入学したばかりだと思っていたらもう夏休み。その夏休みに入る前には、初めて担任(高校・専修学校)の先生と懇談会がありました。
この懇談会では、以前から私が気になっていた三男の「個別指導計画書」について確認しましたが、全く見ていないとの驚きの発言。「個別指導計画書」が引き継がれず、「合理的配慮」も望めない学校への諦めを感じた、というお話です。
私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事(+ちょっと愚痴)などを通じて、少しでもグレーゾーンのお子さんを持つお父さん・お母さんのお役に立てるような記事が書ければと思っています。
知能検査の結果・診断
・保育園時代
田中ビネー式の検査で IQ80
WICSの検査ではIQ74位
・2歳頃 ”特定不能の広汎性発達障害” という診断をうけています。
・中学時代 療育手帳を検討しましたが、取得できませんでした。
もう1学期が終わり、夏休み。
ついこの間入学したばかりだと思っていたら、もう1学期が終わり夏休みです。いろいろありましたが、ひとまず三男は頑張ったんじゃないかと思います。
先日の期末テストの結果は、国語と体育の2教科が追試!5~6教科はあると思っていたのですが、三男くん、大健闘です。
学年末の評定が”1”になってしまうと留年になるので、そうなりそうなときは特別補講が入ります。
これは1教科につき9000円!怖いですね~。そこら辺の進学塾並みですね~。
通常の授業料プラスこの金額ですからね~。こわこわ。
初めての、担任(高校・専修学校)の先生との懇談会
そして7月半ばに担任の先生との懇談会がありました。
「ここで何やりたいの~。就職するの?進学するの?まあ、どっちにしても評定がすべてだから。」(先生)
そう聞かれて困っている三男。だって彼は何も考えていないから。それにしてもあからさまな発言。
「とにかく頑張るしかないから。みんなやってきたことだし。このテストの結果だと多分ほとんど”2”だね。」(先生)
と半分おどしにかかる先生。(私の受けた印象です。)
”よく頑張っているな”の一言もない。先生の考える”頑張っている”とは違うんだろうけど、三男は頑張った。
嘘でも”頑張っているな”と言ってくれれば三男のモチベーションも上がるのに。
中学校から引き継いだ「個別指導計画書」は?
前から気になっていた個別指導計画書についても聞いてみましたが、「全く見たことがない。」ということでした。「どうしてですか?」と聞いても
「いや、校長が持っていますしね。個人情報ですしね。
そもそも、それを見ても何も変わりませんよ。みんな一緒です。特別扱いもしません。」(先生)
と半分怒りをにじませながらの、意味の分からない返事でした。
「個別指導計画書が引き継がれない学校があり、先生がいます。」と通報したい。(つつじ屋)
↓こちらは”専修学校各種学校連合会”についての記事です
”個別の指導計画”とは(個別指導計画書)
【小学校学習指導要領第1章-第 4-2】
引用元 文部科学省 教 育 課 程 部 会 特 別 支 援 教 育 部 会より
障害のある児童などについては,特別支援学校等の助言又は援助を活用しつつ,例え
ば指導についての計画又は家庭や医療,福祉等の業務を行う関係機関と連携した支援の
ための計画を個別に作成することなどにより,個々の児童の障害の状態等に応じた指導内
容や指導方法の工夫を計画的,組織的に行うこと。特に,特別支援学級又は通級による指
導については,教師間の連携に努め,効果的な指導を行うこと。
この懇談会で分かったこと。
学校と先生の考え方と私の考え方は絶対に交わらないということ。
学校側は1ミリも歩み寄ろうとはしない。”この学校とそこにいる教師がすべての正義”ということです。
私の考えはすべて甘えている、わがままだとはねのけられます。
先生に配慮を求めることも、三男の状況や特性を分かってもらおうとすることもやめようと思いました。
そういえば、聞いてもいないのに
「僕は色弱でしてね。分からない色があるんですよ。だから薬学部に行きたかったんだけどあきらめたんです。きみは五体満足でしょ?何でもできるんだよ。甘えちゃいかんよ。」(先生)
と言っていました。軽くマウント取りながら。ホントか?単に学力が足りなかっただけでしょ。
思うようにならなかった自分の人生のうっ憤を子どもたちにぶつけるのはやめましょう。
先生、病んでますね。と、これくらい悪口を言いたくなってしまう懇談会でした。
高校生になって、初めての通知表。
そしてもらってきた高校初めての通知表。素晴らしい!まだ易しい内容とは言え素晴らしい。この結果は十分頑張っていたのではないでしょうか。先生はほとんど”2”だといっていましたが・・・。
「評定平均が2.7以上ないと就職の推薦はできません。自分たちでハローワークなどで探してください。」(先生)
だそうですよ。あのね、元支援級の生徒さんもいるんです。
勉強はしてこなかった、あるいはとても苦手な生徒さんなんです。それが分かって入学させていますよね。
評定平均2.7ってかなり厳しい数字です。
「もう高校生なんだから、甘えたこと言ってないでやるしかない。」(先生)
高校ではしてもらえないのですか?そんなはずはありません。
大学でも合理的配慮はしてもらえます。
入試の時も最大限の配慮をしてもらえます。
2024年4月からは私立学校や事業者にも合理的配慮が”義務”となります。
2023年の現在は”努力義務”なので、それを盾に合理的配慮をしないと明言する学校もあるようです。
でもこれからは義務なので、配慮がなされなければ法律違反となります。
合理的配慮とは
合理的配慮とは、障害のある方々の人権が障害のない方々と同じように保障されるとともに、教育や就業、その他社会生活において平等に参加できるよう、それぞれの障害特性や困りごとに合わせておこなわれる配慮のことです。2016年4月に施行された「障害者差別解消法 (正式名称:障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律)」により、この合理的配慮を可能な限り提供することが、行政・学校・企業などの事業者に求められるようになります。
引用元 LITALICOジュニアさんより
もちろん「障害者差別解消法」には”障害者手帳の所持者に限られない”との記述もあるので、三男のようなグレーゾーンの子たちには”配慮”は必要ないということではありません。
うちの三男は幼いころから児童精神科に通い、小学校では特別支援級にも在籍し、”個別指導計画書”も小学生から中学生まで作成して頂いています。療育手帳や精神の手帳はなく、いわゆる障害者にはあてはまらないのですが、配慮が必要だからこその経歴です。
この学校には手帳を持っている生徒さんもいます。みんなと一緒は難しい生徒さんです。そんな生徒さんも、自分で選んでこの学校に来たんだから、この学校のやり方に従ってもらう、という論理に泣き寝入りする必要もなくなります。
↓学校に行けないお子さんもたまには外へ出てみよう!↓
もう高校生って?
ずっと続く”もう”の呪縛。もう60歳だから再就職ね。もう70歳だから仕事辞めてね。もう80歳だから免許証返納してね、もう90歳だから〇んでね・・・。
誰の常識?誰の正義?本当に最後までそう言い続けるのでしょうか?
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皆さんのお子さん、朝ごはんしっかり食べてますか?
うちの三男は偏食とまではいきませんが、好きなもの以外はあまり食べません。食べても超スロー。
朝は市販のスティックパン2本とヨーグルトが定番。野菜は皆無。それでも30分かかります。
とりあえず何か食べればいいか、と思っています。
そんな時、「そういえばコーンフレークは牛乳なしで食べていたなあ。」と思い出し、出会ったのがこちら。↓
学校への信頼は、
親としては思う所が多すぎて、学校に対しての信頼は皆無と言ってもいいくらい。
でも三男にとっては”自分の通う学校”だし”居場所”です。三男も偉いもので、嫌がらずに通っています。先生たちの納得できない対応にも、
「まあ、そんなもんだら。おれは気にしんし。クラスのみんなも、ああ、また言っとるわって感じだし。」(三男)
と、ある意味クラスがまとまっている・・・。
なんとか3年間頑張って、就職先が見つけられるといいなあと思うわけですが、まだまだ心配事は尽きません。
きっと学校のつてではなく、自分たちで就職先なり卒業後の進路を探すことになりそうです。
↓こちらでは、高校(専修学校)入学までの紆余曲折についてお話しています。
↓こちらは普通級と支援級のどちらが良いかを考えてみた記事です。
↓こちらは体調の悪さを誰にも伝えられない不安について考えた記事です。