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中学2年生の時、ダンスの発表会がありました。
当然、運動オンチのグレーゾーン三男はダンスを踊って、”みんなと合わせる”なんてできません。合わせるどころか、自分が覚えることすらできないのです。
こうしたちょっとしたきっかけで、学校に行きたくなくなってしまった(登校拒否)お話です。
しかし、先生からおゆるしをもらいダンスに参加しなくて良くなったら、けろっとして学校に行きましたが、、、。
私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事(+ちょっと愚痴)などを通じて、少しでもグレーゾーンのお子さんを持つお父さん・お母さんのお役に立てるような記事が書ければと思っています。
「ダンスの発表なんだけど・・・」
中学の体育授業で、ダンスの発表会がありました
中学2年生の9月のある夜、三男がいきなりタブレットを持ち出して、何やら動画を見始めました。険しい表情をしています。
「何見てるの?」(つつじ屋)
「体育でやるダンス。これ、明日プレ発表で、あさって本番。」(三男)
「ふ~ん。じゃあ練習するんだ。」(つつじ屋)
「・・・うん。・・・だけど、なにやればいい?どーすればいい?」(三男)
「は?これみて一緒にやればいいじゃん。」(つつじ屋)
動画見て、練習しなよぉ、、、
「なに?どーすればいい?どーすればいい?」(三男)
半分怒ったような苛立った顔。
なので仕方なく、私も一緒にレッツダンス! (←古い)
こうなったら母さんも踊るで、ついてきな!
じゃあ、おれも踊ろっと!よいしょっ、こらしょっと!
はあ?あんた(だんな)じゃないんですけど(怒)
う~、もじもじ。。。
でも、いっこうに覚えられない三男。初めの10秒くらいを何とかやるのに30分くらいかかりました。・・・これって無理じゃない?
「おれができないと、みんなの評価が下がる」
みんなの評価が下がるとイジメられます??
その動画はまだ延々と続くようでした。よく聞いてみると、グループ発表で、グループごとに評価がつくとか。
「おれができんとみんなの評価が下がる・・・。」(三男)
苛立ちに悲しそうな表情も混ざってきます。
みんなに迷惑かけるし、いじめられるょ。。。
もっとよく聞いてみると、そもそも本当にその曲でいいのか、動画のどこまでをやるのか、何もわかってないのです。何を聞いても
「しらん!」(三男)
と半分怒って言います。同じグループの子に聞いてみたのか尋ねても、
「これ(動画)見ときんって・・・。」(三男)
あ~、そういうことね。
そりゃそうだよね、、、
誰も助けてくれないよね。
三男は同じクラスで話せる子が何人もいるわけではありません。
話せる数名の子とでも ”友達” と言えるほどのかかわりは持ててはいません。
ダンスのグループには三男が話せる子はいなかった。
なので、いろいろ聞くことはできなかった。先生にも聞いたみたいですが、やっぱり
「動画見ときん。」
で終わったようですね。
結局誰にも相談できず、前日の夜になってしまったわけです。
「明日は、学校休む!!」
この世の終わり・・・
この夜の三男の表情は、これまで見たことのないものでした。 ”この世の終わり” くらいの。そして
「おれ、明日は学校休む!」
と言い出しました。これまで嫌なテストがある日でも、やりたくない発表がある日でも、休むと言ったことはありません。よほどのことです。
もう、無理だよ。。。
一緒に様子を見ていた旦那さんも
「うん、休めばいい。」(だんな)
と味方してくれました。
それでも、行きたくないのは体育だけなので、
「じゃあ、体育だけやめて、他の授業はいく?だもんで、明日は遅刻、あさっては早退でどう?」(つつじ屋)
と提案してみると、
「うん、それでいい。」(三男)
と。三男の表情も少し柔らかくなりました。
はー、助かったーー!!
担任の先生に連絡を入れましたが、先生も
「あ~、それはきつかったですね・・・。全然休んでいいですよ!大丈夫です!」(先生)
とのお言葉。(いつも優しく三男に接していただき、私の相談にものっていただいている、頼りになる先生です。)
困った事があったら、おっしゃって下さい。
ほんと、先生いつもありがとうございます。
少し不登校専門オンライン個別指導「ティントル」を、ちょっぴり紹介します!
この頃、三男は学力でも明らかにみんなについていけず、授業中もボーっとしている時間が増えていたようです。
自分の力と周りのみんなの力の差が大きくなり、もう自分ではどうしようもないとあきらめる気持ちや、歯がゆい気持ちもあり、モヤモヤしたものを抱えていたかもしれません。
鈍感力をもち、いろんなことをあまり気にしない三男でも、このダンスの一件では「学校休む!」と言うまで、追い込まれました。
「学校に行きたくない」と思うポイントは、道端の石ころにつまずいて転ぶように、突然何の前ぶれもなくやってきます。
そんな時は、その傷がいえるまで、ゆっくり休むのも一つの選択肢ですね。
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困った時の対処法はまだ修行中です。
当時、体育の時間はつらかったのかもしれません。自分は全然分からないのに、どんどん進んでいくまわりのクラスメート。勇気を出して教えてほしいと言っても、あまり助けてはもらえない現実。
毎回つらくてつらくて、早くダンスなんて終わればいいのにと思っていたら、グループで発表ときた。しかも評価はグループごとに決めると。たいていのことは持ち前の鈍感力でスルーしてきた三男でしたが、我慢の限界だったようです。
今回ももっと早く困っていることを先生なり、私たち親に伝えてくれていれば、もう少し違った方法がとれたかもしれません。しかし、三男も中学2年生。学校でのできごとをこと細かく親に報告するはずがありません。嫌なことがあっても、ひとまず自分で何とかしようとしたのかもしれません。
成長につれ、自分でやろうという気持ちと、自分ではどうしようもできない歯がゆさのようなものを感じていたようにも思います。
こういうことはこれからも多々あるでしょうね。
乗り越えていかなければならないことなのですが、あの時の三男の表情を思い出すと、切なくて切なくて・・・。つらかったね~と思いっきり守ってあげたくなってしまいます。
はあ? 学校いやじゃなかったんかーぃ!
↓こんな三男が、高校(専修学校)へ入学するまでの紆余曲折についてのまとめです
↓こちらはグレーゾーンの子どもに向けて書いた読書感想文の一覧です。