今回は雪をテーマにした詩を2編作ってみました。
ひとつは「雪がつもった!」という詩で、小学生の男の子が積もった雪を楽しんでいる様子を、もうひとつは「一面の白い雪」という作品で、中学生の女の子が少し物思いにふけっている様子を表現しています。
わたしの住む地域では雪はめったに降りません。積もることなんて年に1回あるかないか。なので雪が降ると「わー!雪だ!」と盛り上がります。特に子どもたちにとっては楽しいものです。
でも、雪の多い地域の方にとっては厄介なものですよね。雪おろしなどで体力を使うし、不便になるし、いい思いはないのかもしれません。
それでもあの一面の銀世界は本当にきれいです。私はもっぱら写真で楽しむだけなのですが、この目で一度見てみたいと思っています。

うちの三男、グレーゾーンボーイです。
私は地方在住の50代の主婦。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事を、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。

詩は見たまま、感じたままを言葉にしてみよう

長期休みに宿題で出されることも多いと思いますが、何をどうやって書けばいいのかまったく分からない、という声をよく聞きます。
「日記とは違うの?」「ぼくはこう思いました、ではだめなの?」と、様々な疑問も出てくるでしょう。
でもわたしが思うに、日記でも、こう思ったという感想でも、ある意味詩ではないか、と。もしかしたら学校の先生に「これは詩ではありません。」なんて言われてしまうかもしれませんが、わたしは詩は自由でいいと思っています。
今回のテーマに取り上げた”雪”であれば、「白い、冷たい、つもる、結晶、雪だるま、雪合戦、粉雪、…」などと雪に関する言葉を書き出していくだけでも、何となく詩のようになっていませんか?そこに、「雪だるま、かわいい」「雪合戦楽しい」「結晶きれい」などと少し言葉を足せたらもう完璧です。
思いつく言葉をたくさん出してみると、ヒントが見つかるかもしれませんよ。
白い雪に想いを込めて!オリジナル ”雪の詩” 2選
- 詩「雪がつもった!」
- 詩「一面の白い雪」
1.詩「雪がつもった!」

もう朝だ うー寒い
カーテンのすき間から外をのぞいた
「!!!」一面まっ白だ!
雪だ!雪だ!雪だ! 雪がつもった!
おれの短い人生で3回目だ
こんなことしていられない
となりの公園に一番乗りして
足あとをいっぱいつけるんだ
パジャマの上にジャンバーをはおってGO!
「ぱふっ ぱふっ」 これこれ
つもったばっかのふかふかの雪をふむ感覚
見てみろ おれの足あとしかないぞ
よし ひとまずおれの勝ちだな
次は早く学校へ行って雪遊びだ
雪合戦しようか 雪だるまを作ろうか
学校にも一番乗りだ みんな早く来いよな
「おはよー!外いこーぜ!」
日なたの雪はもうとけはじめている
ひかげの雪をかき集めて丸めて
どろも混ざった雪のかたまりで雪合戦だ
もう雪だか氷だか水だかわからないけど
指先とほっぺたを真っ赤にして びちょびちょになる
あー 雪って楽しいな

2.詩「一面の白い雪」

わたしは雪のにおいが分かる
ただ寒くて鼻が冷たいだけかもしれないけれど
しんとした キンとした空気と 重たい空
重さに耐えかねた空がハラハラと落とし始める雪
あんな黒い空から降ってくるのに
その雪はまっ白で はかなくて 重さを持たない
てのひらに落ちた雪は
すぐにその姿を消してしまう
けれど 降り積もった雪は圧倒的な存在感を持つ
すべてのものを白く美しく変える
早朝の一面の雪景色は神がかっていて
踏み入れることがはばかれるような緊張感がある
街路樹は雪の彫刻に変わる
屋根の上にはふわふわのホイップクリーム
歩道にはどこかへ向かう足あと
まっ白な世界に 一歩一歩意志を刻む
そう 雪の下には本当はいろんな色があって
人の想いもいろいろで 渦巻く雑念
でも雪はおかまいなしにすべてを白くする
すべてをリセットするように
太陽の光でとけてしずくになってキラリ
冬の透明な青空と一面の白
今はこの白い世界で わたしも白くなって同化しよう
きっとすぐにまた色を取り戻すから

小学生にもわかる!詩の書き方 >>>
小学生にもわかる!詩の書き方
- 詩とは?
- 詩を書くための3つのステップ
- 詩の例
- 詩の書き方 まとめ

詩とは?
詩は、自分の気持ちや考えたことや景色や物の見た目の様子などを、言葉で表現したものです。短歌や俳句も詩の一種と言えます。
嬉しいとき、悲しいとき、楽しい時など、様々な感情を詩にすることができます。また、感情だけでなく、景色の美しさを表現したり、例えば昆虫の動き方などをじっくり観察した様子なども詩になります。
思いついた言葉を並べただけでも詩になるとは思いますが、もっと上手に書こうと思ったら、ただ言葉をつなげるだけでなく、比喩やリズムを使って、心に響くように書くのがポイントになります。例えば、「嬉しい」を「心がぴょんぴょん跳ねるみたい」のように表現したり、「雨が降る」を「空が泣いているみたい」のように表現すると、より心に響いてきますよね。
詩を読むと、心が温まったり、新しい発見があったり、想像力が広がったりします。あまり難しく考えずに、浮かんだ言葉をまっすぐ書き出して、オリジナルの詩を作ってみましょう!
詩を書くための3つのステップ
1.テーマの決め方・探し方
まずは何について書くのか、テーマを考えましょう。例えば、「好きな食べ物」「楽しかった思い出」「見ている景色」など、何でもOKです。”チョコレート”とか”かみなり”といったように、より具体的にしたほうが書きやすいです。

テーマの探し方のポイント
身の回りを見てみよう!
今日の出来事、好きな食べ物、楽しかった思い出…身の回りのことから、面白いテーマが見つかるかもしれません。
先生に怒られてシュンとしたこと、給食の好きなメニューランキング、家で飼っているねこの様子など、題材はいたるところにあります。
五感を頼りにしよう!
見たもの、聞いた音、触れたもの…五感を使って、感じたことを言葉にしていきましょう。大雨の音、流れる川の水の冷たさや透明度、焚火の炎の色や熱さなど、「ああ、すごいな」と感じたことはもう詩のテーマです。
テーマを具体的にして、イメージを広げよう
「幸せ」というテーマなら、「友達と遊んだ時の幸せ」のように、もっと具体的に考えてみましょう。「雨」というテーマでも、「雨の日の憂鬱」「雨上がりの虹」「大雨警報」など、バリエーションはどんどん広がります。
大切なのは、自分の心に素直になること!
こんなこと思うのは自分だけかもしれない、などと遠慮してしまうことはありません。むしろ、人と違う考えや感じ方のほうが面白い詩になります。
2.言葉を書き出す
テーマが決まったら、それについて頭の中に浮かんだ言葉を書きだしてみましょう。ポイントはできるだけたくさんの言葉を出すことです。連想して出てきた言葉もどんどん書きとめていきましょう。それらの言葉の一つ一つが詩を作る時の材料です。絵を描くとき、いろんな色の絵の具があった方がいいですよね。言葉を選ぶのは、絵を描くときにどんな色を選ぶか、と同じです。

言葉を書き出すときのポイント
心に響く言葉を選ぼう!
例えば、「嬉しい」を「心がぴょんぴょん跳ねるみたい」のように、より具体的で様子が分かるような言葉を使ってみましょう。浮かばない時は連想ゲームです。「月→丸い→明るい→三日月→欠ける→うさぎ→・・・」のように連想した言葉を書きとめていくと、使える言葉に出会えるかもしれません。
五感を使いながら言葉を選ぼう!
「甘い」「ふわふわ」「キラキラ」など、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を使った言葉を使うと、よりリアルに感じられます。
同じ太陽でも、夏の刺すような光と冬の温かな日差しとでは感じ方が全く違いますよね。スマホの音楽をイヤホンで聞いているのは楽しいですが、音漏れしていて周りに聞こえてしまっている場合、周りの人には気になる音でしかありません。
その時に自分がどう感じているのか、どう見えているのか、自分の感覚を大事にして言葉にしてみましょう。
3.詩を組み立てる
言葉という材料をそろえたら、次はそれらを組み合わせて一つの詩にしましょう!

詩を組み立てるコツ
順番を考えよう!
言葉の順番を変えるだけで、全く違う印象になります。例えば「空」というテーマの場合、「空は青い」と詩がはじまると空の青さがとても強調される詩になります。「空は広くていいな」とはじめれば、空の自由さや大きさにあこがれている主人公の気持ちが強調されます。
一番伝えたいことが強調されるように、言葉の順番を考えていきましょう。
リズムを作ろう!
同じような言葉の並べ方をしたり、言葉の数を揃えたりすると、詩にリズムが生まれます。例えば入学式の詩だとすると、「ピカピカの1年生、ピカピカのランドセル、ピカピカのくつ、ピカピカの笑顔」といったようにすると、リズムがうまれ、読みやすく楽しい詩になりますね。
リズムを作るヒント
- 同じ言葉を繰り返す
- 言葉の数を揃える
- 短い言葉と長い言葉を混ぜる
比喩を使ってみよう!
比喩とは違うものを比べて表現することです。
例えば、「雲は綿菓子みたい」とか、「彼は太陽みたいに明るい」のように、全く違うものを結びつけて表現することをいいます。
比喩を使うと、詩がもっと面白くなったり、読んでいる人が「なるほど!」と驚くような表現ができます。
他にも、「雨が降っている」を「空が泣いているみたい」と表現したり、「風が吹いている」を「木が髪をなびかせているみたい」と表現したり、イメージを膨らませてみましょう。
比喩は言葉遊びのようでもあります。はじめは慣れないかもしれませんが、これも決まりはないので自由に遊んでみましょう。
五感を使って表現し、自分の気持ちを込める!
詩を読んだ人に、どんなことを伝えたいのか考えてみましょう。雪のきれいさを伝えたいのならそれを強調する言葉を集め、セミのうるささを伝えたいならどれほどの騒音なのかを伝えるなど、一番伝えたいことを頭に置きながら、言葉を構成していきます。
そして、目で見たり、耳で聞いたり、鼻で匂いをかいだり、舌で味わったり、手で触ったりして自分の五感を使って感じたことをたくさん言葉にして入れていきましょう。
五感を使った表現をすると、読んでいる人に情景がより伝わる詩になります。例えば、「甘い匂いがする」とか、「風が気持ちいい」のように表現すると、読んでいる人もその情景の中に入り込むことができます。
誰かに読んでもらおう!
詩が完成したら、家族に読んでもらって、どんな感想を持ったか教えてもらいましょう。 「面白い!」「気持ちが分かった!」などとほめてもらえるかもしれません。
また、思ってもみなかったことを指摘してくれたり、違う視点に気づくかもしれません。新しい発見で、その詩がより良いものになるかもしれませんね。
詩の例

次にとても簡単に短い詩の例をあげてみます。難しく考えないでも、これくらいで充分詩になっていますよ!
ラーメンの詩
熱々のラーメン、ズルズルとすする。 コショウを少し、ピリ辛がたまらない。 つるつるの麺が、口の中に踊り込む。 チャーシューは、とろけるように柔らかい。 幸せいっぱい、ラーメン大好き!
詩の書き方 まとめ
詩を書くことは、自分の気持ちを言葉で表現する楽しい活動です。 大切なのは、自由に想像力を膨らませて、言葉遊びを楽しむこと。詩を書いていくうちに、どんな言葉を使ってどんな表現をしたら読む人に共感してもらえるのかが、少しずつ分かってくると思います。
そして、自分の気持ちを言葉にすることで、自分の考えていることを客観的にとらえることができ、改めて自分自身を知るきっかけにもなります。
まずはたくさんの言葉を書き出すこと。たくさんの言葉を知ること。美しい日本語を楽しむこと。きまりはありません。自由に、好きな言葉を使って、 いろんな詩を書いてみましょう!
白い雪に想いを込めて!オリジナル ”雪の詩” まとめ
雪を満喫する小学生と物思いにふける中学生の気持ちを詩にしてみました

わたしの住むところのように雪があまり降らない地域では、雪はとても珍しく、楽しいものです。子どもたちは我先にと外へ出て、少ない雪を集めて雪だるまを作ったり、雪合戦をしたりして満喫します。
一方で一面を埋め尽くした銀世界は、静けさや神聖な雰囲気さえ感じられることがあります。また、閉塞感を感じたり、とけるときにははかなさを感じたりもします。
中学生の女の子が主人公の詩では、その女の子が何か悩みを抱えていて、降り積もった雪に神聖さを感じているという設定です。ずっと雪に包まれていたいけれど、それはかなわない。ちょっと繊細な女の子のようです。
一面の銀世界は見る者を圧倒するほど美しいです。音のしないイメージ、静寂の世界です。その美しさは例えば満開の桜とはまた違ったものです。
温暖化の影響なのか、ここ何年かわたしの住む地域では雪が積もることはありませんでした。雪に慣れていない地域なので積もったらそれはそれで大変なのですが、小さな雪だるまができるくらい、控えめに積もってくれないかな、と思っています。

↓こちらはグレーゾーンの子どもに向けて書いた読書感想文と詩の一覧です。
↓こちらは夏休みの詩の宿題です

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↓こちらはグレーゾーンの子どもに向けて書いた読書感想文と詩の一覧です。
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