みなさんのお子さんたちが小学・中学・高校と進学するにつれ、先生や学校の対応に違和感を感じることってありませんか?
今回は私のグレーゾーンの息子が、専修学校(高校)へ入学してから私が感じた「もやもや」や「違和感」についてお話します。
これからグレーゾーンのお子さんが”高校入学をどうする?”と悩んだ時の参考にして頂ければと思い記事を書いてみました。
また、専修学校でトラブルになった時、小中学校と違って教育委員会がないので、どこに相談したらいいのか少し悩みますよね。
このような時に頼りになる相談窓口をご紹介します。
私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強大好き
次男 大学生 自由大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
知能検査の結果・診断
・保育園時代
田中ビネー式の検査で IQ80
WICSの検査ではIQ74位
・2歳頃 ”特定不能の広汎性発達障害” という診断をうけています。
・中学時代 療育手帳を検討しましたが、取得できませんでした。
配慮の感じられない、生徒に寄り添わない学校と先生
- 「不登校の生徒さんを受け入れる」 とうたっているのに・・・
- ”寄り添う”ってなんですか?
- 家庭科の授業の”自立度チェック”で、ばかにされた三男
- 先生への事前連絡も効果なし
- 中学校の頃、学校での出来事はあまり言いませんでした
「不登校の生徒さんを受け入れる」 とうたっているのに・・・
三男の高校生活が始まってしばらく経ちました。
三男は毎日元気に学校に通っていますが、私は入学式の時に既に学校そのものや先生への違和感を感じていました。
それを実感する出来事がチラホラ出てきています。
ある日の朝。外から先生の怒鳴り声が聞こえたそうです。
どうやら遅刻してきた生徒さんに怒っていたよう。
学校の規則で遅刻3回は欠席1日に相当、欠席が3年間で15日以上あると就職指導(斡旋?)はしてもらえなくなります。
なので遅刻に厳しいのも分かります。
↓グレーゾーン三男が、どうやってこの高校(専修学校)に決めたのか?についてまとめ記事です。
残念ですが、1年生の夏休みを待たず3名もの退学者が出てしまいました、、、
”不登校の生徒さんを受け入れる”とうたっている学校です。”とにかく学校へ来ている”そのことをまず認めてあげるべき。
遅刻した生徒さんが不登校だったかは分かりませんが、先生の怒鳴り声はみんなに聞こえています。
不安に思う生徒さんが出ても不思議ではありません。
学校の方針としてそういった生徒さんを受け入れているのに、配慮は全く感じられません。
まずは登校できたこと、無事についたことをよかった、嬉しいと伝える。そしてなぜ遅れたのかを聞く。
そしてどうしたら次から遅れないですむか一緒に考える。
たとえ次にまた遅れたとしても、変わらないアプローチをする。
中学校では不登校だったり、勉強が全くできなかったり、支援級だった生徒さんが「高校、どうしよう。」といろいろ考えた末、「ここにしよう。」と決めた学校です。多くの生徒さんが何かしら悩みや困りごとを抱えています。
「こら!遅刻するな!」ですむなら、おそらくこの学校には来ていないわけですから。
↓今にして思えば、中学校の先生方はとても頼りがいがある方々でした。感謝しかありません。
”寄り添う”ってなんですか?
考え方が甘いと思われるでしょうが、、、。
「それでは社会に出てから通用しない。」という意見もあるでしょう。
それならなおさら”通用する人間”に成長できるよう、とことん寄り添って、足りない力を一つ一つ補ってあげるべきだと思うのです。
大人でも会社に行けなくなる人、たくさんいます。中にはうつ病と診断され、休職する方もいます。
その間、休職手当が出たりしますよね。いきなり退職とはならないですよね。大人でもある程度守ってもらえる。
まだまだ発展途上の高校生たちも守られていいと思うのです。
家庭科の授業の”自立度チェック”で、ばかにされた三男
”自立度チェック”ってなんですか?
また別の日。家庭科の授業で自立度チェック(自分で起きれるか、ご飯を作れるかなど)をやったそうです。
三男はできていることがほとんどなく、幼児レベルだったそうです。
ひとり立ち ”自立度チェック”
高校生をはじめとする若い世代の方々に、ひとり立ちのために必要な経済生活上の基礎知識を身につけていただくための教材として作成しました。主として、高等学校の授業において、先生の指導の下でお使いいただくことを念頭において作成しましたが、幅広い年齢層の方々の自習用教材としてもお役立ていただけるものと存じます。
出典:知るポルト 金融広報中央委員会より
それを先生から
「幼稚だね~。もっと頑張らんと。」
と言われたそうです。この言い方だけでも私はかなりカチンときました。
その後、少しでもちゃんとしようと、姿勢を正しくして手をピンと挙げたら、またその先生に
「そんなことして恥ずかしくないの?」
と言われたと。
はあ~?!! (つつじ屋の声)
幼稚だと言われたから、なら自分にできることは何だろうと考えて三男がとった行動です。
これ、めちゃめちゃ褒めるポイントじゃないですか?大したことは言わなくていい。
「すごい姿勢いいじゃん!いいね~、やる気が感じられる。」
そのくらいで十分。生徒のモチベーション、上がるじゃないですか。それが先生の仕事でしょ。
”恥ずかしくないの?”(家庭科の先生より)
って、どうしたらそんな言葉が出てくるのでしょう。言わせてもらえば、先生から三男に対するイジメです。
入学式の時、担任の先生は「イジメには厳しく対応します。」と。
「ただいじったつもりでも、本人が嫌だと思ったらもうイジメです。それを黙って見ていても同じです。」
とおっしゃっておりました。その言葉からすれば、明らかにイジメ。
またまた別の日。同じく家庭科の授業。漢字を使って書きなさい、と何度も言われたそうです。
先生への事前連絡も効果なし
実は担任の先生あてに手紙を渡してあります。内容は、
「字を書くことが非常に苦手。やる気がないとか頑張っていないということではなく、能力的に厳しい。そのことで問題が出てくるなら対応を相談させてほしい。」
といったものです。
字については私からも伝えたし、中学からも個別指導計画書がいっているはずなので、ちゃんと見ていれば三男が字が書けないことは分かっているはずです。しかし、後の懇談会で個別指導計画書は全く見ていないということが判明します。「見る必要はない。」というのが先生の考えでした。
担任の先生からこの手紙についての折り返しの連絡はありません。
おそらくは他の先生への連携も取れてはいないでしょう。個別指導計画書のこともあるので、私の気持ちはこの学校の先生の誰一人にも届いていない。
他の授業でも、生徒が順番に漢字を読むということをして、三男は順番が回ってくるたびに答えられず、もじもじしていたそうです。
だから苦手なんです。無理なんです。
言ってますよね!そういうじわじわ苦しめるみたいなの、やめてほしい。
中学校の頃、学校での出来事はあまり言いませんでした
良いことも、悪いこともあったはず
三男は、学校で嫌なことがあった日もあったと思いますが、それを口にしたことはありませんでした。
その三男がいろいろ話してくれる出来事。
三男の中でも悔しい気持ちが知らず知らずあって、吐き出しているのかなあと感じています。
半分は「こんなことあった!」というネタ的な面もあるかもしれませんが、三男がちょっと嫌だなと感じたのはあったはずです。
まだ学校が始まって1ヶ月ほど。学校行事やテストなど、一通り経験したうえで、先生方の対応をしっかり見ていきたいと思っています。
三男が厳しい状況にあうことがあっても仕方ないかもしれません。でも、単純に一人の親として、三男を馬鹿にしたり、むやみに貶める言動は認められないのです。
私は三男の明るさや笑顔を絶対に失いたくないのです。
専修学校でトラブルになった時の相談先は「専修学校各種学校連合会」
- できないことを強要される、納得できない先生の対応
- 長い学校生活で初めてのクレーム電話を入れました
- 感情的にもなっていた私は、それまで疑問に思っていたことを話しました
- 義務教育の時なら教育委員会に相談することもできますが、、、
できないことを強要される、納得できない先生の対応
前回の出来事があってすぐのこと。再び納得できないことがありました。
ある日、授業が終わったくらいの時間に、三男からLINEが入りました。
画面には地図と「どこ?」という言葉。
ああ、「通学路を書け」ということねと理解し、説明しようとしますが、地図なんてわかるわけがない三男に伝わるはずありません。
そもそも地図も少しボケていて見にくい。
学校にいる間はスマホの使用は禁止です。先生に見つからないように、必死の思いで連絡してきたのでしょう。
とても無理だと思ったので、
「持ち帰って家で書いてくるって言いな。」
と返しました。しばらくすると
「無理だって。書いてけって。」
と三男から。
イヤイヤ無理ですって。
分からないのに頑張って考えれば書けると思いますか?
苦手な給食を食べ終わるまでずっと食べさせようとするのと同じ。
無理なのに休み時間もずっと食べろと言われる。教育・しつけという名の虐待、もしくはイジメ。
三男に苦手なことが多いことは担任の先生に伝えてあるし、入試の結果などからもおおよその能力は分かるはずです。でも、先生にとっては「そんな事関係ない、だれでも一緒。やればできる。」ということだったようです。だれでも一緒でやればできるんだったら、この学校へは来ていません。
長い学校生活で初めてのクレーム電話を入れました
先日の家庭科のこともあり、私の中で納得できない思いが爆発!すぐに学校に電話を入れました。
「1年生の〇〇です。今、通学路を書くということをしていると思うのですが、〇〇には分からないので持ち帰らせていただけませんか?そのままやっていても絶対に書けません。境界知能でもあるのでできないことがいろいろあります。そこはご承知いただいていると思っておりますが・・・。」
などなどと”クレーム”を入れました。
長ーい学校生活の中でクレームの電話を入れたのは初めてのことです。
悩みに悩んで手紙を書いたりしたことはありましたが、”即決電話”は初めて。
電話の対応をしてくださったおそらく教頭先生は、
「分かりました。教室に行って担任に伝えます。」
と言って電話を切りました。
しかし・・・。どれだけ待ってもどうなったのか折り返しの連絡がありません。三男に
「どうなった?」
とLINEしてみると
「家でやって来いって。」
と。そりゃそうだ。っていうか、その経過連絡をよこすでしょう、普通!
再び迷わず電話。
私:「先ほどお電話しました〇〇です。どのようになったでしょうか?」
先生:「持ち帰ってもらって、書いてきてもらうことになりましたので・・・。」
だからそれ、報告するでしょう。ホウレンソウ、しりませんか?
感情的にもなっていた私は、それまで疑問に思っていたことを話しました
私:「担任の先生にもお手紙を渡してあります。
できないことがあっても受け入れてくださると思ってこちらの学校に入学させていただきました。
家庭科の授業では〇〇を馬鹿にした言動がありました。
入学式で、ただいじったつもりでも、本人が嫌だと思ったらもういじめだから、厳正に対処します、とおっしゃっていました。
私からしたら〇〇は先生からいじめられています。
大袈裟かもしれませんが、この配慮のなさは納得できません。
それから、個別指導計画書はご覧になっていただけていますか?」
先生:「えーっと・・・・・・・。
すみません、私は見たことがなくって・・・・・・。
校長が持っていると思うのですが、それが担任にわたっているかはちょっと分からないのですが・・・・・・・・。」
私:「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
もう絶句。
つまり、三男のことは学校の誰一人として把握していなかったということです。
中学校の先生が、三男がよりよい高校生活を送れるようにと作って下さった、大切な個別指導計画書なのに。
担任の先生に渡した手紙もおそらく何の意味もなかった。
当然この個別指導計画書の件も折り返しの経過報告はありません。
もうしかたない。
この学校にホウレンソウは存在しない。
義務教育の時なら教育委員会に相談することもできますが、、、
相談窓口は「専修学校各種学校連合会」という機関。
今回のように高等専修学校でトラブルが起こった時、どこに相談したらいいのでしょう。今すぐに何とかしてくれとまでは思っていませんでしたが、今後きっと納得いかないことが出てくるだろうとは感じていました。
そこで、窓口を探したおきたくてネットを頼り、見つけたのが ”専修学校各種学校連合会” という機関。
三男の通う学校もここに所属していました。
メールでざっくり相談してみると、すぐに電話がかかってきました。
「すぐに対応します。」とちょっぴり頼もしいことをおっしゃってくれましたが、
「相談できる窓口があるとわかったので、今はこれで十分です。また何かあったら相談させていただきます。」
と今回はお伝えしました。
ここならいいかなと選んだ学校でしたが、体験入学などでは分からないことがたくさんありました。
入学してみないと分からない、でも入学したらもう変えられない・・・。
義務教育中は転校することは難しくありませんが、高校になると一気に難しくなりますね。大学も何か違うと思っても、大学を変えることはできないわけで、そう考えれば高校でも転校が難しいことは理解できます。
高校どうしようと考えるとき、その辺りまで考えておくのも必要かもしれません。ダメでも変えることは難しいんだ、というある意味覚悟が必要かと。
やっぱり何が正解かは分かりませんね。
とにかく三男の高校生活が少しでも楽しいものになるよう、願っているわけです・・・。
生まれてから~保育園までのできごと
↓こちらの記事は、生まれて間もないころのお話です。
グレーゾーンの三男にはこんな「あるある」な特徴もありました。
保育園時代に気になっていたことの記事を書いてみました。よろしければお読み下さい。
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こちらは小学1年生、小学校でおもらしばかりしていた頃のお話です
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小学4年、普通級の子どもさんと上手くコミュニケーションが取れなかったお話です。
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↓高校(専修学校)入学までの紆余曲折についてお話
↓義務教育の終わりが見えはじめ、将来について考えてたころのお話
↓三男の中学生時代について書いています。(現在、高校生です)
進路と将来
↓中学生になって支援級と普通級のどちらが良いかを考えてみた記事
↓体調の悪さを誰にも伝えられない不安について考えた記事
↓高校(専修学校)入学までの紆余曲折
↓こちらは日本政策金融公庫で借りた学費のお話です↓
高校生時代
↓こちらは高校(専修学校)へ入学してから初めての中間テストの結果です。
↓こちらは”専修学校各種学校連合会”についての記事です
出典:文部科学省公式サイトより