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読書感想文『はだかのおうさま』あらすじ・伝えたいこと

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あらすじと今回の記事を簡単にお話します

今回のお話は『はだかのおうさま』。アンデルセン童話です。

国のために働くことなく、自分のすきな洋服にばかりお金をつかう、ちょっとわがままな王さま。

ペテン師の2人に「賢い人だけが見える服」を作らせます。馬鹿だ、役立たずだと思われたくない家来や王さまは、本当は何も見えていないのに、素晴らしい服だとほめたたえます。

そしてパレードが開かれますが、国のみんなはびっくりです。でも、誰も王さまが裸だとは言えずにいました。すると、子どもが「王さまは裸だ!」と叫びます。それをきっかけに、やっぱり王さまは裸なんだとみんなが安心したように叫びだします。

王さまもやっと何も着ていないことに気付き、大恥をかく、というお話です。

自分の見栄や周りからの評価ばかりを気にし、本当のことが言えなくなってしまう大人たち。それに反し、見たまま、感じたままを素直に口にする純粋な子ども。・・・私たちの日常でもこういうことってあるような・・・。

うちの三男、グレーゾーンボーイです。

私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。

家族:だんな 定年間近の会社員
  長男 大学生 勉強が大好き
  次男 大学生 自由が大好き
  三男 高校生 ウルトラマン大好き

三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。

このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。

読書感想文のイラスト
読書感想文は息子には本当にむりでした。

お子さんに本をたくさん読んでもらいたいと思っている親御さんに、絵本定期購読がおすすめです

目次

読書感想文『はだかのおうさま』 例文

以下感想文です。

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読書感想文 はだかのおうさま

このおはなしでは、王さまがペテンしにだまされてしまいます。
「ばかな人にはみえないぬの」でできたふくでパレードをして、みんなに「王さまははだかだ」といわれてしまい、とてもはずかしいおもいをするおはなしです。

王さまはふくが大すきで、ふくのためにいっぱいおかねをつかっていました。
2人のペテンしにもたくさんのおかねをあげます。でも、王さまらしいことはなにもしていないようにおもいます。なにもしない王さまなのに、どうしてそんなたくさんのおかねをもっていたのかなあ。王さまってなにもしなくてもそんなふうにぜいたくできるのかなあ。

ぼくがこの王さまのくににすんでいたとしたら、ちょっといやです。
くにの人のためにしっかりはたらいてくれる王さまだったらいいけど、じぶんのすきなふくばかりかってよろこんでいる王さまはだめだとおもいます。けらいたちもどうしてもんくをいわないのかなあ。王さまにさからうと、ついほうされたりするかもしれないから、それがこわくてだれもちゅういできなかったのかなとおもいます。

ペテンしたちもよくそんなうそをつけたなとおもいます。
いろんなくにでそうやってだましてきたのかなあ。どこのくにでもうまくだませたのかなあ。もしうそだってばれたらすぐにつかまってしまうだろうから、きっといつもうまくいっていたのかなあ。どうしてみんなそんなにだまされてしまうのかふしぎです。

「ばかな人にはみえない。」ってはじめにいわれたから、「じぶんはばかじゃないからちゃんとみえるんだ。」ってむりやりおもいこもうとします。
ばかだとおもわれたら、しごとをやめさせられたりはずかしいおもいをするから、うそをいっているのです。ペテンしはうそつきだけど、だいじんもやくにんもうそつきです。みんながうそをつくから王さまはこくみんのまえではじをかくことになりました。

もしだれかがゆうきをもって

「王さま、ぬのはありません。王さまははだかです。」

っていっていたらどうなっていたでしょう。
もしかしたらその人は王さまにおこられて、しごとをくびになったかもしれません。でも、王さまがじぶんはだまされていたんだとわかったくれたら、はじをかくこともなかったかもしれません。

どうしてほんとうのことがいえなくなってしまうのかなあ。
ばかだとおもわれたくないとか、王さまにおこられたくないとか、いろんなことをかんがえてしまっていえなくなるのかなとおもいます。なにもしらないこどもは

「王さまははだかだ。」

といえるのに。パレードをみていたほかのおとなも、はじめはふしぎにおもうだけだったけど、こどものことばでやっぱりなにもきていないんだとあんしんして口にするようになります。みんな心の中では王さまを馬鹿にしていたのに、子どもがいうまではそのきもちをかくしていたんだとおもいます。だから、このくにの大人、みんながうそつきだとおもいます。

王さまははずかしいおもいをしたけど、これにこりてくにのためにしっかりとはたらいてくれるといいなとおもいます。
だまされてしまったけど、ぼくはこの王さまをおうえんしたいです。

『はだかのおうさま』 アンデルセン 原作/いもとようこ 文絵 金の星社より

『はだかのおうさま』で伝えたいこと

図書館でお勉強
作者が伝えたことって何なんだろう・・・?

この王様、悪い人ではないんですよね。
何不自由ない暮らしの中で、世間知らずで少しわがままな面が出てしまった。こういうトップにはできる軍師が必要です。適材適所、お互いがお互いをリスペクトして、支えあっていけるといいですよね。

見栄や周りの評価に惑わされるな

まず言えるのは、見栄や周りの評価を気にしすぎると、本当のことが分からなくなるということでしょうか。ばかだ、役立たずだと思われたくないばかりに、存在しない服が見えると言ってしまう。

大人にはそれぞれの立場やプライドもあるので、本当のことばかり言えない場面もあります。忖度というやつですね。とはいえ、忖度ばかりでは本当のことを見ようとしなくなってしまいます。

忖度ばかりでは守りたいものを守れない

そこから、忖度ばかりでは守りたいものを守れない時もある、ということも出てきます。
事実、王様に役立たずだと思われたくない家来たちは、「服が見える」と言ったことで自分の立場は守れたかもしれませんが、守るべき王様に恥をかかせることになります。

王様も、いつもは自分に気をつかった言動をする家来に満足していたでしょうが、大事な場面で大失敗することになってしまいました。

本当のことを言う勇気も必要

本当のことを言うのはとても難しいことがあります。
そうだとしても、自分が見ているもの、自分の考えに正直になり、本当のことを言う勇気も必要ですね。

自分にとって心地いい言葉をかけてくれる人といるのはとても楽です。でも、周りにいる人すべてがそうだと、自分の過ちに気づけない。厳しいことを言ってくれる人ほど大切にすべき、ということもありますよね。

子どもの馬鹿正直さ、まっすぐな心を見習おう

子どもには忖度するという概念が基本的にはありません。
後先考えずに、自分が見たまま感じたままを口にします。2人のペテン師に見事にしてやられた大人たちに比べ、このまっすぐさは最強です。世の中を知らないが故の強さ。そんな子どもの言葉には、大人たちには見えなくなってしまった、あるいは見ようとしない真実があります。

周りに同調する大人達 自分で考えることの大切さ

私が一番気になるのはここですね。
パレードを見ていた大人達の気持ちの変化です。「王様が裸のはずがない」「見えていないのは自分だけなのか」「下手なことを言って馬鹿にされたらたまらない」と、自分の考えを口にすることなく、周りの出方をうかがっていました。

しかし、子どもの一言で事態は一変します。「やっぱりそうか」「王様は何も着ていないんだ」と、周りの人も自分と同じ考えだったことに安心し、気持ちが大きくなり、大きな声を上げます。

もしもその子どもにむかって、学者さんなどの偉い人が「お前は子どもで馬鹿だから見えないんだ」と言っていたらどうなっていたでしょう。民衆は悶々としながらもまだ黙り続けていたのではないでしょうか。

同調圧力に屈せず、自分の考えを貫くのは難しいことです。しかし、せめて真実は何なのかを自分の頭で考えることは諦めずに続けたいですね。

裸の王様のイラスト
「はだかのおうさま」は、あちこちにいます?

↓いろんな本にふれる機会があるといいですね! ↓

今回も400字詰め原稿用紙3枚分です。(1200文字)

はなはだ頼りのない王様ですが、どこか憎めないユーモラスな存在でもあります。

きっとこのことで反省して、これからは少しは国のためにも働くのではないでしょうか。そして自分できちんと考えること、周りの意見をしっかり聞くことの大切さも学んだのではないでしょうか。

実際、自分のことを考えてみると、いつも周りの人の意見に流され、人からどう見られるかを気にし、心から同意できなくても同意してしまう、そんなことばかりです。私自身がまさに裸の王様でもあり、同調圧力に流される民衆たちでもあります。

大人の忖度と自己保身、子どもの怖いもの知らずのまっすぐな意見。みんな子どもだったのに、いつから雑念が入るようになるのでしょうね。

ふと思うのは、「子どもはばかだから見えないんだ。」と誰かが言ったらどうなっていたのだろうと。
きっとたくさんの民衆の間で、心の読みあいや腹の探りあいが起こり、悶々とした時間が続いていたかもしれません・・・。

裸の王様座っているイラスト
王さまもいろいろやる事があって、大変なんですね。。。

↓ここから下は夏休みの読書感想文です

↓こちらは夏休みの詩の宿題です

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