今回はグレーゾーン三男の友達が、高校(専修学校)を退学してしまうかもしれない、というお話です
こんにちは。つつじ屋です。
地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしています。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
学校は相変わらずの塩対応です
グレーゾーンボーイ、境界知能の持ち主の三男の高校生活ももう3ヶ月を過ぎました。夏休みも間近です。
入学当初から学校や先生の対応に違和感を感じ、直接クレームを入れることもありました。校外学習やスクーリングについても事前の手紙や連絡は何もなく、三男本人から
「明日〇時に集合だって~。」
と聞くだけでした。何時から何時までなのか、昼食は用意した方がいいのか、まったく分からずです。
これまでに学校からの手紙は1枚のみ。ごく最近持ち帰ってきた7月の授業日程と保護者会のスケジュールが一緒になった手紙だけです。
もう高校生なのでそんなものと言えばそうなのですが、そういう所にももう少しだけ連絡が欲しいなあと不満を感じたりしてしまっています。
三男の友達のT君が学校をやめる!?
私が過保護で心配性だから、いろいろ気になるということは大いにあると思います。でもそれだけでなく、同じように違和感を感じている人がいました。
保護者ではなく生徒さんです。”T君”と呼ばせていただきます。
T君はうちの三男が親しくさせてもらっている友達です。三男に聞いたところでは、T君も三男同様に勉強はとても苦手なようです。そして繊細な一面も持ち合わせている様子。
T君がこの学校を選んだのも、勉強はしっかりフォローしてくれると聞き、資格も取れるということがポイントだったようです。でも実際通ってみると、当初の話とは全く違っていたと。
「勉強や課題はほったらかしで、追試追試でお金ばかりかかる。資格だって特に力を入れることもなく、取れる気がしない。先生は怒ってばかり。窮屈で自由が全くない。」
三男の話ではT君はそんなふうに言っていたそうです。そして
「こんな学校いても意味ないから、やめて違う学校に行く。」
と決めたそうです。実際6月末にあった期末テストからずっと欠席していると。
校長、担任、三男、友達によるT君の説得
学校としても、校長と担任の先生で家庭訪問をしたそうですが、T君本人には会えなかったらしく。困った先生方、うちの三男と別のもう一人の友達に橋渡しを頼んできました。
「今日校長に呼ばれてさー。T君をとめてくれっていわれた。」
あー、大役ですね。
そしてLINEで3人で3時間も話し合っておりました。しかしT君の意志は固く、やめる方向から変わることはなかったようです。
それでも三男には ”おれが寂しいからやめるな” って何回も伝えるように、とにかく全力で引き留めるように言いました。T君にとってはありがた迷惑でしかないかもしれませんが。
T君の強い意志。退学を延ばすことはできないか?
確かにT君にとっては、この3ヶ月の学校生活は辛いことばかりだったのかもしれません。ゆっくり見てもらえると思っていた勉強はあまりフォローしてもらえず、先生が怒っている場面ばかりを見て心が弱っていったのかもしれません。だから
「もう嫌だ。やめる。」
と、その選択しかなくなってしまっています。
もちろん、やめた後にどうするのか、次の学校とかも考えたうえでのことだと思います。つらい気持ちを我慢して通った3ヶ月で、もう限界だと思ったからこその決断でしょう。ご両親ともたくさん話し合ったことでしょう。
それでももうすぐ夏休みです。とりあえず夏休みが終わるまで結論は出さない、というのはできないでしょうか。今は ”やめる!” という気持ちで熱くなっています。
でも、夏休み期間でさらにいろんなことを考えたり調べたりするうちに、気持ちは変わるかもしれません。今やめてしまえばもしかしたら後悔することになる可能性だってあります。
そして、さらに今年度1年間我慢すれば、この学校で取得した単位を利用できる学校もあります。そうすれば今の学校へ納めた授業料も無駄になりません。
当事者とそうでない人の違い
こうやって分かったようなことを言うのは、私たちが当事者ではないからでしょうね。うちの三男も勉強なんて全く分からないし、資格だって難しすぎて取れるわけないと思っています。先生から心無い言葉を投げられることもあります。
それでも三男が ”やめたい” と言わないのは、多分彼の鈍感力がなせる業。それプラス元来の幼さ。あまり物事を難しく考えることができません。
自分の置かれている状況についてあまり考えず、ただ淡々と過ごす。あまり頑張らない。周りに何か言われてもどう見られても気にならない。三男のそういう所が、今の学校に踏みとどまれている理由でしょうか。
T君はおそらく三男よりもずっと繊細で、ある意味大人の考え方をしているようです。T君には本当に耐えがたい状況だったということです。私がごちゃごちゃ言うまでもなく、さんざん考えての決断のはずです。
ただT君は三男の数少ない友達です。T君がやめてしまったら三男もきっと寂しいはず。夏休み中、たまに連絡をしていたようですが、T君の意志はやはり変わりませんでした。10月からは違う学校へ移るそうです。これ以上同級生が減らないことを願うばかりです・・・。
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