こんにちは。つつじ屋です。
地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしています。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
とうとう中学校を卒業してしまいました。
義務教育の9年間はあらゆる面で守られていたといえる三男。これからは社会の厳しさに直面することも増えていくでしょう。
卒業式の日はとてもいい天気。式には保護者2名まで参加できました。コロナが広まってからというもの、卒業式や入学式などが中止になったり、保護者の参加がNGだったりしていたのですが、やっと少し元に戻ってきましたね。
式が始まって卒業生が入場。緊張しているのか珍しく真面目な顔の三男くん。卒業証書をもらう姿も立派でした。
泣けるかなと思っていたのですが、ぜんぜんうるっとこなかったのはなぜでしょう。上の子2人の時はけっこううるうるきたのですが。
卒業生も泣いている生徒さんは1人もいませんでした。学年によってカラーが違うものですね。
式の後は各教室に戻って最後のホームルームです。三男も楽しそうに友達と話していました。
中学の3年間、とにかく勉強はからっきしでした。
テストは毎回ほぼ最下位。点数も100点満点で7点とかはざらで、0点の時もありました。
毎日の課題も答えを写すだけです。それもミミズがはっているような字でほとんど解読不能。
毎日6時間の授業、何も分からない。美術や音楽、体育などもありますが、結局どの教科も三男にとっては難しいものでした。まあ、体育は何とかなっていたのかな。それでも通知表の評価は”1”でしたが。
部活動もやっていませんでした。
できそうなものがなかったことと、課題をやるだけで時間がかかって大変すぎるだろうと考えて、帰宅部にしました。これについても、何かしらに入っていたらどうなっていただろうと考えることもあります。とりあえず何かやってみてダメだったらやめる、でもよかったかなとも思います。反面、6時間頑張ったからそれで十分だよねとも思います。
中学の3年間で三男が学んだことは学力でないことは明らかです。
ではそれ以外の何なのか。
一つ思うのは、集団の中での自分の立ち位置を見極め、それに見合った言動をすることができるようになってきたことです。少しですが。自分を押し殺して我慢して過ごすということではなく、自分の持ち味を失わずに自分らしくいられるような過ごし方を身に着けつつあります。
これは三男のクラスの生徒さんが大人で、三男を否定せずにいてくれたことや、先生方の気遣いのおかげでもあります。
何より3年間嫌がらずに登校したことがえらかった!究極につまらない授業を受けに行くのなんて、ちょっとつらそうなのに。学校生活アンケートにはいつも”学校は楽しい”と答えていました。迷いなく。私自身そんな三男の言葉に救われていた気もします。
進学する専修学校は情報系の学校です。
高卒資格の取れる専門学校になります。通っている生徒さんや三男と同じ中学から通う生徒さんの様子は、比較的三男のレベル感に近い印象です。三男も中学の時よりも楽に過ごすことができるかなと期待しています。
とはいえ、またすぐに就職という大きなミッションが待ち受けています。今のところ、、三男が働いている姿というのが全くイメージできません。どんな仕事ならできるのか、続けられるのか。
IQ80未満の三男です。
18歳になったとしても、実際には13~14歳くらいの能力ということになります。その年齢の子どもが果たしてどれだけの収入を得ることができるのでしょう。
三男は療育手帳も精神の手帳も取ることはできませんでした。ということは、行政のサービスや金銭的な援助を受けることはできません。何とか一人で生きていかなければなりません。
義務教育を終え、”働くこと””生きていくこと”をより具体的に考えていくステージに入ることになります。
ただ一つだけ願うのは、三男の前向きなところ、ニコニコの笑顔が消えないような生き方をしてくれることです。
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