今回の本『ホスピタルクラウン・Kちゃんが行く』は、グレーゾーン三男が中学3年生の夏休みの宿題の読書感想文として取り上げたものです。感想文なんて書けるはずもない三男。私が書いたものを写すだけでした。それでも三男にとっては大変な作業でした。
Kちゃんの仕事は、病院に長期入院している子どものところへ行って、笑いを届けることです。心を閉ざしてしまっている子ども、辛い治療に耐えている子ども、亡くなってしまう子ども。複雑な状況の中、笑いを届けるのも簡単なことではありません。
それでもKちゃんはいつも笑顔で子どもたちに寄り添い、そっと励まし続けます。病気に立ち向かっている子どもたちと、それを見守る家族やKちゃんの強さ、優しさに、こちらが励まされる思いがします。
うちの三男、グレーゾーンボーイです。
私は地方在住の50代。子どもの教育に関わる仕事を週2回ペースでしている”つつじ屋”といいます。
家族:だんな 定年間近の会社員
長男 大学生 勉強が大好き
次男 大学生 自由が大好き
三男 高校生 ウルトラマン大好き
三男は発達障害グレーゾーンで境界知能の持ち主です。
このブログでは、この三男にまつわるエピソードや困り事などを、グチ多めでつづっていきたいと思っています。よろしくお願いします。
この読書感想文の例文を活用して、文章を「書く価値がある」のでしょうか?
夏休みといえば頭が痛くなるのが「読書感想文の宿題」ですよね。
親が代筆してまで子どもの読書感想文を手伝う。などは私のグレーゾーンボーイの三男にも行っていました。
じゃあなんで読書感想文なんて書かなければいけないのでしょう。
まぁズバリ言ってしまえば「宿題」だからです。なので難しいことは抜きにして提出しなければならないものはさっさと提出できるように、この読書感想文の例文を活用して下さいね!
また小学生の子どもを持つ親御さんにとって、このブログの読書感想文を使って「書く価値がある」のかもいくつか考えてみました。
1. 子どもたちの参考となる、具体的な読書感想文
この読書感想文により、どのように文章を構成し、どのような内容を盛り込むべきかが明確になるため、子どもが読書感想文を書く際のサポート役として活用することができます。
2.子どもとママのストレス軽減
夏休みの宿題は子どもや親にとって大きなプレッシャーになることがあります。
特に読書感想文は、文章を書くのが苦手な子どもにとっては大きな負担です。子育て世代のママたちは子どものストレスを軽減し、楽しい夏休みを過ごさせたいという気持ちも強いですよね。
3. 忙しいママと子どもの時間を節約
忙しいママや子ども(子どもは暇かな?)にとって、読書感想文の書き方やアイデアを一から考えるのは大変です。
このブログに掲載された読書感想文を参考にすることで、時間を節約し、効率的に宿題を進めることができますよ。皆さんも時間を節約するために、このブログに訪れるかたも多いのではないでしょうか!
この読書感想文のブログ記事を掲載することで、多くのパパ・ママの手助けができ、子どもたちの学びがより充実したものになると考えています。
私の読書感想文が多くのパパ・ママにとって貴重な情報源となることを願っています。
お子さんに本をたくさん読んでもらいたいと思っている親御さんに、絵本定期購読がおすすめです
高校生になったけど、、、。
これまでどこへ行くのも私か旦那さんが一緒だった三男。変わらずといっても、1人で自転車や電車で通学しているのは、大きな成長です。
こんな風に少しづつ成長しながら、一日一日があっという間に過ぎていく。そして「あ~早く夏休みになって、三男くんがゆっくりできたらいいなあ。」と思ったのです。この夏休みという言葉で思い出されるのが、義務教育9年間続いた読書感想文!
グレーゾーンの子どもに読書感想文ってハードル高くありませんか?困っちゃいますよね?
じつは、もう三男に作らせるのはあきらめて、私が作っていました。
本はまったく読めません(読もうとしない)
ちなみにこれは中学3年生の夏休みの宿題として提出したものですが、この本のレベル感からは小学校3・4年生向けかと思われます。三男が年齢相当の本を読むことは不可能なことは先生方も分かっているので、あえてこのレベルの本で作りました。以下、その感想文です。
『ホスピタルクラウンKちゃんが行く』 中学3年生読書感想文
↓佼成出版社(アマゾンヘ)↓
ホスピタルクラウンを知っていますか?ぼくはまったく知りませんでした。
ホスピタルクラウンとは、病院をおとずれて、入院しているかん者さんに笑いを届けるクラウン(道化師)のことです。日本ではピエロと呼ばれることが多いですが、ピエロはクラウンの中の一つの役名ということです。
エントランスやプレイルームでショーをするだけでなく、病室まで入ってかん者さんの近くでパフォーマンスしたり、ふれあうのがとくちょうです。
そんなホスピタルクラウンを日本で始めたのがKちゃんです。
Kちゃんもはじめはまったく自信がなかったそうです。かん者のそばに近寄ると、足が止まってしまったそうです。
「かわいそう」
と思ってしまい、心がクラウンではなく、一人の人間にもどってしまったそうです。
たぶん、だれでもまずかわいそうと思ってしまうと思います。つらそうにしていたら、そっとしておいてあげようと思って、はなれてしまうと思います。でも、クラウンとしてはその気持ちをぐっとがまんして、笑顔でよりそう必要があります。これはこれでとてもたいへんなことだと思います。
「あっちいって。」
と冷たく拒否されることもあると思います。ぼくだったら、その一言でもうくじけて逃げてしまいそうだけど、ホスピタルクラウンはそんなことでめげていられません。
拒否されても、冷たい言葉をかけられても、ホスピタルクラウンはいつも笑顔。がまんづよさやものすごい優しさが必要な仕事です。つらいこともきっと多いと思うけど、子どもたちに笑いを届けるために、Kちゃんたちは活動しています。
笑いは小さなきせきをたくさんおこしました。のうしゅようで話すことができなくなった子どもが、Kちゃんが帰るときに
[あ・り・が・と・う」
と何とか言えたり、心を閉ざしてだれとも話をしない子がKちゃんにマジックを見せたりします。
もしぼくが入院しているかん者で、そこにKちゃんが来たらどう思うだろうと考えました。
「人の気も知らないで。こっちはつらいのに、なんでそんなに笑っていられるんだ。」
と、少し反発してしまうかもしれません。じっさい、はじめはそういう感じの子も多いそうです。でもKちゃんたちはめげずに笑わそうとしてきます。無理やりではなく、ここにいるからね、という感じでそばにいてくれます。
Kちゃんたちに本当の優しさがあって、心の底から子どもたちを楽しませてあげたいという思いがあるから、心を閉ざしてしまいがちな子どもたちにも、ちゃんと気持ちが届くんだと思います。
病院なので、この前笑っていた子が今回はもういなくなってしまう、という悲しいことも起こります。その子はきっと毎日病院で、やりたいこともできず、食べたいものも食べられず、ずっとがまんしていたと思います。楽しいことなんてないし、笑うこともわすれてしまっていたと思います。
でも、Kちゃんが来た時だけは、病気のこともわすれてKちゃんとの時間をおもいきりたのしめた。病気になってからもしかしたらずっとわすれていたかもしれない笑顔をとりもどすことができた。その子にとってはもちろん、そばで見守るしかできなかったその子の家族にとっても、とても大切な時間だったと思います。
Kちゃんは病院へ行くたびに
「この子と会えるのはさいごかもしれない。」
という思いをもっていたかもしれません。それはとてもつらいことです。そういう別れをKちゃんは何度も何度もくりかえしているはずです。どうしてそんなにがんばれるのかという問いに、Kちゃんは次のように答えています。
「クラウンという仕事がすき、子どもがすき、すきだから大事にしたい。がんばりたい。」
ぼくはこの”すきだから大事にしたい”という言葉がとてもすきです。何かをしようとしたりえらんだりする時、りっぱな理由はいらない。すきだから。これだけできっといろんなことは解決できるし、進んでいける気がします。病気だからできないんじゃないかとか、病院だからやってはいけないんじゃないかと考えるより、自分がすきだったらやってみる。すきな気持ちを伝える。自分が大すきなものを大切にできる人がきっと一番強い人だと思います。
最後に、病気で苦しんでいる人はたくさんいます。その人たちを思いやって、自分のことを大切にしていきたいと思います。
大切なこと
「読書感想文」を書くためには、まずは本(本物:現物・電子書籍)を一度は読んだ方がよいですね。
皆さんにこの「読書感想文」の記事を参考にして頂けることは、大変ありがたいと思っています。
しかし、本(本物)を読まずに、この読書感想文の記事だけをたよりに文章を書けば、皆さんの書く読書感想文の内容がチグハグになってしまうからです。
図書館で借りればOKなので、必ず本(本物)に触れて、読んでから読書感想文を書くことが大切ですね。
これで原稿用紙5枚分です。(2000文字)
三男が書けなさそうな漢字はすべてひらがなで書いてあります。
内容も素晴らしい文章にならないように、幼稚さ満載のものにしてあります。
三男にとってはこれをそのまま写すだけでも大変な作業です。1枚やっては休憩。2枚書けたらまた明日。そんなペースです。
もうこれは三男には向いてない。こんな苦しいことをずっとやらせても多分意味はない。そう思うに至り、3年生くらいからはすべて私が作ったものを写して提出していました。先生方にはお見通しだったはずですが、何か言われたことはありません。
三男くん、空気を読むことはわりとできますが、人の気持ちに共感したりすることは苦手です。
感想を持てないのに感想は?と聞かれても、言葉にできるはずがありません。
だいたい感想文なんて、強制されて書くものではないような気もします。何か本を読んだとき、ちゃんと言葉にはできないけどこの人みたいになりたいな、くらいの気持ちがぼんやり残れば十分だと思うのです。
読書は強制ではなく、好きだから読むもの。子どもが本を読まない、と心配される親御さんも多いのですが、「うちの子、サッカーしないんです。」と心配する親御さんはいませんよね。読書が学力に直結すると思われがちですが、どうでしょう・・・。もっとゆるく楽しめればいいのではないでしょうか。
ちなみにこの読書感想文や夏休みの課題系、シリーズ化するかも・・・。
「書籍ラインナップNo.1」のaudiobook.jpで無料読書体験
「子どもが本を全然読まない」
「家事や育児が忙しくて本なんて読んでられない」
「だんだん本を読むのが辛くなってきた」
そんな気持ちのあなたに、最適な読書を提供してくれるアイテムです。
オーディオブックを使えば「あきらめず最後まで本が読めたり」「分厚い本」にもチャレンジできます。
ぜひ、audiobook.jpの無料体験を試してみてはいかがでしょうか。
グレーゾーンのわが子でも「聞く読書」なら本を読め(聞け?)ました!ドライブ中などにバッチリです!
↓こちらは夏休みの詩の宿題です
↓ここから下は夏休みの読書感想文です
出典 文部科学省 これからの時代に求められる国語力について