いびきがとっても大きかった発達障害の三男。
母親としてはちょっぴり心配でしたので、耳鼻科での診察を受けました。
その結果、睡眠時無呼吸症であることが判明。三男は手術を受けることとなり、”いびき”と”無呼吸”がなくなったというお話です。
- グレーゾーンの子どもに落ち着きがない、字の読み書きが苦手などいろいろな特徴があります。
- 身体的な特徴の中で改善できたことは ”いびき”
- いびきは、大きなアデノイド(鼻の奥の咽頭扁桃)のせいで、睡眠時無呼吸の状態でした。
- 手術をした結果、睡眠時無呼吸症や低かった酸素飽和度がしっかり改善。
- この手術をしたことが成長のプラスになったのかどうかは、正直なところ分かりません。

私は、地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強大好き
次男 大学生 自由大好き
三男 中学生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
知能検査の結果・診断
・保育園時代
田中ビネー式の検査で IQ80
WICSの検査ではIQ74位
・2歳頃 ”特定不能の広汎性発達障害” という診断をうけています。
・中学時代 療育手帳を検討しましたが、取得できませんでした。

グレーゾーンのお子さんで気がかりなこと
グレーゾーン(発達障害)の子どもの特徴
グレーゾーンのお子さんをお持ちの方は、自分の子供のいろいろな特徴が目につき、気にかかりますよね。
落ち着きがない、字の読み書きが苦手、コミュニケーションの取り方が分からない、など、できないことやマイナスイメージが先に立ち、何とかならないものか、どうやったら生きづらさを感じにくくできるか、対策を考えていらっしゃると思います。
でも、これらの特徴を改善していくことはなかなか難しいです。ましてや成長を待つというのも気の長い話です。
良かれと思ってしたことが、思うように成果が出ず、壁にぶち当たることもありますよね。

↓こちらの記事は、生まれて間もないころのお話です。
こちらは生まれてから保育園までのお話です
グレーゾーンの子供のひどいいびきは、睡眠時無呼吸症?
- 明確に改善できるのは ”いびき”
- いびきは、アデノイドによる睡眠時無呼吸症候群かも?!
- いざ!手術へ!(アデノイド切除)
- 睡眠時間がしっかりとれないと、子供の発達に影響も?
- 病院の治療費についても、ご説明します。
特徴の中でも明確に改善できたのは ”いびき”
ただ、明確にはっきり改善できたことがひとつあります。それは ”いびき” です。

「いびきなんて誰でもかくし、たいしたことないんじゃないの?」
って思いますよね。
うちの三男もそうでした。
「鼻がつまっているのかなぁ。蓄膿症かなぁ?」
と思いつつも
「まあたいしたことないし、いびきをかいているだけだから。」
と、ずっと放置していました。いびきで目が覚めているようにも見えなかったし。
「寝ているとき苦しい?」(つつじ屋)
と聞いても
「べつに~」(三男)
と言っていたので、思い過ごし、気にしすぎだと思っていました。
しかし、日に日にいびきはひどくなり、まるで怪獣のよう。


ちょっと大丈夫かしら…?



病院に行くほどでも無いよ!俺もいびきかくし。(楽観)



は?あんたのいびきも怪獣なみなんですけど(怒)
いびきは、アデノイドによる睡眠時無呼吸症候群かも?!


さすがに心配になって、花粉症の診察に行ったときに、耳鼻科の先生に相談しました。
そこで初めて、
「アデノイド(咽頭口蓋扁桃肥大症)が大きいせいかもね。」と言われました。
そしてほかの病院を紹介され、検査。
その病院は睡眠時無呼吸の検査や治療を専門に行っている病院です。


頭から足首に至るまでいたるところにモニターをつけ、体中コードだらけで検査します。
検査と言っても、このコードだらけの状態で眠るだけなんですが。コードが気になって眠れないかなあと思ったのですが、心配ご無用。あっという間に眠ってしまいました。
その結果、三男は睡眠時無呼吸症だったのです。この時小学1年生。私に、苦しい?と聞かれても、自分のことがよくわかっていなかったのでしょうね。
手術前、8時間30分の睡眠中、無呼吸がなんと90回、低呼吸も合わせると138回。
最も長い無呼吸時間は25.9秒。最も低い酸素飽和度は81.0%。
酸欠ですね、完全に。深刻な睡眠障害状態だったといえるでしょう。
出典:日本耳鼻咽喉科学会学「口腔・咽頭・味覚」より
心配な子どものひどい”いびき”家庭でできることは?
大前提としてまずはお医者さんに相談するのが一番です。
ただ私の経験として、アデノイド(咽頭口蓋扁桃肥大症)の治療以外にも、家庭でも子どもに対して気を付けてあげれることがあったかなと思いましたので、以下にお話します。
1.枕の選択や姿勢
私の子どもが小学生くらいの頃はものすごくいびきが大きかったのですが、枕も合わなかったりしていたかもしれません。
枕もずれたりすると首が前屈して、空気の通り道が狭まりいびきを引き起こす感じになることもありました。もうちょっと子どもの成長に合わせて枕を気にしててもよかったかなと思っています。
2.鼻づまり
うちの三男が小さなころは、鼻水や鼻がつまったりするといつも鼻くそ食べていました。(最近も)
もう少し丁寧に鼻水のかみかたや、鼻すすりをやめるように学ばせればよかったと思っています。
ただグレ-ゾ-ンの子どもらしく、言っても聞かなかったでしょうが…。
いざ!手術へ!(アデノイド切除)
睡眠時無呼吸症の検査をした病院では手術はしていないので、また別の大きな病院へ行っての手術になります。
無呼吸の検査をしたのが小学1年生の7月29日。手術の日は9月22日でした。入院期間は7日間。手術を受けた病院の先生の話では、小学1年生の夏休みを利用して手術を受けるお子さんが多いそうです。うちは少しずれましたが。


睡眠時無呼吸症を引き起こしている原因が ”咽頭口蓋扁桃肥大症” という病気になります。
手術としては ”口蓋扁桃摘出術 アデノイド切除術” というものでした。鼻の奥のアデノイドと扁桃腺も両方ともとってしまう手術ですね。この手術は全身麻酔で行われます。


手術の前日に入院。あれこれと説明を受けます。
さあいざ手術!といいましても、本人は何も分かっていないので手術前はニコニコしています。緑色の手術着に着替えても、いつもと変わらない様子です。
当時はやっていた妖怪ウォッチのぬいぐるみをもって「モンゲ~。」と先生たちに呼びかけながら、
「いってきま~す」と上機嫌。心配なのは親ばかりです。
幸いにも手術はとても順調で2時間ほどで終わりました。(先生ありがとうございます)


手術室から出てきた時は、まだ麻酔が効いていて寝ています。
ただ、、、そこからが大変(驚)
麻酔が切れてからは物凄く暴れました。(看護師さんごめんなさい)ただ、本人も気づいたらチューブに繋がれ、痛みもあったので怒れてしまったのでしょうね。



ギャー、おれをここから出せーー!



ごめんね~。痛かったよね。(よちよち)



呼吸も大丈夫だし、しっかり寝てくれるので
、やっと一安心だわ!
手術後の検査では、8時間の睡眠中、無呼吸は12回、最も低い酸素飽和度は92.0%。
劇的に改善しました。
検査結果の数値を見れば、しっかり眠れていなかったこと、酸素不足だったことは一目瞭然。手術後はいびきもかかなくなりました。母親としては、手術をしてとても良かったです。


睡眠時間がしっかりとれないと、子供の発達に影響も?


睡眠時間がしっかりとれないことが、子供の発達に影響を及ぼす、という話もあります。
このことは私も後になって知りました。
成長ホルモンは寝ている間に分泌されるということで、体も脳も発育が阻害される可能性があるわけです。
もっと早く対処してあげていたら、三男の成長はもう少し違うものになっていたのかも、と思うこともあります。でも後悔しても仕方ない・・・。
グレーゾーンのお子さんをお持ちの方で、気にしすぎかな、と思うことがあったら、迷わず相談したり、受診されることをお勧めします。
気にしすぎでも過保護でもありません。
大切なお子さんが元気に楽しく毎日を過ごすために必要なことです。
結果的に気にしすぎだったら、 それはそれでオッケーですしね!
出典:LITALICO発達ナビ
↓子どもの発達もトイレ問題も両方心配です↓
病院の治療費についても、ご説明します。


治療費については上の領収書の通りです。通常の3割負担であれば15~6万円(保険診療点数×10円×0.3)かかりますが、私共の住んでいる地域では子ども医療費助成制度というものがあり、中学3年生までは医療費がかかりません。(保険診療分のみ)ただ、食費などの実費(¥3,380)はかかります。
何度も検査して下さったり、手術、1週間ほどの入院で医療費の負担がないのは、本当に有難いことです。費用を気にせずに医療機関に相談できるので、どうしても気になるときは病院の先生を頼ってみてはいかがですか。


※記事についての正確性は万全を期しておりますが、このブログは医療ブログではありませんので、不明な点等は病院又はお医者様に一度ご相談下さい。
グレーゾーンの子供のひどいいびき、約9年ほど経過して
プラスになったか分からないというのは、あくまでも知的な面でです。
手術後集中力が劇的に増し、驚くほど学力が伸びた、といったことは残念ながらありませんでした。
もっと早く気づいていたら違っていたのかもしれません。
でも、もしこの時手術を受けていなかったら、三男は無呼吸のままで、十分な睡眠をとれずに、情緒面で違ったマイナスの面が出てきていたかもしれません。
現在の三男は夜はぐっすり眠って、パワーをしっかりチャージした状態で1日を過ごせています。きちんと眠れるのって大切ですよね。おかげで三男は今日も元気です!


生まれてから~保育園まで
↓こちらの記事は、生まれて間もないころのお話です。
こちらは生まれてから保育園までのお話です
小学生時代
こちらは小学1年生、小学校でおもらしばかりしていた頃のお話です
小学1年生、勉強やおもらし、のどの手術(アデノイド除去)について書いてます
中学生時代
↓そして療育手帳を取得しようとしたところ、断られてしまったお話です。
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↓義務教育の終わりが見えはじめ、将来について考えてたころのお話です
↓こちらは日本政策金融公庫で借りた学費のお話です↓
↓こちらはグレーゾーンの子どもに向けて書いた読書感想文の一覧です。