電車無理!学校まで毎日送り迎えしてよ!」・・・そうですね。
三男は方向音痴で、地図は読めず、スマホのナビ機能も使いこなせません。だいたい今自分がどこにいてどちらを向いているのかも把握できません。困っても人に聞くこともしません。
解決すべき問題はいろいろありますよね。


🚋 電車 1人で無理 無理!
えっ、それって私が毎日
電車で送り迎え???


中2のうちにできるだけいろんな学校の見学に行きたいと考えています。
そして、行った先での三男の表情やちょっとした言葉を聞き逃さないようにして、少しでも明るい将来が見える、居心地の良い学校が見つけられたら嬉しいです。



う~ん。
明るい未来は感じないけど。。。
↓こちらは日本政策金融公庫で借りた学費のお話です↓
【体験入学 感想】発達障害中学生でも大丈夫?高等専修学校 まとめ
- 遠くの高等専修学校を体験入学したその後【後日談】
- 現在通っている高校は地元の専修学校
遠くの高等専修学校を体験入学したその後【後日談】
初めて体験入学をした学校には入学しませんでした


結局、初めて体験入学をしたこちらの学校は、自宅からは遠かったので受験しませんでした。
最終的にはこちらの学校は自宅から遠かったので受験をあきらめたのですが、児童精神科の先生からオススメされただけあって、体験だけでの感想ですが大変感じの良い学校でした。


そしてわりと都会にあったので、生徒さんもたくさんいらっしゃいました。
そのおかげで先生もたくさんで、先生同士のガンバリ(切磋琢磨)感をちょっとした体験入学でも感じとることができました。人が多いとは活気にあふれます。
それだけで学校生活が楽しくなりますよね。
現在通っている高校は地元の専修学校


今三男が通っている学校は自宅からは自転車で30分くらいです。
とても小規模な学校で、生徒数は3学年で60人いるかいないか。不登校や発達障害の生徒さんもいる中、ほとんどフォローはありません。グラウンドも体育館もなく、体育の授業は片道30分くらい歩いて、公共の体育館まで行きます。
先生方のモチベーションは低い…。


決定的に違うのは先生方のモチベーションです。正直、今の学校では先生方が生徒に愛情を持っているとは思いにくいです。
通いやすさを重視してこちらの学校を選んだわけですが、小さいが故の問題が多々あり、運営面でもごたついているようです。すべて考えて選んだつもりでしたが、入学後は想像とは違うこともたくさん出てきました。
やはり児童精神科の先生が勧めてくださっただけあって、やはり今回の記事で体験入学に行った学校に行けば良かったのかなと親は少し後悔しています。
ただ、三男は今の学校がそんなにイヤではなさそうなので、本人が良ければいいのか?とちょっと考え込んでしまいます。


生まれてから~保育園までのできごと
↓こちらの記事は、生まれて間もないころのお話です。
↓三男が通っている、児童精神科の先生のお話
グレーゾーンの三男にはこんな「あるある」な特徴もありました。
保育園時代に気になっていたことの記事を書いてみました。よろしければお読み下さい。
【発達障害】グレーゾーンの子供のひどいいびきは、アデノイドによる睡眠時無呼吸症かも?治療で劇的改善!発達にも影響!?治療費は?
小学生時代
こちらは小学1年生、小学校でおもらしばかりしていた頃のお話です
小学1年生、勉強やおもらし、のどの手術(アデノイド除去)について書いてます
小学4年、普通級の子どもさんと上手くコミュニケーションが取れなかったお話です。


中学生時代
↓療育手帳の取得を申請しても、交付を受けることが叶わなかった時のお話
↓高校(専修学校)入学までの紆余曲折についてお話
↓義務教育の終わりが見えはじめ、将来について考えてたころのお話
↓三男の中学生時代について書いています。(現在、高校生です)
進路と将来
↓中学生になって支援級と普通級のどちらが良いかを考えてみた記事
↓体調の悪さを誰にも伝えられない不安について考えた記事
↓高校(専修学校)入学までの紆余曲折
↓こちらは日本政策金融公庫で借りた学費のお話です↓






高校生時代
↓こちらは高校(専修学校)へ入学してから初めての中間テストの結果です。
↓こちらは”専修学校各種学校連合会”についての記事です
↓何もできなくてもいい、たまには外へ出てあそんでみよう!↓
↓こちらは発達障害の子供と楽しみたい大阪万博の記事です↓


↓こちらの記事では大阪万博のおすすめ国内パビリオンを17選しています↓


出典:文部科学省公式サイトより