今回のお話は『先生、しゅくだいわすれました』。あらすじや読書感想文の例文、このお話で伝えたいことなどをご紹介しています。対象年齢は小学校低学年(2~3年生くらい)です。
4年2組では、ある時、宿題を忘れてもちゃんとした理由があれば怒られない、という謎ルールができました。この理由が、うそだとバレなくて、みんなが楽しくなるものでないといけないので、それを考えるのがとても大変です。そんなことならちゃんと宿題をやった方がいい、と一周まわって落ち着いていく子どもたち。
子どものとっさの言い訳を、目くじら立てずに聞いてあげて、みんなを前向きにしてしまうえりこ先生は素敵ですね。こんな先生が担任だったら、学校もとても楽しそうです。
子どもたちが頑張って考えた宿題ができなかった理由。そして先生までもが宿題を作れなかった理由。確かにこれだけの話を作るのは大変そうです。
そして、小学校のうちは、こういったもしかしたら無駄かもしれない子どもとのやり取りが大切なような気もします。あなたは宿題を忘れたいですか?それともやりたいですか?
- 子どもの言い訳を受け入れ、楽しもうとする先生のおおらかさと余裕
- 話を作ろうとワクワクしながら考える子どもたち
- 一周まわってみんな宿題をやった方が楽だと落ち着くところ
この辺りが見どころであり、読書感想文を書く時のポイントにもなりますね。
うちの三男、グレーゾーンボーイです。
私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
この読書感想文の例文を活用して、文章を「書く価値がある」の?
夏休みといえば頭が痛くなるのが「読書感想文の宿題」ですよね。
親が代筆してまで子どもの読書感想文を手伝う。などは私のグレーゾーンボーイの三男にも行っていました。
じゃあなんで読書感想文なんて書かなければいけないのでしょう。
まぁズバリ言ってしまえば「宿題」だからです。なので難しいことは抜きにして提出しなければならないものはさっさと提出できるように、この読書感想文の例文を活用して下さいね!
また小学生の子どもを持つ親御さんにとって、このブログの読書感想文を使って「書く価値がある」のかもいくつか考えてみました。
1. 子どもたちの参考となる、具体的な読書感想文
この読書感想文により、どのように文章を構成し、どのような内容を盛り込むべきかが明確になるため、子どもが読書感想文を書く際のサポート役として活用することができます。
2.子どもとママのストレス軽減
夏休みの宿題は子どもや親にとって大きなプレッシャーになることがあります。
特に読書感想文は、文章を書くのが苦手な子どもにとっては大きな負担です。子育て世代のママたちは子どものストレスを軽減し、楽しい夏休みを過ごさせたいという気持ちも強いですよね。
3. 忙しいママと子どもの時間を節約
忙しいママや子ども(子どもは暇かな?)にとって、読書感想文の書き方やアイデアを一から考えるのは大変です。
このブログに掲載された読書感想文を参考にすることで、時間を節約し、効率的に宿題を進めることができますよ。皆さんも時間を節約するために、このブログに訪れるかたも多いのではないでしょうか!
この読書感想文のブログ記事を掲載することで、多くのパパ・ママの手助けができ、子どもたちの学びがより充実したものになると考えています。
私の読書感想文が多くのパパ・ママにとって貴重な情報源となることを願っています。
『先生、しゅくだいわすれました』あらすじ&おすすめポイント
- 『先生、しゅくだいわすれました』あらすじ
- お話の見どころ・読みどころ&おすすめポイント
『先生、しゅくだいわすれました』あらすじ
小学4年生のゆうすけは、ある日宿題を忘れてしまいました。
ゆうすけは必死で言い訳を考えます。そして「ゆうべはお腹が痛かった。おかあさんも痛くなって、朝ごはんの用意も自分でやらなくちゃいけなくて・・・」と言いますが、クラスメートに「今朝、ゆうすけのお母さん、犬の散歩してたよ。」と言われ、万事休す。
すると担任のえりこ先生は「うそをつくならもっと上手につかなくちゃ。それから、聞いた相手が楽しくなるようなのじゃなくちゃ。」と言いました。「上手にうそがつけたら宿題やってなくてもしかられない?」と聞くゆうすけに先生は「だまされちゃったらしかたないし。」と言ってにやっと笑いました。
次の日、またゆうすけは宿題を忘れますが、今度は得意になってその理由を説明します。それは次のような内容でした。
「夜、宿題をやろうとしたら宇宙人がやってきた。そして宿題の2ケタのひっ算を見て、『コンピューターも使わないで計算するなんて信じられない!』とびっくりしていた。だから九九を教えてあげたんだけど、なかなか覚えられない。だから歌にして振りもつけて教えてあげたんだ。そして宇宙船まで行って、ほかの宇宙人たちにも教えてあげたんだ。みんなノリノリだよ。それで気が付いたら朝になってて、だから宿題やってないんだ。」
えりこ先生は「それじゃあ宿題できなくてもしかたないわね。」とうなずきました。
次の日、今度は真面目なりなが宿題を忘れました。そして次のようにその理由を説明をします。
「ランドセルに入っていた野ねずみの赤ちゃんを、学校の畑にかえしに行った。するとお母さんねずみが心配してちょろちょろ探し回っていた。赤ちゃんねずみの家族から、お礼にと家に招待された。おいしいものをたくさん食べて、ねずみたちの歌と踊りも楽しかった。わたしも一緒に踊ろうと勢いよく立ち上がったら、天井に頭をぶつけて気を失ってしまった。そして気づいたら自分の部屋のベッドで寝ていた。というわけで宿題ができなかった。」
えりこ先生はまたも「それじゃあしかたないわね。」と名簿にまるをつけました。
するとみんなが宿題を忘れたい、と言い出します。そしてみんなで話し合い、順番に宿題を忘れることに決まりました。でも、「かえって大変だから、宿題やったほうがいい。」という子もでてきました。たしかに、宿題は10分で終わるけど、”できなかった理由”を考えるのは2時間かかります。
次の日はみんな宿題をやってきました。でも今度は先生の様子が変です。先生は話し出します。
「昨日の夜、職員室でテストの採点をしていたら『子どもが忘れものをした』というお母さんが入ってきた。1年生の教室に案内すると、飼育ケースを開けてトカゲを取り上げ、低い声で『むかえにきたわよ』と言った。そういったとたん、お母さんは白い竜になった。そして先生は竜の背に乗って竜の家に行った。お母さんりゅうは風邪をひいていて、学校の上を飛んでいる時くしゃみをしたら、おんぶしていた赤ちゃんが落ちてしまったらしい。だから先生はたまご酒を作ってあげた。でも、本当はよく沸騰させないといけないのに、軽く温めただけだったからお母さん竜は酔っぱらってしまった。そうして調子に乗ったお母さん竜は、大雨を降らせたり、雷を落としたりした。そのうちお母さん竜はr疲れていびきをかいて眠ってしまった。朝になって学校まで送ってもらったけど、プリントのことはすっかり忘れていた。」
するとみんなは声をそろえて言いました。「そりゃあプリント作るのを忘れてもしかたないね。」ゆうすけは先生に「これからも宿題作るの忘れてよ。」とお願いしますが、先生は「でも宿題忘れるのって、けっこう大変なのよね。」と言いました。教室中が笑い声でいっぱいになりました。
お話の見どころ・読みどころ&おすすめポイント
- 子どもたちが作り出す「宿題を忘れた理由」の創作話
- 口出しせずに見守り、自らも楽しんでいる先生
- 本音を言いあえる仲の良い4年2組の子どもたち
宿題、やらないといけないことは分かっているんだけど、どうにもやる気がおきない。子どもなら誰しもが思うことですよね。実際やり始めればそんなに時間はかからないことが多いのですが、決して楽しいものではないので進んでやろうという気にはなりませんね。
そんなお子さん、一度この本を読んでみませんか?そして実際に自分の担任の先生に、宿題ができなかった理由を発表してみるのも面白いかもしれません・・・。どうなるかは責任持てませんが・・・。
「先生、しゅくだいわすれました」は何ページなの?
本の長さ(ページ数)は、95ページです。
「先生、しゅくだいわすれました」の主人公は?
「先生、しゅくだいわすれました」の主人公は、「ゆうすけ」くんといいます。宿題を忘れてしまい、先生に嘘をついてしまう男の子のお話です。
ゆうすけくんは、宿題を忘れたことに焦り、とっさに「おなかが痛くてできなかった」という嘘をつきます。しかし、その嘘はすぐにボロが出てしまい、クラスメイトの前で恥ずかしい思いをします。
「ゆうすけくん」(主人公)の魅力
身近な存在
宿題を忘れた経験がある子どもたちにとっては、共感しやすいキャラクター。
ユーモラス
彼のドジなところや、嘘の言い訳が面白く、子どもたちを笑顔にする。
成長する姿
失敗から学び、より良い自分になろうとする姿に、読んでいるとちょっぴり感動しますよ!
ゆうすけくんは、決して完璧な子ではありません。
むしろ、身近にいるような、ちょっとドジな男の子の姿が描かれています。だからこそ、子どもたちは彼の行動に共感し、自分自身と重ね合わせて考えることができるのではないでしょうか。
読書感想文『先生、しゅくだいわすれました』
『先生、しゅくだいわすれました』対象年齢は小学校低学年(2~3年生くらい)
「先生、しゅくだいわすれました!」
こんなふうに元気に言ってみたいです。というか、わたしは宿題を忘れることができません。くそ真面目で気が小さいので、決められたことをやらないでいるのができないのです。だから、怒られそうなこともしません。音楽室に忍び込もうとか、学校帰りにコンビニに寄ろうとか、友だちに誘われてもできません。
友だちには「つまらない。まじめか。」なんて言われます。悪いことをしているわけではないのに、何かわたしのほうが悪いような気がしてしまいます。
だから、「しゅくだいわすれました。」なんて、元気に言えるのはうらやましいです。それを認めてくれるえりこ先生みたいな楽しい先生もいてくれるといいなと思います。
4年2組は話し合いでぶつかったりするけど、本当はとても仲が良くてまとまりのあるクラスだと思います。みんなちゃんと自分の意見が言えるし、違う意見を言ってもひどく責められたり、いじめられることもなさそうです。真面目な子もいるし、主人公のゆうすけみたいに少しやんちゃな子もいます。でも、みんな楽しそうで、学校に行くのが大好きなのが伝わってきます。
宿題を忘れた理由がうそだってわかっているはずなのに、先生はどうして怒らないでいられるのかなと思いました。だまされたふりをしてあげているんだろうけど、そういう子ばかりだといい加減頭にくるんじゃないのかなと思います。でも、それどころか、先生はなんとなく楽しそうです。
どうして楽しそうなのでしょうか。みんなの話がおもしろいから?いつネタ切れになるかって思っているから?多分先生には「宿題を忘れた理由を考える方が大変だ。」ということに子どもたちが気づくだろう、ということが初めから分かっていたのだと思います。
本当にそうだとしたらえりこ先生ってすごいです。「宿題、きちんとやってきなさい!」って怒られたら反発する子も出てくると思うけど、こんなふうにみんなでおもしろいことを考えてみんなで話し合えば、みんな納得すると思います。そしてえりこ先生がもっとすごいと思うのは、自分もおもしろい話を考えて、進んで楽しんでいる所です。大人ってこういうことをバカげているっていうけど、そういうことを一緒になって楽しんでくれる所が大好きです。
みんなもあんなおもしろい話をよく作れるなあと思います。わたしも考えてみたけど、上手くいきません。タイムマシーンに乗ったことにしようかと思ったけど、ぜんぜん続きの話が思いつきません。これは2時間かけてもできそうにないのであきらめました。わたしはやっぱり普通に宿題をやった方が合っているみたいです。
でも、先生もクラスのみんなもとても楽しそうで、仲のいい4年2組がうらやましいです。わたしのクラスも楽しいけど、ここまでではないかな。宿題も授業も大切だけど、せっかく同じクラスになったんだから一緒に楽しいこともいっぱいしたいです。友だち同士何でも言いあえるし、先生にも思ったことを言える、4年2組みたいなクラスだったら最高だと思います。
しゅくだいをわすれたゆうすけ。
しどろもどろに口からでまかせのウソでいいわけをしていると、えりこ先生が「だめだなあ、ウソをつくならもっと上手につかなくちゃ」「え?」「すぐばれるようなのはだめよ。それから、聞いた相手が楽しくなるようなのじゃなくちゃ」「楽しくなる?」「そう。聞いた人がウソとわかっても、はははってわらっちゃうようなのじゃなきゃ」「じゃあ、上手にウソがつけたら、しゅくだいやってなくてもしかられないってこと?」「そうねえ。だって、だまされちゃったらしかたないし」といって、えりこ先生はにやっとわらった。…次の日から子どもたちはしゅくだいができなかったわけを考えてきて発表することに…。引用元:童心社(アマゾン)
絵本『先生、しゅくだいわすれました』が伝えたいこと
- 小学校生活をめいっぱい楽しもう
- 子どもが考え、紆余曲折の末、納得の結論に至るプロセス
小学校生活をめいっぱい楽しもう
学校は言わずもがな勉強するところです。でも、それ以外にも友だちと遊んだり、何かの目的のためにみんなで一緒に活動をしたりと、学べることはたくさんあります。
そして宿題もつきものです。忘れることだってあります。そんな時、なんとか言い訳を考えて切り抜けようとするものです。そういうことも含めて、いろんなことを楽しんでいけたらいいですよね。
それには先生をはじめとする大人も楽しんでいるかがポイントでしょう。失敗やミスも「まいっか。」と許容する、ある意味「ゆるい」スタンスもありなのではないでしょうか。
子どもが考え、紆余曲折の末、納得の結論に至るプロセス
宿題を忘れるのはよくないことのはずだけど、理由があれば怒られないと聞き、立派な理由を考える子どもたち。けれど、理由を考えるのは案外大変で、宿題は10分で終わるのに、理由を考えるのは2時間かかったりします。そんなことなら宿題をやった方が楽だ、という結論に至る子どもたち。
その間、先生はあまり口出ししません。うそだと分かっていても宿題をやってこなかった理由を認めます。
そして子どもたちは、ゼロからストーリーを作り上げるという力を発揮します。
自分たちで考え、体験し、話し合ったこの出来事は、4年2組をとても仲の良い、まとまりのあるクラスに成長させたのでしょうね。
読書感想文『先生、しゅくだいわすれました』あらすじと伝えたいこと まとめ
今回も400字詰め原稿用紙3枚分です。(1200字)
えりこ先生、ナイスですね。「宿題はきちんとやるもの」というラインをおさえながらも、愛ある余裕を見せ、子どものうそを聞き入れてあげます。そして子どもたちの創作話を感心しながら聞き、話し合いも子どもたちに任せています。
「宿題を忘れることは悪い。」として叱ることは簡単です。しかしそうはせずに、先生自身も楽しみながら事の成り行きを見守っています。こんなふうに楽しめる大人になれたらいいですよね。
何より、「やっぱり宿題はやった方がいい。」「先生の言うことは聞いた方がいい。」というような教訓めいたセリフがないのがいいですね。宿題を忘れる理由を考えるのが大変だから、それならやった方がマシ、というだけのことなのです。このくらい気楽にいろんなことをとらえてもいいと思います。
かくいうわたしの小学生時代は超マジメでしたので、宿題を忘れるなんてことできませんでした。やったノートだったかドリルだったかを家に忘れたことはありましたが、その時はもうこの世の終わりくらいに思ったものです。でも先生はあまり怒らず「明日持っておいで。」で終わり。拍子抜けしたことを覚えています。
わたしがこの4年2組にいたら、やっぱり「わたし、宿題やってくるからいいよ。」って言うんだろうなと思いますね。つまらないヤツですね・・・。おもしろい話なんて作れませんよ・・・。
出典 文部科学省 これからの時代に求められる国語力について
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