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読書感想文『ラプンツェル』あらすじ・伝えたいこと

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あらすじと、記事を簡単にご説明します

今回のお話は『ラプンツェル』「塔の上のラプンツェル」としてディズニー映画でもおなじみですね。原作はグリム童話です。

魔法使いと言われているおばあさんに育てられたラプンツェル。12歳になると高い塔の上に閉じ込められてしまいます。しかしある日、王子が塔の上に現れ、王子のいる時だけは楽しい時間を過ごします。それもおばあさんの知るところとなり、ラプンツェルは追い出され、王子も大けがをさせられてしまいます。

振り回されたラプンツェル。その後の王子とラプンツェルの幸せな暮らしが、何ものにも邪魔されないことを祈ります。

うちの三男グレーゾーンボーイです。

私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。

家族:だんな 定年間近の会社員
  長男 大学生 勉強が大好き
  次男 大学生 自由が大好き
  三男 高校生 ウルトラマン大好き

三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。

このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。

読書感想文のイラスト
グレーゾーンの息子には読書感想文なんて書けません。。。

お子さんに本をたくさん読んでもらいたいと思っている親御さんに、絵本定期購読がおすすめです

目次

読書感想文『ラプンツェル』 例文

以下感想文です。

↓ビーエル出版さん(アマゾンヘ)↓

ラプンツェル 絵本

おなはしにでてくるまほうつかいのおばあさんがとてもこわかったです。
なにをかんがえているのかわかりません。それに、まほうつかいっていわれているけど、まほうはいちどもつかっていません。

おばあさんはふうふからあかちゃんをうばってそだてるけれど、とちゅうからたかいとうにとじこめてしまいます。だいじにそだてるっていうなら、どうしてそんなところにとじこめるのかふしぎです。とじこめられたらなんのじゆうもないし、だれともはなせなくてとてもさみしいです。そんなつらいおもいをさせているのに、だいじにしているっていえるのかなあ。

おばあさんはだれからもあいてにされなくて、ずっとさみしかったんだとおもいます。
だからラプンツェルがいてくれてとてもうれしかったとおもいます。おばあさんはラプンツェルをじぶんだけのものにしておきたかった。どこかにいってしまってまた一人になるのがこわかったんだとおもいます。

ラプンツェルのほんとうのおとうさんとおかあさんも、どうしてそんなにあっさりとおばあさんにじぶんのこどもをあげてしまったのかなあ。まほうつかいだといわれているおばあさんとやくそくしたし、なにをされるかわからないからこわくてたまらなかったのかなあ。そうだとしても、まちのぞんでいたじぶんのこどもなら、ぜったいてばなしたくないっておもうんじゃないのかなあ。

もともとこのふうふがおばあさんのいえのにわからラプンツェルをぬすんだからおきたことです。
おくさんがもうすこしがまんしていたらよかったし、だんなさんもぬすんだりしないで、じぶんでそだてたりほかをさがせばよかったとおもいます。そうしたらラプンツェルはずっとほんとうのおとうさんおかあさんといっしょにいられたはずです。

とうの上でさみしくしていたラプンツェルのところに、王子がやってきます。二人はすぐになかよくなりますが、おばあさんにばれてしまいます。おこったおばあさんはラプンツェルをおいだし、王子もとうからおとして目がみえなくなる大けがをさせてしまいます。

王子にあえたラプンツェルはほんとうにうれしかったとおもいます。
おばあさんいがいの人とはなせるだけでもたのしかったはずです。じぶんのしらないことをたくさんはなしてもらって、とうのそとのせかいのことをワクワクするきもちできいていたとおもいます。ラプンツェルはなにもわるくないとおもいます。おばあさんがかってにとじこめて、じぶんのおもいどおりにならなかったから、かってにおこっておいだしてしまったのです。

王子もとてもかわいそうです。目がみえなくなっても、ずっとラプンツェルをさがしつづけるなんて、それだけラプンツェルのことをたいせつにおもっていたんだとおもいます。さいごには二人はまたあえて、いっしょにくらせるようになって、ほんとうによかったです。ラプンツェルと王子はじぶんの子をてばなしたり、つらいおもいをさせないとおもいます。

二人ならおばあさんやふうふみたいにじぶんたちのことばかりかんがえるのではなくて、子どものことをかんがえて、みんなでたのしくしあわせにくらしていけるとおもいます。

『ラプンツェル』 グリム (著), バーナデット ワッツ (イラスト), Bernadette Watts (原名), 
福本 友美子 (翻訳) ビーエル出版より

絵本ラプンツェル
ディズニー映画にもなったラプンツェルです。

ラプンツェルで伝えたいこと

自分の欲望を満たすことだけを考えていてはいけない

印象に残るのは周りの大人達に振り回されるラプンツェルの姿。
ラプンツェルの親である夫婦も魔法使いのおばあさんも、それぞれが自分の欲望を満たすことだけを考えています。しかしその結果は夫婦もおばあさんも一番大切であったはずのラプンツェルを失うことになってしまいます。欲望に負けておばあさんが育てていた野菜を盗んだ夫婦。自分だけのものにしたくて塔に閉じ込めたおばあさん。結局どちらも辛い思いをすることになりました。

欲望のイラスト
野菜のラプンツェルが欲しくてたまらない奥さん

悪者はおばあさんだけではない

悪者はおばあさんだと思われがちですが、本当にそうでしょうか。
夫婦から子どもを奪い、塔に閉じ込めたことは相当ひどいと言えます。しかしそもそもあっさりラプンツェルを手放す夫婦も信じられないくらいひどい。

おばあさんは、少なくともラプンツェルが12歳になるまでは大事に育てていたと思われます。しかし、成長して美しくなるラプンツェルが他人の目に触れ、結婚していなくなってしまうことを恐れ、塔に閉じ込めたのかもしれません。大切に思うが故の自分のエゴにラプンツェルを巻き込んでしまったのです、ただの超過保護だっただけかもしれません。

塔にずっと閉じ込められていたラプンツェルが世間のことを知っているはずがありません。温室育ちもいいところ。ふらっとやってきた王子のこと、何も知らないのにあっという間に恋に落ちてしまう。おばあさんにとっては青天の霹靂(へきれき)です。

魔法使いのお婆さんのイラスト
魔法使いと呼ばれている、おばあさん

大切なものはすぐにあきらめるな

引き離されたラプンツェルと王子が何年かたって結ばれるということは、二人の想いは本物だったということでひとまずハッピーエンドですね。大切なものはすぐにあきらめたりせず、ずっと大切に思い続けること。誰かにやめろと言われても、自分の気持ちを大事にしていればハッピーエンドがやってくるかもしれません。

「大切な人を大切にする」って、自分の思うやり方に押し込めてあらゆるものから守り、危険を減らすために隔離することではありません。時に自分の気持ちを押し殺してでもその人の考えや行動に寄り添うことも必要です。これが案外難しい。その人のことを思うほど、周りが見えなくなることもあります。

あきらめる人のイラスト
「あきらめ」たくなることはたくさんありますよね。。。

ラプンツェルを失った後、おばあさんはどうなったのでしょうね。魔法使いならずっと生き続けていたと思われます。一人では寂しいから、周りの人たちと仲良くなれたらいいのですが。それが無理ならペットを飼ってみるとか。きっともう、誰かを閉じ込めて自分だけのものにしようとかは思わないのでは。大切にするってどういうことなのか、気づいたのではないでしょうか。

↓いろんな本にふれる機会があるといいですね! ↓

今回も400字詰め原稿用紙3枚分です。(1200文字)

ずいぶん勝手な大人たち。
自分の思い通りにならなかったから、怒りに任せラプンツェルを追い出したおばあさん。もともとラプンツェルをあっさり手放した夫婦。ラプンツェルを失うことで、それぞれが失ったものの大きさ、大切さに気づいたことでしょう。気づいてほしい。

ディズニー映画のイメージでこの本を手に取ったお子さんは、少しびっくりするかもしれませんね。華やかさは全くなく、グリム童話らしくちょっとダークな面さえあります。

きっと女の子がこの本を読んでみようと思うことが多いと思います。
ただ王子様との恋にあこがれ、こんな素敵な王子様に会いたいです、なんて感想も素直でいいですよね。

女性の憧れ、白馬の王子様のイラスト
素敵な女の子には、きっと白馬に乗った王子さまがあらわれますよね!(願望)
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↓ここから下は夏休みの読書感想文です

↓こちらは夏休みの詩の宿題です

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